今日は七夕だ。 きっと日本中、いたるところで七夕祭りが催されていることだろう。 でも僕には関係がない。もともと七夕にそれほど関心があるわけでもない上に、今は病院の中だ。何かできる環境にない。変化があったことといえば、夕飯に七夕がデザインされたゼリーがついてきたことぐらいだ。 入院していると日付の感覚がなくなる。 毎日が単調で変化がない。 昨日も一昨日もそのまた昨日も、何があったわけでもない、平凡な日々だった。 そんなわけで、とりたてて日記に書くようなネタもない。 食べて寝て読書してテレビを見て……それで終わりだ。 ストレスを感じない代わりに刺激もない。 まあ、それは仕方のないことなのだろう。 入院しているのに毎日が波乱万丈というのもおかしなものだ。
近頃、職場復帰のことをよく考える。 後2カ月弱で退院になって、それからさらに2カ月ほどしたら、職場に復帰できるだろう。 そのとき僕の記憶力や判断力は元に戻っているだろうか? もし戻らなかったら? ……不安が募るばかりだ。 転職も真面目に考えないといけないかもしれない。 僕を雇ってくれるところはあるだろうか? 僕はやりたい仕事を見つけられるだろうか? 答えは見つからない。
ここ最近、病気はかなりよくなったように感じていたが、今日はどうも調子がよくない。油断していてぶりかえしたのだろうか? やる気が起きないので、しかたなく今日は特になにもせず、ほとんど無為に一日を過ごした。 貴重な時間を、うつのために、そのように消費するのは本当につらい。 そういう一日を過ごすたび、僕は周囲の人から取り残され、引き離されていくような気分になる。 あるいは、それは気にしすぎというものかもしれない。でも現にそう感じてしまうのだから仕方がない。 損な性分だ、と自分でも思う。
どこかに遊びに出かけたい、とむしょうに思う今日この頃である。 いい加減、入院生活にもあきてきたのかもしれない。 そろそろ外泊でもして、東京に一泊旅行なんていいかもしれない。 体が刺激をほしがっているのだろうか。 それが健康になりつつある証拠だとよいのだが。
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