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2010年12月20日(月)

12/16(木)のGODSPELLの感想を。

流行っている風邪に巻き取られそうになりつつも、崖から落ちずに何とか踏みとどまっているよ。
熱っぽいけど。
28日まで滑りこめ。

12/16(木)のGODSPELLの感想を。

明星さんが出てきた瞬間から、なんか「あ、抜けた」という感じ。
後で知ったが、お誕生日だったのですね。
誕生日前は誰でもくぐもるものだから。9日はそーだったのかも知れないな。
16日のチケット取って良かった。

Tower Of Babbleでは演者の声が束ねたロープの一本線になっていて、どーんとした迫力。
ぞくぞくした。

後、驚いたのはあさひ。
進化してる!
前は演奏家であったのが、今回は観客の気持ちを動かす指揮者になっていた。

2幕のユダの見せ場が前は熱演ではあったものの、単調で長くも感じたが、今回はそのようなこともなく。
ぴりっと締まっていた。
パンフを読んでようやく思い出したが、彼は初舞台であったのだなぁ。
表現力は9日の時点でも初舞台とは思えないほどであったが、観客の前で演じることで意識のアンテナの範囲が大きくなったのではないかと。

なつきは台詞に力があるのは流石なのだが、歌が他のメンツが上手いだけに弱い印象。
語るように歌う、女優ならではの表現が強みになるのはあくまで歌が標準レベルで歌えてこそ。
マイナスにプラス重ねてもチャラにしかならない。

が、他の場だったらそう悪い評価でもないかもとも思う。
とにかく12人のメンバーが誰もが歌えるって、それは、プロの舞台として当たり前のことなのだが、
今現在の日本では当たり前が当たり前に成り立ってない現状がある。

みやちゃんが初ミュージカルというのには驚き。
こんなに歌えるのに?!

みやちゃんのみならず、こんなに歌えて・踊れて・楽しさにはちきれそうに舞台で躍動する若者達をどうして今までほおっておいたか。
青山劇場で人呼んで"ろうろうと響き渡る音痴"を再演している場合じゃなかろうよ。


まみさんはますますの熱唱。
全身全霊で愛して、命かけて歌ってる。

山本さんの声は若干荒れ気味。
Light of the world の高音はきつそうだった。
JESUSの切なさには胸線がきゅーっと引き絞られる感覚。
この人の寂しさの深さってどこから来るのだろう?

9日はなかったカテコの挨拶もあり。

中日を回ってカウントダウン始っている日々であること。
お客様からPOWERを貰い、それを返し、そのPOWERの愛のやりとりでより舞台が高まっていること。
などなどを、非常に大人な淀みない、ザ・演出家なご挨拶でした。
「学生さんもようこそ。」と声もかけていた。

そう、客席には学ラン中学生が5,6人ずらりと。
引率の先生もいたが、あれは一種の社会科見学なのか? 部活動の課外活動なのかしら?
どんな感想を持ったのだろうか。


キリスト教の教義には反射的に、いっ!ってなってしまうところがあり、100%身をゆだねることはできないが、この舞台の愛は染みわたる。


山南さんの『人を愛する天才』との表現が浮かぶ。


でも、天才って、実は人一倍努力する人のことなのだよね。



2010年12月17日(金)

12/16(木)ソワレ GODSPELL 

やっとパンフレットもGET!
なぜ前回買えなかったかと言うとー、今回一緒に行く人には今回が初回と言っているためw。
うっかり2回目ということがばれないように、想定問答を念入りに。
ちらしも前回は見ないようにぐっとこらえていたんだよ。

それはさておき。

胸線痒くなりました。
そしてH列。目線びしばしで最高の席でありました。
全体も見やすいし、影が壁やステンドグラスに映るのも幻想的で好き。

平日夜にも関わらず、立ち見もかなり入っていて、良かったね。

感想はまた。
キリスト教の胡散臭さには完全に身をゆだねられないが、ちょっと身構えは解けた。
愛おしさだけを、愛だけを、存分に浴びればそれで良いや、と。



2010年12月14日(火)

受動意識仮説

人がコップを持つという動作をする時、"私"が「コップを持とう」と考えてからコップを持つのではないということ。
まず、コップを持つという動作のための準備が脳の中で始ってから、「コップを持とう」という意識が生ずるのだ。。。

