* たいよう暦*
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2004年03月22日(月) 挑戦

ごはん時は水分をとらず、食間に一日2リットル水分をとる。

というのが、一番からだにいいらしい。
一月からこっち、ずうっと体が弱り気味で、ついこの間も今年3回目の風邪をひきこんでしまった私。
そんなに体にいいというなら、一日二リットルとってみようと思い立った。

ところが、これがなかなかつらい〜。
もともと、水分をほとんどとらない私。
考えてみれば、一日コップ4杯飲めばいい方だった。
そんな私が急にコップ10杯分も飲もうとするのだから、なかなか無理矢理なことになる。
いまだかつて経験したことのない「がぼがぼ感」も味わった。
いまだかつて経験したことのない「水っ腹(みずっぱら)」にもなった。

それでも、なんだか、ビミョウに調子がいいような気が・・・する?

トイレに二時間に一回は行くようになった。
「新陳代謝があがって、老廃物が排出されている証拠だよ」
だって。
どうかなあ、私の体。
ちょっとは元気になってくるかなあ。

なんだか、最近からだの弱りに心も弱っている。
健康おたくのように、いろんなものに挑戦し始めているぞ。
大事なのは、継続と努力。
とりあえず、三ヶ月後を目指して、まだまだつづけるぞー!


2004年03月21日(日) はじめての出会い

高校一年生が終わり、春休みを迎えた頃。
生まれて初めて関西圏を脱出することになりました。
母の高校時代の親友が横浜に住んでおり、そこに五日間妹と泊まりに行くことになったのです。

親戚縁者全て関西に住んでいた私にとって、生まれて初めての標準語圏への旅。
初めての新幹線。
初めての関西弁の聞こえない土地。
初めての二人旅。
見るものすべてどころか、聞くものまでもが珍しくて、初めて触れた異文化に興奮気味でした。

次の日の朝、食卓にのっていたものを見て、ああ、関東にきたんだなあ〜と、実感。
生まれてから一度も我が家で見たことないものがのっていたのです。
「おばちゃん、もしかして、これ、納豆?」
「えー、みたことないの?そうよ、納豆納豆!すーっごいおいしいんだから!食べてごらんよ」

我が家は、父も母もその両親も、関西人。
その時まで、ほんとに「納豆」というものを見たことがなかったのです。
うわ〜。テレビで見た通り、ねばねばと糸ひいてるぅ〜。
へぇ〜、なんじゃこりゃ?
「ほら、一口食べてごらんよ」
おそるおそる、興味本位から口にいれてみた。
ぱくっ。
・・・・・・。
「どう?」
・・・・・・。
「おいしいでしょ?」
・・・・・・。
ごっくん。
「おばちゃん・・・これ・・・豆がくさった味がする・・・」

口いっぱいにひろがる、むわっとした味。
びっくりした。
ほんと、感想は「くさった豆の味がする」としか出なかった。
まあ、納豆は豆を発酵させてるものなんですから、当然なんですが・・・。

「おいしいのにね〜。だめなんだ」
あかん・・・どうしても。
くさった豆の味としか思えないんだもん。
むわっと感がだめなんだなあ。

初めての出会いは、劇的なことはなにもおこらず、「納豆=ダメ」という図式があっという間にできあがりました。
ちなみに、我が家でも、いまだに一度も納豆を見たことがありません。
父も母も妹も私も。
これからもずっと、我が家で納豆を見ることはないでしょう。

体にいいんですってね、納豆。
納豆が好物だって友人も、たくさんいます。
でも、私は苦手。
これから先も、ずっと、好んで食べることはないだろうなあ・・・。


2004年03月20日(土) 我が家の味

今日は父の誕生日。
誕生日当日に、プレゼントが用意できなかった罪悪感も手伝って、甘党の父に「ショートケーキ」を作ってあげることにしました。

そのレシピとして使ったのが、私が小学生の頃我が家にやってきたガスオーブンレンジについていた
「大阪ガスのオーブンレンジレシピ本」の中の「バースデーケーキ」のレシピ。

