2009年06月28日(日)
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『ROOKIES』『築城せよ』
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最近見た映画の感想。まず『ROOKIES』 たしかに宣伝はうざかった。 延々自局映画の宣伝ばかりやるという経営姿勢はおかしいという意見にものる。
話はずれるが、刑事一代は多少のSPOTと番宣番組を除き、バラエティの宣伝を見た記憶がない。 バラエティでの番宣の効果はいかほどなのだろう? 回の途中で、日中のバラエティ番組に誰かが出て宣伝して、じゃあその日の視聴率上がるかっていうと、観察している限りそうは見えない。 ちゃんと効果計ってやってんのかなぁ?
話を戻す。『ROOKIES』 『チェイサー』が後味悪くて悪くて、「自分にはお子ちゃま向け・一般大衆のお気楽視聴向け映画がお似合いだ」と、改めて結論をだした。 展開がきちっと先読みできて、ひたむきが報われて、ちゃんとHappyに終わって、 かつ、美形観賞で見てるだけで和む、そんな映画が見たかった。
『ROOKIES』 それ以上でもそれ以下でもないのだけれども、求めているものはきっちりと受け取ることが出来、 充分に満足したのでありました。
その他感想。(人名は本名役名ごちゃまぜで) いっちは可愛いし、演技上手いけど、今の段階だと主役しかはまらない感じ。 役を選んで寡作で過ごして欲しい。上手く老ければ30代後半から楽しみかと。 50歳くらいになったら、平塚八兵衛とかいいかもね。ちびだし。 って、そのころ自分生きてるか?っつかテレビドラマとか残ってるか?!
若菜は可愛いちんぴらやらせたら最高だな。Vシネマの王子とかどうだろうか? しろたんは背の高さがハンデにならない位置にまで来たし、キャラのはばも広いから一番重宝されそう。 ひらっちと尾上くんは独自の道がもう見えつつあるから、そのまま進めばいいし。 みこちゃんは事務所の関心はたけるっちに奪われつつも、何といっても上手いし、普通の人も演じられるからコンスタントに仕事してそう。
たけるっちは確かに亀ナシに似てるけど彼より知性と小動物の可愛がってオーラがある。 が、20代後半が難しそうな感じ。でも声が案外大人だから上手く越えられるかも。 にゃーは笑顔CUTEだが演技が微妙。いつまでも若くはないぞ。 桧山さんは眼が愛くるしいし、陽炎の辻の最初に比べて随分と上手くもなった。 でも、これっ!ってのがないので先が読めない。 初々しいで押すには20代後半という年齢からして、時代劇でしか無理だし、こわもてでも大人キャラでも難しいし。 アネゴにこづかれる小泉孝太郎路線はいいかも知れないが、そのためには、まず、彼を椅子から蹴りださないといけないからな・・・
======================================================================= 『築城せよ』 片岡愛之助は組!!で素敵な人だなと知り、彼の主演作なら見てみたいと思って行った。 ヒロインが海老瀬はなちゃん、というのも動機のひとつ。 (名前は書かぬが東宝のお姫様とかだったら、いくら愛之助さまの主演作とは言え、見なかったと思う。 あのべたべたしたしゃべり方が苦手↓)
ストーリーは うだつのあがらない市役所職員(片岡愛之助)が城跡の古井戸に落ちたことがきっかけで、 成仏しそこねた城主の霊に憑依されてしまい、城主の無念をはらすべく城を築く。 予算と日数の関係で材料はダンボールとする。という話。
TVでばんばん宣伝打ってる対策と比べると、大手事務所オシの人材もいないし、 海外ロケや広大なセットや全編CGとかもない。 でも、ちゃんとしてた。 身内のりや自己満足に留まらず、綺麗に人に見せる作品になっていた。
最初ややテンポが悪くてだれたけど、これより圧倒的にどうしようもない作品はいっぱいある。 物量投下の宣伝攻勢で押し捲られてる作品に押しやられているのが哀しい。 (ってROOKIESを見ておいて言うな)
普通に感じの良い作品。 イケメン3人が共演!とかあおっている某マニアックな映画より、全然間口広く楽しめるはず。
片岡愛之助さまは適役。 舞い謡う。 でもそれ以上に目線を動かして、こちらをちらりと見る、その動きだけでお殿様。 血統的には全然歌舞伎のお家でないというのが信じられない。やっぱ前世とかw?
