INDEX
prevnext
2009年11月11日(水)

本日の新聞から

森繁が亡くなったNEWSを知り「ようやくか。良かった。」と思う。

最近は弔辞役ばかりになっていた。
奥様と息子さんのお葬式は見るも気の毒だった。

祖母のことを思い出す。
亡くなる前「お迎えが早く来ないかねぇ」と事あるごとに言っていた。
身体の具合も悪く、同居している息子夫婦とも多少のいざこざもあり、辛かったのだろうと思う。
それは皆知っていた。

言われたほうは「そうだ。その通りだ。」と思いつつも、そうも言えない。
何だかんだと言いつつも、自殺でもされたら寝覚めが悪いから、との思いが
核にあったことは否めない。

だから、祖父にお参りするたびに祈っていた。
「おじいちゃん。おばあちゃんを迎えに来て上げてね。」と。

生きてることだけが善であり勝利であるとはとても思えない。
潮時を見て綺麗に退場したいとは思うが、ほぼ叶わないのが、人間の業もしくは修行というものなのか。

寿命の残りが判ると良いのにね。
地球滅亡まであと○○日!みたいな。
今度は2012年か。
滅亡ネタが品を変えつつも、廃れないのはそんな欲求もあるかも知れない。
リセット願望(=現状への不満)が一番%を占めているとは思うが。


---------------------------------------------------
朝日新聞の夕刊。NEXT STAGE 山本さんのインタを読んだ。
"戦い続けてきました"の一言にぐっと来た。

その一言の裏を思う。
言葉が重い。



2009年11月09日(月)

主に『最後の忠臣蔵』の話

旅行中のことで、書き忘れが一つ。
肩こりのこと。

精一杯軽くしているとはいえ、ガイドブックやら折り畳み傘の入ったバッグを持って、
一日中歩くわけだから、旅行の際は3日目位から、肩は触れると痛いくらい張っていた。

今回はそれはなし。
腕の重さ、肩の重さを筋肉で支えるのではなく、肋骨から背骨に流し、内股を通して土踏まずから地面にアースするパスを覚えたからではないかと。
ロルフィングの成果。と思うようにしている。


話は変わる。
『最後の忠臣蔵』
本屋で見かけたので、立ち読み。分量的には可能な長さ。

これをどう映画にするか。
膨らませ甲斐はあるかと。漫画原作と違って、なぞれば出来るというものでもない。
脚本家と監督の腕の次第でしょうなぁ。

しかし暗い話だが。
あのオチ以外に持って行き様はないが、字で書くならともかく、映像であれでENDは救いが無さ過ぎる。
そこを若い世代が継ぐ・・・という方向に持っていくのだろうか?

読んでいて、あー修一郎さんはマリウスなんだ。と思った。


Def LepardのCDを聞いている。
鳥肌立ちそうに好き。
ため息出そうに好き。
音の中に入りたいくらい好き。


2009年11月05日(木)

ほぼスイスとチェコ旅行の備忘メモ(追記その3 最後のつもり)

いやぁ。松岡さん好き!

そして、感性のどっかが完全に男性と言われる自分としては、ひざを叩いて同意!

自分が見たいっていったDVDを止めもしないで、席外すとか人と話すとかは完璧NG。
ちらちら動かれると、見るの見ないの。好きなのなんなの。どっち!と思う。


====旅行の備忘録==============================================
[◆Praha 総括]

遠めに見ると綺麗かなーとは思うが、世界で一番美しいとかその美しさに息を呑むということはまるで無かった。
感性が鈍磨しているのだろうか。
"良く見るヨーロッパの風景。ドイツタイプ。" さしたる感慨もなし。
古いというより、ぼろい・暗い・すすけてる。との感想。

別にいやじゃないけど。
むしろ好きだけど。

建物よりも空気感のが好き。
街や人や空気の野太さが、あったかいシチューのように思い出すと、ほっこりくつろぐ。

日本人はよく、過敏(過剰に敏感)と評される。
人の感情にも時代の流れにも即座に反応し、対応する。
いわば知覚過敏か神経症のように。

その間逆のベクトルとの印象。

ロシアの農奴の理想形はイワンの馬鹿と聞いたことがある。
あらゆる外界の刺激に鈍感で何も見ず、知恵も働かさず、愚鈍に日常を守り、目の前のことをひたむきにこなす、要するに鈍感なヤツこそ、あるべき形であると。