私が小学生の頃から、ずうっと我が家ではこのレシピで作られています。
この本のレシピの味で、我が家の子供達はいつも誕生日を迎えていました。

久しぶりのお菓子作りに、少々不手際もありましたが、苦労の末、なかなか立派なケーキができあがりました。
できあがったケーキは、夕食の後にみんなで切り分けて食べました。

・・・・うん、我が家の味。
特別おいしい、我が家の味。
ちゃんと、味、出てるやん。

いつも母が作るのには、すこうしスポンジのやわらかさが足りなかったかもしれませんが、きちんと味は我が家の味が出ました。
いえ、レシピが一緒だから当然なんですが・・。
でも、我が家の味が間違いなく出せたことが、うれしかったのです。

小さな頃から食べつづけたケーキの味。
うん、やっぱりおいしいな。
誰がなんといっても、このケーキが我が家ではナンバーワン!
この味は、ずうっと守っていきたい味です。


2004年03月19日(金) リクエストは、「やぶれていないもの」

明日は父上の誕生日。
「何がほしい?」
とリクエストを聞いてみると、
「二つ折りじゃない財布が欲しい」

・・・・・?

「だから、折れてない財布!」

・・・・・?・・・・!
あっ、長財布のことかぁ〜。
いやあ、あれも厳密に言えば、折れてるんですけどね。
なんて減らず口を叩きながら、誕生日にそなえてお財布探しにでかけました。

探せど探せど、いいお財布が見当たりません。
いえ、「いいお財布」はたくさんあるのです。でも、「長財布」って圧倒的に数が少なくて、そして、いわゆる「いいデザインもの」ってないんです。
どうも微妙に’おじさんくさい’やつとか、微妙に’どうも普通すぎて評価のつけようがない’やつとか・・・。

「ねえねえ、ほんっとーに、いいお財布みつからへんねん。だっさいやつしかないねん。もっと具体的に、どんなのがいいの?」
「折れてなければなんでもいい」
「・・・・色は?黒系がいいの?茶系がいいの?」
「なんでもいい」
「うー・・・他にほんまにリクエストないの?」
「やぶれてないやつ!」

いや、普通、やぶれているやつは売ってないと思うんですけれどもね・・・。
困った末に電話で意見を求めたのですが、なんのヒントにもなりませんでした。
仕方ありません。後は、自力でなんとか探し当てねば・・・。

結局、あちこち歩いた結果、難波のとあるお店で、本当にシンプルな黒系の薄皮のお財布を見つけて買うことにしました。

実は、そのブランドのロゴがすみっこに入っていて、そのロゴとロゴの入っている場所が私的には気に入らなかったのですが・・・・

「ねえ、お母さん。こんなロゴが黒の財布の隅に入ってんねん。私はそのロゴがきにいらんねんけど、どう思う?」
「他はいいんやろ?いけるいける、そんなロゴなんて誰もみえへんて!」
・・・・楽天家のB型の意見も参考にならず。

ま、他がいいかんじやから、大丈夫でしょ!
と、迷った末にそれに決めました。
現品しかなかったので、取り寄せしてもらいました。
少し時間がかかって、月曜日に届きます。
お誕生日は二日すぎちゃうけれど、まあ、我慢してもらおう。

「やぶれていない財布」。
気に入ってくれるかな。


2004年03月18日(木) 先輩

仕事をやめても、
いくつになっても、
しばらく会わなくても、
やっぱり「先輩」は「先輩」だ。

あっという間に、’その当時’まで時間が巻き戻ります。

今日は、久しぶりの先輩と、いつも一緒に働いている先輩と、三人でおいしいごはんを食べました。
わいわい、と話すことが、
久しぶりに、会うことが、
一緒においしいものを味わうことが、
とてもいい時間だった。