はなちゃんは、ぶっきらぼうな女の子を好演。 彼女はまだキャリアが浅い、というかほぼない。 にも関わらず、陽炎の辻でもそうだけど、妙にハラというか肝が据わっていて風格がある。
愛之助さまとはなちゃんと。 メインの二人が大物感をもって画面にいたことが、 低予算にも関わらず、安っぽさが全くないことの一因かと思う。
ラストのCG映像も良かった。 キリヤ監督の映画のように全編DGというのは疲れるが、『築城せよ』での使い方は御伽噺のように美しかった。 おすすめ。
2009年06月26日(金)
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The King of Pop dead
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ニュースを聞いて頭に浮かんだことを順に。
1)「あーアメリカが終わった。」 橋本治の89という本で、昭和の終わりは美空ひばりと手塚治虫の死と書いていたのを読んだことがあり、その連想だ。でも、かなりの人が同じ感想を持ったのでは?
American way. Tシャツ、ジーンズ、ムスタング(見たことないけど)、コカコーラ、ハンバーガー、MTV、クレジットカード。
雰囲気としてのAmerican way.。 使い込んだ風合いよりぴかぴか新品が良いという価値観の転換。 若さへの執着。 身体の表層を伝わる痙攣のような小刻みのリズム。 モノと情報の大量生産と大量消費。 それをささえる宣伝戦略。 バーチャル経済。 強欲の肯定。 過剰消費と借金。
暴走の果ては恐竜の様に異形化してEND。
American Wayを象徴したSuperStarはアメリカの様に去っていった。 時代を生きる、やはりSuperStarは集団無意識の実体化なのだろう。 にも関わらず一個人としての意識もあるところが辛い。 昭和最後のStar、木村拓哉はこれからどうやって年齢を重ねていくのだろうか?
2)「行こうね。一緒にね。」と行っていたのに、その日はもう来ない。 去年だったかのスマステでマイケル特集があって、 日本でいつかコンサートをすることがあったら、という話で、山本さんが慎吾ちゃんに「行こうね」と。 局長は相変わらずつれなくて、お返事は貰えず、そこがまた完成された夫婦漫才のようで良かった。
3)そのスマステを見て以来、マイケルのDVDが欲しくて、でも色々あってまだ買いそびれている。 この機会に買おうか。
4)Overdoseだろうか? 急性か慢性(?蓄積されることもあるのか?)かはわからんが。
5)これで良かったような気がする。
合掌
コスプレがはまるというか、逆にそれしかはまらないというか。 リアル感が欠落した32歳男子。山本耕史。
そのいびつ性が良い。 真っ当なぞいらん。表現者(あるいは見世物)なのだから。
アタ男。2割くらいは早送りしたが大よそは見た。 結果、思ったことを箇条書きで。 □ コメディは難しい。何が面白いかのイメージを共有していないと倒壊するか、そもそも何も建たない。 □ 真希ちゃんは20歳なのにすごいなぁ偉いなぁとは思いつつ、あの暗さと無表情を活かせる作品を選べないのかと。ま、酷使する事務所だよね。 □ 以前、水嶋ヒロがインタで「今までは同年代のドラマが多くて、いきなりMR.BRAINで木村さんや香川さんの中に入ったら、監督の指示に対する反応や、芝居の作りこみが早くて、ついていくのが大変・・・」のようなことを語っていた。
確かに、あんまり時間を取って取り直しも練習もさせてくれない中で、 同年代とワイガヤで演技してたら、育つの中々難しいよね・・・。と、三男四男五男を見ていて思った。 (六男の棒は後半楽しみでもあったが、あれはデオチみたいなもんだから、次回はねーぞ)
□ クレ順に対して、四男五男が目立たなかったような気がするが、あれは何だ? 場面が持たないから出番減らされたのか、それとも扱いよりクレ順にこだわったのか? 三男はヒロインの相手役としてフューチャーされてたけど、同等かそれ以上に次男が目立ってた。
□ 時田さんはどんどんスタッフがのってきたのか、途中から表情や動きに効果音つけられだしてて笑った。 最後の王子コスプレwithoutメガネが見れたことが最大の収穫。 この期間は別の楽しみもあったため、アタ男についてはこれで満足。
他に4月クールでは見られる時は臨場も見てた。それだけ・かな?(磐音さまは別扱い) さぁて。 7月は、あらまぁ見事に見たいものがない! 期待は救命くらいだったのに、8月開始になっちまうし。 土9にわずかな望みをかけていたのだが、残りのキャストを聞いて投げ捨てた。