ロシアよりも多少の洗練は感じられたが(ってロシア行った事ないがな)、
やっぱりどっしりとした安定感、揺ぎ無さ、悪く言うと鈍さを感じた。

不機嫌面であっても、ぶちギレの秒読みしているかのようなピリピリした不穏さはない。

大木に身体を預けるような、暖かさとくつろぎがあった。
一ヶ月くらい、ただ何となく過ごしてみたい。



2009年11月04日(水)

「唐招提寺」SP 「最後の忠臣蔵」

色々、ネタがあるので思いついた順に書く。

★----------------------------------★
昨日のTBS「唐招提寺」SPについて。
★----------------------------------★

早送りととばしとばしで、大よそ見た。感想を思いついた順に。

・たぬき かわいいー。

・短い登場シーンながらも、きっちりキャラを作ってるのは流石、山本さん。
お育ちの良い、良すぎるくらいのたおやかなご子息ぶりでございました。

さすが、お坊ちゃまをやらせたら右に出るものなし。
加えて泣かせたら最高。(って何のことやら)

父親もさぞ愛おしかろう。
"「よしおが言うから」と寺の建立に助成した冷酷な政治家の父"との仮説を後押ししている、との印象。

"ぶつ切りの再現ドラマ"とは言え、手を抜かない仕事ぶり堪能いたしました。
馬に乗せられて遠流への後ろ姿、背中で語る切なさは彼ならではだなーとほれぼれ。

・そう"ぶつ切りの再現ドラマ"でしかなかった。
獅童はあんなもんのために頭丸めさせられたのか? 気の毒になる。

・役者達は良かったと思う。
(マサトはもう演技はやめたほうがいい。何であんなの使うの?
裏に何かついているのかもしれない。知れないが、本人。断れよ。みっともない)

・ドキュメンタリーシーンも映像としては許容するとして、ドラマも含めて編集が能無し。

ドラマはドラマ。ドキュメンタリーはドキュメンタリーで分けて欲しかった。
情感がブツ切れ。

あと、鴟尾のキャラクターによる、友達口調の解説にいらいらさせられた。
作り手の「僕達は理解力があるから、読めばすぐわかるけど、判らない人もいるかもでしょう?
判りやすくして、あ・げ・な・い・と。」の意図はともかく、
その意図を、キャラクターと友達口調でしか実現できない芸の無さ。
何でPay貰ってるのかと問いたい。

老人に赤ちゃん言葉で話すのと同じ。
理解を求めるなら、伝え方で工夫すべき。幼稚に振舞ってすませるのは安易だし、馬鹿にしている。

・マサトもいらないが、関口宏もいらない。
ぼくは何でもしってるけどね、というコメントが大嫌いで、彼の顔を見ると即座に画面を消すか、音量をOFFにする。
経費削減を言うなら、まず、こいつらを切れ。

・確か、NHKでも同時代を描いたドラマの予定があったはず。
中国文化の影響が濃かった天平時代を取り上げるって、やっぱり、対米盲従の時代の終焉かしら。
今年の9月くらいから、日本も米国覇権から、多極化の波に乗ることにしたとの説もあり、
この特番もその潮流の一滴かもしれない。
今後、天平・飛鳥・奈良時代がメディアでどう取り上げられていくかが一つの指標にはなる。

・獅童はRed Cliffで中国の将校役だったが、今回は中国の僧。
中国顔なのかしら?

玉鉄は映画で"赤いハゲタカ"こんどは『わが家の歴史』で"赤い引き上げ"という。
"赤い"感じなのかなぁ。


★----------------------------------★
最後の忠臣蔵!
★----------------------------------★
いきなりのニュースに驚く。

先日の情熱大陸「古田新太」で、
"スーパーサブの脇役は時として主役を張る役者よりも忙しい"とナレをつけられていた。

確かに。
去年の秋冬も、八兵衛2つに遠き落日に彼岸島が被って、どんなんだかーと思っていたが、
今年も、磐音様にわが家の歴史があり、HEDWIGと思っていたら、忠臣蔵までもか。

何か凄いことに。

パンドラと同じく、第一回っつーのもいいよね。
失敗が許されない状況で選ばれるって信頼なんだろうなと思う。

御身大切に。がんばった甲斐のある良い作品になるといいなと思う。

★-----★-----★-----★-----★-----★-----★-----
その他はつらつらと。

『WITH』の山本さんのインタビュー立ち読み。

"裏切られるのは辛いですけど、それでも人生は素敵だと思うようにしています。"

インタヴュアーGJ。

"思います"でなく、"思うようにしています"と、ちゃんとまとめたことに拍手。
全然違うもんね。
このネガティブを抱えて意思的な所がつぼ。

この1ページのために『WITH』を買ってしまおうかと思ったのだけれども、やっぱりだめだ!