という話。

要は私の意思なんていうものはなく、"私"とは無意識が勝手にやっていることを受動的に見ていることしか出来ない
にもかかわらず、自分が仕切ってるんだぜと思いこんでいる、おめでたい奴である。と。

本には、『まさにコペルニクス的転回!』と書いてあり、著者もこの考えに行きあたって最初は驚きのあまり"愕然とした"らしい。

そうか?
心は意思的でなく、制御不能な無意識からなる。 うん。その通りでは?
違和感なし。

おそらく理由の第一は、意思力が皆無な自ら故。
そして何と言っても、グレアムペンギン! @『はみだしっ子』

グレアムの心の中で、グレアムペンギンが綱引きしたり、全く言うことを聞いてくれなかったり・・・が、
くっきりとビジュアルで浮かぶ。

コペルニクス的転回、とか、心の謎がついに解けた!とか大仰に言うようなことでもないような。
三原順がグレアムペンギン書いたの何年前だと思ってるんだ?


私の世界観の基準は『はみだしっ子』であるようだ。 (Not 『ドラゴンボール』w)
子供の頃のわーっとかきゃーとかすげーっは真珠の核だ。


2010年12月12日(日)

GODSPELL@12/9の感想

みんな、そんなに海老蔵が好きか?
彼の舞台見たことあるのそのうち何パーセントなんだ?と突っ込みをいれつつ、チャンネルを替える。

にも関わらず、「オーラの泉」の予言が的中とか言うNEWSまで入ってくるのだから、
情報は切りすぎるくらいで丁度良いのだろう。

で、ふと思い出して、山本さんが出た回の『オーラの泉』を見返した。それは4年前。29歳の時。

"自分のCompanyをお作りになればいいのよ"。by 美輪さん

それから4年経ってTeamYamamotoが起動したこと、いや、起動させたことには感嘆の極み。
もう一々の手続き、版権とか後援とか宣伝とか損益分岐点とか、もう、そんなことの一つ一つを片付けて、
今恙無く初日の幕を開け、無事公演を続けていることが素晴らしい。
もうその大変さの想像がつかないもの。
ちゃんとTeamをそう言う面で支えてくれる人もいるのだ。すごい。

それこれも含めた敬意を前提として、12月9日(木)で見た回の感想を。

総論としては、直後に書いたものを日を置いても同じく。
良い舞台だったが、『私の背な毛が、私の胸線が反応しない!』

うわっと思うより先に、身体のセンサーが反応する。
それが私の場合、背な毛を風が駆け抜ける感覚=これは超すげーということ、OR
胸線がきゅっと熱く痒くなる=心の柔らかい場所を鷲掴みということ、になる。

それはなかった。
理由は・・・考えたけどわからん。
つまり、そうだったということなのだろう。


以下は、備忘録的に。
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訳詞
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こなれていて耳触りが良かった。
原曲のリズムとイントネーションが近かったからだと思う。
ミュージカルの歌詞って力一杯に日本語に訳しすぎて、字余りだったり、原曲の音色と違い過ぎて、
のりが崩れることがたまにある。
あと、J-POPでもあれだけ英語が入っているこの昨今で、その歌詞をあえて訳す必要性はなかろう、
と思うこともある。
その点、この舞台のは良かった。

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舞台装置
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破壊と想像を思わせる舞台装置がカッコ良かった。
ステンドグラスのみ色がある(でも割れてる)のもアクセントになって良し。
光が差し込むとジーザスの髪の色が綺麗。ああこのライティングを意識したカラーリングなんだなぁと思った。

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衣装・化粧etc
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キャラにもあっていたし、特に違和感なし。
ただ、ナツキ。顔だけ白く塗りすぎ。首と色が違いすぎて変だった。

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歌える人を揃えていて、しかもそれぞれちゃんと基本もありつつ、個性もあり、平均点の平板さがないところが好き。
(四季って、全部じゃないにしても、無難すぎて引っかかってこないし、時にファストファッションなみに安っぽく聞こえる)
ただし、時にハーモニーが崩れる。
特に序盤。複数の線が一本になりきれないところがあった。

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前嶋さんならもうちょっと印象強い音でも良かったなぁ。
音響の問題なのかもしれないが、音のつぶつぶが全体につぶれているとの印象。
コメが一粒一粒きらきら立っていず、べちゃっとしている感じ。