官僚達の夏は、原作読んでうざ過ぎてだめだった。 使命感に燃えるって聞こえは良いけれど、自分の判断にそれだけ自信があるという驕りがどーにも、気に入らない。 ありがた迷惑とか、かえって邪魔とかふと我が身を振り返ったりしないのだろうか? 土8は衣装きたキャストの写真を見てると痛々しい。まるっとなかったことにしたい。
結局、見られるベースで『赤鼻の先生』くらいかな。 休日の朝におめざとして、『9係』(録画)とか。
それにしても、Jは結構危機感もって営業をしているのか、もしくは、テレビ局がDVDの購買を見込んで起用しているのか、こんなに抱き合わせ販売や、Jrの押し込みが派手なのって覚えがない。
今やJも宝塚化してるからなぁ。(=コアなヲタ以外には近づけない世界)
去年だったかな、嵐のコンサとイベントの帰りに日を置かずして2度遭遇した。 あー今ファン層ってこんな感じなんだーと観察しちまった。
人ともその話したんだけど、煎じ詰めるとこんな感じ。 年代は違えども持ってる雰囲気は共通で、 クラスの中心にいるメンツでも外で元気という奴でもなく、周辺部的存在。 昔なら同人誌作っていそうなこ。
いまJのファンってこんな感じなんだーって、ま、以外でもないけれど。
良かったねー。 昨今、興が殺がれず最後まで見られて、かつ、見終わって「見て良かった!いい時間を過ごした!」と思えるドラマって、中々無い。 まさに監督のおっしゃる"大人の本気"を見せていただいたドラマでした。
期待はしていたけれど、期待以上でもあった。 懸念もあったですよ。最近のTV朝日のSPドラマでいうと、 『落日燃ゆ』は、べったべたで下世話な作品になっていたため、ほぼ早送り視聴で済ませた。 『警官の血』は、監督のなのかなんなのか、老残の性欲がねっとりとまとわりつくような画像に、 これもまた昭和のエネルギー・・・と思いつつ、草食好きとしては後ずさり。
今回の監督が撮った『点と線』についても、血と暴力がなんつーのかな生臭い動物性みたいなもの?が 好みじゃなく、まぁ流石の力量でまとめては来るだろうが、好きかと言うと微妙かもと思っていた。 が、あの作品の個性はたけしの持ち味だったようだ。(たけしについては、作品も演技も好みから外れる)
『刑事一代』は好きでした。
気に入らなかったところは3箇所くらい。 1)福島の聞き込みのシーンのお天気雨。日が燦燦と照ってるのに雨がざーざー降っている。不自然。 諦めて晴れてるシーンにした方がましだったのでは? 影を消すCG処理とか無理なのか?(やれたらやってただろうから、予算の範囲内では無理だったのだろうな)
雨の中での土下座という劇的効果を狙ったのか、シーンの繋がりかはしらんが、 せっかく色々凝ってるんだから、何とかして欲しかった。
2)週刊こども新聞の記者とカメラマン、何とかならなかったのか。 スポンサー関係だろうか? もしくは、綺麗どころを足さないと企画としてまずかったのだろうか?だから女の子? 女性カメラマンにするなら、友情出演でもいいから、せめて米倉涼子あたり持って来て欲しかった。 もしくは渡辺謙の権力をもって実の息子と娘をねじ込むとか。 そっちの方がかなりましだったはず。
回想シーンに入れ込まず、かつ、台詞も極力少なかったので被害は最小限であったかと思うが、 他の完成度が高かっただけにもったいなかった。 ただ、カメラマンの無知を使って用語説明が出来たのは、便利でしたね。
同じく鳥越さんじゃなくても良かった気がする。 予想外のかつぜつの悪さで驚いたのが、野村宏伸。もうちょっとましかと思いました。
とにかく、画面の端の端や、ワンシーンまで芸達者を入れ込んでるだけに、 半端もんは目立つ目立つ。
3)ドラマについてではなく、ホームページについて。 キャスト表に載っている人が少なすぎ。 こども新聞の記者とカメラマンなぞ、どーでも良いから、各事件ごとの刑事部屋の面子を載せて欲しかった。 その方がずっと楽しめた。
こんなところかな。
良かったのは書ききれないけれど。 特に強い印象を残したのは余貴美子と萩原聖人。
迫力あったねー。 ある意味やり易い役(平穏より劇的のほうが表現しやすいとの基準軸)ではあったけれども、 地力を見せ付けた感じ。
高橋克実も素敵でした。
山本さんも静かな耐える役を丁寧に演じていたと思う。 それにしても人形のように綺麗だなと改めて実感。 オヤジわらわらだったので余計そう感じたのかもしれないが、5年前とかと比べて人形度合いに拍車が掛かってきたようにも思う。 一体この先どうなるのだろう? でも、大人の男にもなってるところが不思議。 こんな力の入った作品に、山本さんが参加できて良かったなぁ、いや、選ばれる存在でいるのは凄いなぁの方が合ってるか?と思う。
キャスティングのトリガは銀平かな?