こんな"くっせぇー"雑誌(ひどい言い草)買って、くっせぇーが移ったらたまらない。
お金の問題じゃなく、この雑誌をレジ持って行くのはイヤだし、家に入れるのはもっとイヤ。

欲しければ、後日図書館でコピーを取る事にした。


紅白の司会のニュースで思い出したけど、先日TV朝日のドラマCF見て、仲間由紀恵の目袋と皺に驚いた。
急に老けたな。
髪型・メイクが変わらないから、目立つんだろう。
浅野温子と同じようなもの。

旅行ネタは文は書いたけど、UPは後日。



2009年11月03日(火)

ほぼスイスとチェコ旅行の備忘メモ(追記その2)

マイケルの映画が好評だと聞き、「良いインディアンは死んだインディアンだけ」という言葉を思い出すのは、
ひねくれているのでしょうか。
マリリン・モンローの人気が日本で高まったのも死後だというし。
さすが仏教国というべきか、とは橋本治のコメント。(注:マリリン・モンローに対してのこと)

仏教って言えば、今日のドラマどんなもんだったんでしょうかね。
ちらちらは見たけど。

====旅行の備忘録==============================================
[◆スイス 総括]

"塀の無い刑務所"とはシンガポールの異名だが、"国民総軍隊"がスイスのイメージ。(自分だけか?)
統制主義的で自堕落を許さず異物は排除、徹底的に文武両道を旨とし、清く正しく美しく。
ご清潔でご立派で、表面温和だが裏で何考えてるかわからない。
男性優先。そりゃ兵力だからな。(女性参政権は日本よりおそく、地域によっては1990年代まで無かったという)
スイス人腹黒しの噂も聞いていた。

そんな印象であり、別段行きたい国ではなかった。
チェコに行くのに安い航空券を探していて、SwissAirが引っかかり、どうせ飛行機が止まるならば、
ほぼ通り過ぎたことしかない(ジュネーブに一泊)スイスという国を見てみよう。
折角行くならば山が見えないと。10月なら黄葉⇒Engadin地方は黄葉が綺麗。じゃあそこだ。
とそんな経緯で行くことになった。

印象は大して変わらないが、わかったこともある。
スイスの山は岩だ。

日本の国土も山がほどんどと言われているが、そんなもんじゃない。
まず岩で出来ている。さらに人が上れる角度じゃない。おまけに高い。しかも寒い。
あれじゃあ碌な作物が育つまい。つか、牧草ですら生えるのか?とも思う。

さらに、四方を天然の城壁、海で囲まれている日本と異なり、
西に絶対王政のフランス、南に衰えたとはいえローマ帝国の流れを汲むイタリア(っつー国家は当時ないにしても)、東にハプスブルク、北にゲルマン魂。

この環境の中、独立を守るには、あーだこーだと小うるさい奴を切り捨てて一意統制の体制を作り上げるのは
ある意味当然。
腹黒くなければとっくの昔に消されている。

しかも日本の南部はまだ温暖。放っておけば勝手に二毛作になる。
Engadin地方の名物料理なんて笑えるぜ。

ビュンドナー・フライシュ=干し肉
ビュンドナー・ゲルシュテンズッペ=干した野菜(にんじんとか)や大麦を入れたクリームスープ
結局保存食じゃん。
風土の厳しさが容易に想像できる。

さらには険峻な山で各盆地は分断されている。
行き来もままならない密閉された環境で一生を過ごすには、表面的になあなあで取り繕い、裏でねちっこく抱え込む気質が生まれるのは当然。

自然を尊敬するものでも調和ではなく、支配すべきものとの認識には共感しないし、力ずくの征服はどうかとも思うが、どんな山奥でもアスファルトで固められた散歩道はお散歩好きにはたまらない。
管理も異物排除も規律遵守も、旅行者には安全と予定の保証となる。
この国に生まれたいとも暮らしたいとも思わないが、旅行者には手頃な良い国だ。

ホテル代の高さにはひっくり返りそうだが、(日本人に言われたくないだろうなぁ)
スーパーで買い物をする気なら、美味しいもの(パンとかサラダとかハムとかチーズとかジュースとかヨーグルトとかビールとかワインとか)が安く買えるようにも思う。

また行ってみたい見たい。

次行ったらねー、絶対Churに泊まるんだ!
そしてビュンドナー・フライシュとエンガディナー・ヌストルテをいやっって言うほど食べてやる。
あとねあとね。夏のArosaでハイキングもしたいねー。

[◆スイス 総括]


alain

My追加