窓を拭く。換気孔のフィルターを洗う。 明日は台所の換気扇とガス台を拭くか? フィットネスにも行きたいね。
今年の冬はなんか骨が寒い。
新聞とかニュースとかって号外だけでもいいんじゃないかという気になる。 何か1つネタがあると、そればっかりなんだもん。 憶測を積み重ねてで、何を伝えてこれから何をどーしたいのか、わからない。 放送時間の埋め草とか暇な午後の時間つぶしにするには、 特に死者についてだと死体つつきまわしているみたい悪趣味極まりないし、人の不幸ならば心が汚してる気がする。(頭にあるのは飯島愛と雇用調整のニュース)
最近は一応世間のこと知っておくかと思った時には、 NHKのBSニュース(10分間)を見ることにしている。
借り物の『坂口安吾』を読む。白痴とかが入った短編集。 これは好き。時代設定は古いのに妙に古さを感じない。 いかんなぁと思いつつずるずると女に気持ちを纏わりつかせるところは 村上春樹と同じなんだけど、坂口安吾だと全く不快感を感じない。 なぜなのだろう? 感覚的な反応は大半が無意識の発露と思われるので、 自分で認識出来る理由は一部だろうけれど、多分こういうことなんじゃないかな。
"投げてる"
村上春樹の愛情は所有と繋がる気がする。 しかも両手に持った花のどちらも離したくない感じが、私には感じられて、 そこから身勝手とかずうずうしいとか思ってしまうのだろうと思う。
坂口安吾からは、なんていうのかな。 流れるままにふらふら歩いていて、たまたま頬に張り付いた落ち葉を瞬間愛でる、みたいな刹那な愛を感じる。
私にとって、愛っていうか感情全般に対しては刹那であることが自然。 刹那が重なった際にまれに期間になることもあるが、"永遠の"とか"ずっと"とかいう感覚は遠い。
"破壊願望"。
古さを感じない要因の1つはそこにもあるようにも感じる。 1999年の世界の大魔王とか、2012年のマヤの暦の世界の終末とか、 コンスタントにブームになるというのは、"もう面倒だから全部壊しちゃえよ"という願望が、 時期により多寡はあれども、常に一定量は存在するということなんだろう。
多分、今は世の中ごと爆死という衝動は強い時代だと思うから、 上手く仕掛ければ、蟹工船の次は坂口安吾ブームも起こせるんじゃないか?!
とか、書いていると少し落ち着く。 午前中にささいなことだけど嫌なことがあって、気持ちが沈んでいた。 弱い。弱すぎる。自分。
占星術でいうこと、バランス的に四元素のうち風と火の強い人は欝になるとはまるらしい。 過去の蓄積を自分の中に持ててないから・・・みたい。
だから、書くということは助けになる。 まず、自動書記状態なので一種写経っぽいトランス状態になって、気持ちさっぱりする。 あと、読み返すと、噴飯物のなかに、時に自分結構まともなこと考えてんじゃんと、過去LOGを確認して 自分に励まされたりもする。
昨日会った人がCDをくれた。 「一番好きなCDだから、いいななって。」って言ってくれた。 今日はマフラーを貰ってしまった。
うーむ・・・。 なんかさー人にモノをあげるのって、自分がモノに執着ない(でいて特定のモノを偏愛)なので、 苦手というか臆するところがあるんだよね。
という以前に!
自分には愛が足りないのだなぁとしみじみと反省。 選んでくれた時間は少なくとも私のことを考えてくれたということだから。
ワシは自分のことしか考えてねーし。 今回はまじ反省。 モノがどーのではなく、私もちゃんと愛を持たなければ、そして届けなければ。 Seasons of LOVEを好きって言っておいて、いかんいかん。
話は変わる。 『文学部唯野教授』を読む。 筒井康隆って、用語はシンプルなのに文章は鮮やかで濃いように感じる。 こくがあるのにキレがある、という日本酒のようだ。 内容は難しすぎて面白さを味わうには力量が足りず。 フッサールと言われても教養がないもんで、イメージがわかない。 大人が標準的に持っている教養の厚さが一般に薄くなってる気がする。 (っつーか人はどーあれ、もう少し大人の常識というか教養を蓄えるべき時期ではないか?自分) 今日は反省しきり。 愛と奥行きが自分には決定的に足りない。 過去は取り戻せないから、一ミリずつ足すしかないね。
また、話は変わる。 飯島愛が亡くなっていたことを知って、びっくりはしたけど、やっぱりなという気もする。 別に好きな人ではなかったけれど、寂しさはある。
Merry Christmas
2008年12月21日(日)
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背中が痛い/『恋愛写真』『国境の南 太陽の西』
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福利厚生でマッサージルームがある。 最長が40分コースで月3回まで利用可能。そして無料!