また、一緒にいい時間を過ごしたいな。
環境は変わっても、変らぬ「先輩」「後輩」関係が続くことが、なんだかうれしい。


2004年03月17日(水) 心境の変化:図書館にて

いつもだったら、絶対手を出さないような本に、手をのばしてみた。

なんだか押し付けがましくて、苦手だったジャンルの本。
「そんなことえらそーに言っちゃってさ」
なんて、いつも思ってた。

だけど、「ま、聞いてみてもいいんじゃない」なんて今日は思ったのだ。
取捨選択するのはこっちだよ、なんて。
知識として、幅を広げるために読むのもいいかな、なんて。

「とりあえず、聞いてみるか」
ちょっと気持ちに余裕ができたのか、自分に自信がなくなったのか・・・。
微妙な感じではあるけれど、縁あって手をのばしてみた本。
とりあえず、最後まで読んでみるか。


2004年03月16日(火) クイーン

「僕らの若いときにはね、クイーンは神様みたいだったんですよ」

取引先の人が、遠い目をして言った。
その瞬間、’肩書きのある人’から、たんなる’おじさん’に替わった。
仕事上ではなかなか見ることはない、素の顔。
いい顔だなあ。と思った。

すごく楽しそうに、うちの上司と一緒に、どの歌が好きかと盛り上がっていた。
うちの上司も、いい顔をしていた。

「偉い人」が、ちょっとかわいらしい「おじさん」に見えた。
営業用の顔じゃない素の顔は、いいね。


2004年03月15日(月) カタチ

「カタチ」にこだわる自分が、みにくく思えた。

なんで、そんなに「カタチ」にこだわるんだろう。
人間は、欲深い。
そんな自分と正直に向き合うのは、むずかしい。


2004年03月14日(日) 新穂高ロープウエイ

「山の醍醐味は、山を見上げた時に、自分の登ったルートと頂きを目で確認できるところだよ。
 あ、あれはあの時登った山。あ、あれは縦走してきた連峰だ、って思う時がなんとも言えない」
と以前友人が、言っていました。
その時は、まだ’ヤマヤ’でなかった私。
ふうん、と耳をかたむけるだけでした。

1117メートルの新穂高温泉駅から、2156メートルの西穂高口駅へ。
ロープウエイでわずか15分ほどの空中散歩で、厳冬の穂高連山が目の前にひろがるその場に登れます。
マイナス7度の展望台で、カメラにおさめたのは、去年登った「奥穂高」の姿。
今日、自分が登った山の頂きを、初めて見上げました。
「あそこが、’私’の登った山・・・」
わきあがってきた、なんとも言えない達成感。
思い出す、様々な景色。
つらかった、楽しかった、泣きたかった、思わず笑顔がこぼれた、あの時わきあがった、いろんな思い・・・。

こうして自分の足跡を見上げて、初めて私の初登山が完結された気がします。
厳しさをたたえた雪化粧の山々。
気品高い、夏とはまた違う顔が見られてうれしかった。
奥穂高。
やっぱり、いい山でした。
うん。

そして、’登りたい’山も、こっそりカメラにおさめました。
ここが、新しい山登りのスタート地点。
どこか・・・は、内緒。
いつか・・・その頂きに、立ちたいな。


2004年03月13日(土) 白川郷

合掌造りの村落は、背景に雪山をしたがえひっそりとたたずんでいました。
雪の残る田畑と、急な傾斜の「合掌造り」と呼ばれる茅葺(かやぶき)屋根の家々。
わたぼうしをかぶったような、雪のふりつむ白川郷には出会えませんでしたが、屋根の雪が春のひざしにとけだして、きらきらきらきら、ひかって流れおちていました。
きらきら、きらきら。
太陽の光に輝く水のしずくが、とてもとてもきれいでした。

小さな村落は、世界遺産であると同時に、生活の場でもあります。
観光客が写真におさめる為、カメラをかまえるその後ろには、ごく普通に洗濯物がほされていたりします。

生活する人の息づかいが聞こえてくるような生きた場所。
だからこそ、よけいに魅力的に見えるのかもしれません。

山々に囲まれた、時の止まったかのような小さな村落は、とてもいい雰囲気でした。

今度は厳冬に訪れて、屋根に降りつむ雪の白川郷も見てみたいなあ・・・。



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