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演者
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オーディションで選んだだけのことはある。
そこいらの名ばかりキャストより、よっぽど歌える。
誰とは書かないが。卵投げて良ければ投げたい人もいた。

オーディションで演者を募ると聞いた時に、
若い人にチャンスを与えられる立場に山本さんが来たことに、感慨深いものを覚えた。
この舞台をきっかけに羽ばたいて、誰かが、後々、この舞台を転機、と語る日が来ると良い。

以下は人別に。

*桜井美紀さん
 キラキラしていて、目を奪われた。
 静止画像より動画の方が魅力的な人。

*アフロくん
 がんばってる。休憩時間も含め。
 人前でどーんと心を開く強さのある人。歌も太くていい。

*天辺くん
 写真で想像していたのと全然違う柔らかな優しい声。
 身体の後ろから入って前上方に抜けた。清濁を越えた声だと感じた。

*耕平くん
 きらきら。若木の伸びやかさ。
 気持ちを吐くように歌っていたように思う。

*とみぃ
 PURE全開。

*みやちゃん
 人に歌声を添わせるのが上手い。
 声が細いのに、芯が有って、かつぜつ良くきっちり抜ける。

*明星さん
 いや・・・力量あるはずなのに、そして素敵ではあったのだけど、見た日はどうも抜け感がなかった。
 どこかにつまりがある。
 ここが流れると、コーラスに統一感が出るような気がした。
 ブログは一番好き。っつーか、わかる。

*まみさん
 切ない。一見強そうで自分でもそんなキャラで押しているくせに、心が乙女タイプの人。
 いやというほど見て来たよ。
 強そうで弱い。
 常に糸をぎりぎりと強く張ってるもろさがある。生き方も声も。

 そんな切なさ全開の歌声、堪能してきました。
 あと、この人の他の演者を見ている目が好き。

*転球さん
 このシャウトな歌声好きなので、ソロがないのが残念。
 存在が安心感をキャストにも山本さんにも与えているのは見てて分かる。

*なつき
 歌手が歌うことと、女優が歌うことの違いがわかる。
 場の空気を変える力は流石。

*あさひ
 予想以上に歌えたことに驚き。
 不穏な空気を余すところなく表現し、なるほど、この役は俳優じゃないとだめだ。


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山本さん
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日程が決まったところでも書いたがー。
この人の舞台って、きっちり水星逆行にはめてくるのだ。なぜか。

要するに復習であり、提出前再チェックである。

GODSPELLはもう、手品ありマイムありはもちろん、L5YありHedwigあり、さらには舞台装置はTTBにも似て、
まさしく総浚えだった。

『オーラの泉』を見た後で、竹中半兵衛とJesusは36歳で亡くなったのだなぁ。と思った。
35歳で亡くなった歳さま、モーツァルト、ジョナサンと合わせて5名。フルハウスだ。
これもまたある意味完成。

舞台の上の山本さんの安定感は言わずもがなだが、嘗てなく受容的であるところが印象的だった。
そろそろ年齢域的にも、火星の管轄にうつるし、ここで切り替えということなのか?

テンペストはさておき、(なぜおくw)次の展開を期待して待つ。


あー次はH列なんだー。全体が見られる。やったー。




2010年12月09日(木)

GODSPELL 12/9(水)ソワレ  

うーん。。。頭を整理してから書く(多分)
皆歌は上手く、愛すべき人々でありー。 良い舞台でした。

が、何かが足りない。

座席がC列だったもので、初見の絵の全体像を掴む前に、ぴたっと顔くっつけてみるような感じだった所為かも知れぬ。
新興宗教国家アメリカの匂いが強すぎる作品だったからかも知れぬ。

演技構成点(フィギュアじゃないぞ)は標準以上ではあり、良い舞台ではあるのだけどー。
神様が降りてきたとか、宇宙を走ってきた光に胸を貫かれたとか、地熱に包まれたとか、ガラス細工に雪明かりが差し込むようだーとか、そういう映像が浮かぶことはなく。
そして、背な毛が泡立つ感じも胸がざわざわと動くこともなかった。

何でだろう?

でも、良い舞台なんだよ(繰り返しすぎ)


alain

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