残念ながら、ずっと時間が合わず使うことが出来なかったのだけど、今年の10月に初めて行った。 身体のマッサージは初めて。
その後定期的に通ってる。何と言っても無料というのが良い。 (みんなのお金は、自分が使わなきゃ誰かのもんになっちゃうもんな)
で、今かえって背中が痛い。 固まりすぎていて、痛みすら感じない状態だったみたい。 肩が固まっているのはまだ多少の意識はあったのだけど、腰は自分では全くこってないと思っていた。 触られてびっくり。 背骨の横に、こりこりとした軟骨が!形状は"ささみ"。 背骨に沿って軟骨が・・・あるわけない!
「このこりこりはもしかして・・・?」 「筋肉が固まってます。」と断言される。
定期的に背中を解してもらい、 さらに、週1のエクセサイズでも背中と腰を緩めるようにしたら。 ここ最近は常にもみ返しのような症状で、かえって痛い。 が、痛みを感じるくらいは感覚が戻ってきたということを喜ぶべきなのだろう。
話は変わって。 先日、貰い物の『恋愛写真』by市川拓司を読んだ。
村上春樹のエンポリオっつーか、ケータイ小説Verというかと思いながら読んでいたら、 最後の著者紹介でインターネットで小説発表とあり、やはりと納得。
スイートJAMで小堺さんが言っていたことを思い出した。 "全部出さない。余白を内側に秘めておく"
村上春樹は別に好きではないが、彼の作品の持つ雰囲気には、 "一万円持っている人が2000円のものを価格ではなく、単に好きで買いました"という、余裕がある。 それは品にもつながるような気がする。
同じ比喩で例えると、この『恋愛写真』からは、400円しか持っていないのに、 「人に150円貸して」と頼んでまで、無理に500円のものを買い、しかも50円は財布に残す・・・ といういじましさと逞しさ(これは臆面もなく生き抜くという姿勢であり、その抑制の無さは品の無さと同義と思う)を感じた。
別の日に、『国境の南 太陽の西』by 村上春樹も読んた。 これも貰い物。
純粋な僕を臆面もなく正当化する姿勢にいらいらした。 品とか文学的スキルとか人間を描く・・・とかそういうこと以前に、彼の書く小説の登場人物は ことごとく嫌いだ、ということを改めて確認。
多分、恋愛とか感情を日常生活よりも優位に置くところに、無責任さを感じてしまうのだろうと思う。 一旦生活を始めた以上、私は愛よりも運営の方が優位だと思っている。 派遣社員をいきなり解雇するのは会社の社会的責任としてどうなの?というのと同じレベルで思う。
特に奥さんに家庭運営を任せ(ということは社会的キャリアを程度の差はあれども中断させ)、 子供をもうけた以上、"僕は彼女が愛おしくて、二度と手放してはいけないと思った"とか言いながら、 女に走ることを正当化されても、ついていけない。 純愛が至高で継続は欺瞞という定義は生活とは別のところにおいて欲しいし、 それを突き詰めるならば、家族と生活とは求めないのが筋ではなかろうか。
男の人って、自分が肉体的にやや衰えたあたりで、やけに「オトコのロマン」とか言いたがるよな。 育ての父親もそんなこと言いながら、家を出て行きましたが。
倉本聡とか村上春樹とか才能がある人はその衝動を金銭に昇華し、 勢いのある人は過去履歴を吹き飛ばし、その他大多数の人は日常に放散し、その内のさらに一部は村上春樹に耽溺するのかもしれん。 どのタイプが好きかというと、そりゃ衝動を金銭に昇華する人。 金があれば大抵の矛盾も諍いも解決する。
不景気と雇用調整関係のニュースばかりが続いている。 そーなんでしょうけど、そんなにそればっかりやらなくても・・・。 「どこもそうなんだから、しょーがない。」という言い訳作ってるみたいに見える。
貰い物の『インディビジュアル・プロジェクション』By 阿部和重を読む。 中学生の妄想バイオレンス小説みたいでした。
昨日だか一昨日だかに、立ち読みした本に書いてあって驚いた。 安保徹という人の書いた健康の本。 内容はともかく、驚いたのは『身体が温かく代謝が良いと、夢が色つきになってきます。 そしてストーリーが出てきます。』との一節。
ほぇ?
夢って色つきじゃない夢があるの? ストーリーのない夢って? 風邪熱で朦朧としているときに、原色のアメーバを万華鏡で見たような絵がうねうねと 躍動する夢を見たけどそういうことかしら?
読み進めると、安保さんの夢は通常モノクロだそうだ。 で、人に聞いたら、部分的に色つきだとか、色があるかないか意識したことないとか、 あらためてびっくりした。
モノクロだったら、すぐ夢ってわかってしまうじゃん! 今日の晩ごはん何食べた?って言われたときに、思い返す映像はカラーだよね? 普通の映像だよね?夢ってそういうものではないのか?
連ドラ形式の夢とかないのか? アニメとか時代劇とか。自分の意識だけが西洋人のおっさんに入ってるレジスタンスの闘士物語とか。 まぁ、本を読む夢、それも視点が自分なので、夢のスクリーンにはページとページをめくる手だけが映る、 というのはあんまりない夢かなーとは思うけれど。
人の夢をディスクに保存して見られるようになると面白いのにな。
alain
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