銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2006年07月14日(金) help me

自分の人生について積極的に肯定できる人は、この世の中において一体どのくらいの割合でいるのだろう。

それが多数派なのか少数派なのかどっちなのだろう。

ともかくも、一つだけ間違いないのは、僕がそうではないというこだ。

僕の人生は、振り返ってみると山ほど後悔の種が出てくる。要するに失敗作の人生だ。

どこで間違ったかと言えば、それは生まれてきたのが間違いでしたとしか言いようがない。

僕には人間として生きていくための能力に欠けるところが多すぎる。

例えばコミュニケーション能力、例えば理解力、例えば判断力、例えばやる気。僕は普通の人が成長過程で自然に身につけていくそれらのものをついに獲得できなかった。

今の僕はただの抜け殻。中身の伴わない空虚な張子。目的と目標を見失った哀れな長距離ランナー。

そうやって自分を卑下したところで、どうしようもないことは分かっている。でも言わずにはいられない。

人生は酷だ。たとえそうであっても走り続けなくてはならないのだから。

走って走って走って、恥を撒き散らしながら走って、汚泥にまみれながら走って、心臓が止まるまで走り続ける。

ゴールはない。あるのは過程だけ。観客はいない。孤独な戦い。

誰か僕を殺してはくれまいか。

それは所詮、甘えなのだけれど。



2006年07月08日(土) 内見会へ行く

僕は今、2LDKのアパートに住んでいる。

今のアパートに住み始めたのは、今年の1月末からで、引っ越す前は仕事の関係で東京に住んでいた。

独り者なのにどうして1Kでなく2LDKにしたかいうと、僕は近いうちに結婚をしようと考えていて、そうであれば、とりあえず1Kを借りて結婚したら2LDKに住みかえるということをするよりも、初めっから2LDKを借りてしまった方が、余計な敷金礼金や引っ越し代を払わずにすむからお得だ、と考えたからだった。

その考えは、最初はいいアイデアだと思ったのだけれど、今となっては少し早まったかと後悔している。僕のうつ病の回復が遅れ、仕事が続けられるかどうか分からなくなった今、結婚はいつになったらできるか分からず、おそらくは当初思っていたよりももっと先のことになることが決定的になった以上、1Kよりもかなり高い家賃を払い続けるのは無意味でしかない。それにいざ住んでみると、独りで住むには広すぎて、寂しい感じがして落ち着かない。

今くらいの家賃を払い続けるのであれば、いっそのこと家を買ってしまった方がお得なのかもしない。近頃はそういう考えも浮かんでくるようになった。

すると俄然、空家や土地の情報に敏感になってくる。

そんなわけで、今日は広告でたまたま見かけた新築物件の内見会に行って実際の物件がどんなものか見てきたのだった。

その物件を建てた人はお金持ちだったらしく、風呂や什器、家の作りそのものに随分お金をかけていて、全体的に凝った作りになっていた。

案内してくれた業者によれば、坪単価は40万代半ばほどで、平均よりは少し高めなのだという。

自分が建てるときはもっと低い坪単価になるだろうと思った。もし本当に建てるとすれば、だけども。

不思議なもので、家を見ている内に、欲しいという気持ちはどんどん高まっていき、また業者の話を聞いている内に、自分にも建てられるのでは、と思い込むようになってくる。

このまま勢いで買ってしまいそうな自分がいるが、今度こそ後で後悔しないような選択をしなければ、と自分を戒めた今日だった。


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