銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年09月05日(月) ゆっくりと休んだ日

今日は有給を取った。

頭がパニック状態になっている気がしたので、落ち着いてゆったりと過ごすことを目標にした。

やらないといけないことは部屋の掃除と、公共料金の支払い。
そう決めてしまうと、とても心が落ち着き、あれこれと用事を済ませることができた上に、仕事上や生活上のいろんなアイディアを思い付くことができた。

いつもは有給を取っても、仕事のことで頭が一杯で思考停止状態に陥っているせいで、結局仕事も私用も何もできないままに一日が終わってしまっていたから、今日は本当に有意義な一日だった。

思えば随分と長い間、今日のような日はなかった気がする。
きっと今日の思考の感覚が、普通の精神状態にある人の感覚なんだろう。

くるくると滑らかに脳の中の歯車が動いているような今日の感覚は、とても懐かしかった。

「ああ、薬を飲んでしっかり休めば自分は元に戻ることができるんだな」
そんな確信を得ることができて、ほっと安心するとともに自然に嬉しさがこみ上げてきた。


明日からの仕事がどうなるか分からないし、場合によっては休職することになるかもしれないけれども、今日の感覚だけは忘れないでおこうと思った。








2005年09月01日(木) 休職したかった日

今月に入って、僕は本格的に心療内科に通い始めた。

できれば、通院することは避けたいと思っていた。
負けたくないというプライドもあったし、時間を取ることが難しいという事情もあった。
だから、これまではうつ状態から来る思考の鈍さを何とかごまかして来た(ボロボロのごまかし方だったとはいえ)のだけれど、ついに身体に症状(毎日続く風邪薬が効かない微熱)が現れるに至り、自力での抵抗は諦めざるを得なくなったのだった。


何を言われるか分からないので、心療内科に定期的に通院している、とは上司に言っていない。

病院へ行くときは「内科に行ってきます」とか、「今日は早く帰ります」とか言ってごまかしている。


そんな中、今日はたまたま「病院へは行かないといけないが、そこから直帰するわけにも行かない」という事情があったので、上司に「ちょっと今日は席をしばらく外しますが、戻りますので」と伝えると、上司は

「えっ!?そのまま帰ればいいじゃん。何の仕事があるっていうの?」
ときつい顔で言った。

「いやあ……」

と僕が曖昧な返事をすると、その上司は
「じゃあ今やらなきゃならない仕事って何?言ってごらん」
と厳しい口調で言った。

僕には、それがまるで上司が「大した仕事なんかないくせに何残業してんの?」と言っているように聞こえた(実際は残業する必要なんかないんだから帰りなさい、と気遣ってくれたのかもしれない)。

その後、僕が帰ってから仕事をしているときに、その上司にあることを質問すると、上司はとても怖い顔をして対応し、その後すぐに帰って行った。

上司の意図は分からなかったが、僕は自分が「ろくに仕事もないくせに上司の手をわずらわせるダメ人間」のように思えてならなくなり、しばらくするとどうにも涙が止まらなくなった。

幸いにも僕のデスクの正面方向には誰もいなかったので、見られはしなかったが、仕事場でこれほど泣いたのは初めてだった。

「自分は不要だから休職するか、辞めた方がいいのかな…」

と本当に真剣に悩んだ日だった。




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