ただ、アタ男を始め、その他ドラマで思う、"上手いなぁ"、"やっぱ演技力のレベルが違うよな"とかは、 今回全然思わなかった。 劣ると言っているわけではなく、辛抱タチ役に近い発散できない役で不利でもあったが、 周りの実力とホンキが凄すぎた。 と、考えると流れ崩さすに溶け込んでるだけで一先ず、かなり高い基準でクリアはしてるんだろう。
同年では池内博之もベテラン勢の中で遜色なし。開襟がよく似合ってちょい萌え。 彼は組!の久坂で凄く好きになった。あの絶命前の涙のシーンはきっちり脳内に画像が残っている。 素での不思議ちゃんキャラにもちと親近感。
この間の『空飛ぶタイヤ』も凄かったが、このドラマもDVD保存決定。
しかし、私は素敵な作品ほど、集中したいのでリアル視聴はしない。 まずは録画し、次にCMを切って、やおら落ち着いてみる。
最早、テレビは経済モデルとして破綻している。
スイートJAMはさぁ。ちょいと困るんだよね。 番組見ちゃうとさ、名前は知ってるけど、別に好きでも嫌いでもないという人を 片っ端から好きになってしまうんだもん。 好きはいいんだけど、出費が・・・痛い。
千住真理子については、デュランティが来るまでを書いた本も買ってしまった。 ちょっと様子見だったけど、どうやらコンサート行っちゃいそう。
マリーン。iStoreで曲買ってしまった。入門者としてはIt's Magicを。 (感想を言うと。最新アルバムに入っているVerのはずなのにアレンジが80年代初期。 ひょっとして当時の?じゃないよなぁ。 かっこつけた歌謡曲というか。カフェバーwみたいなのりが気恥ずかしい。 ラテンJAZZ好きだし、マリーンの声も歌い方も好きだけど、アルバム買う気持ちは一気に冷めた。 JAMでのセッションの方が100倍好き)
ダイアモンド☆ユカイ(六ぼう星が出ねーよ)の、あのRoute66が入っているアルバムもかっこいいなぁ。 欲しいなぁとの誘惑と闘ってる。
ユカイさんもだけど、特にセッション終わった後の笑顔はヤバイ。 皆一様に満ち足りて、この上無く嬉しそう。 見てるだけで幸せになる。
松崎しげるとか、「ああ愛のメモリーね。はいはい。色黒いよね」くらいの感覚しかなかったのに、 セッションが激素晴らしく、かつ、終わった後、至極の笑顔で「これからも音楽を楽しんでいきましょう。」と。 もう、いまや彼の名前を聞いた瞬間に、その時の笑顔とコメントがオートリピ。
ユカイさんも、おおよその経歴は農業やってることも含め知ってたけど、文字通りユカイというか、あんなに可愛い人だと思わなかった。 彼の場合も事前の期待値はマイナスではないがゼロに近かった。 (っていうか、JAMのゲストって名前聞いた時に歓喜ってまず無くて、で終わると何て素敵な人なんだー!と思うことがほとんど) セッション終わった後の、ハートがダイレクトに繋がって互いの敬愛の思いがあふれ出た笑顔が忘れられない。 今や大好き。
ユカイさんみたいに、勢いに任せて発散した人って、時が過ぎるとチョロQが止まるみたいに止まって、その後はほんとに暖かくて懐の深い緩んだ大人になるよね。 そのまま骨太に緩やかな波を放射しつつ、次第に淡々と枯れていくんだろうなと思うと、見てるだけで愛おしい。 生き物として歪んでないというか。ある意味"けもの"。
暴走に怨念や見栄・ファッションを纏わせてないというのが条件だけど、盆栽みたいに捻じ曲げられるより、 ぐんぐん勢いつけて伸びる時は野放図に伸びが方がいいらしい。 一番気の毒なのは、発散を我慢して我慢してねじけた挙句に、何か腹と下腹部にどろどろ溜めてそうな気持ち悪く老けた人。 我慢して大人しくしている時には、結構、暴発くんの迷惑こうむったはず。 にも、関わらず報われないというところが。人生の無常というものか。
結局、無理や我慢は何の意味も無いっつーことなんだろうな。 不機嫌よりご機嫌の方が、自分にも周りにもいいらしい。
alain
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