日々の泡

2008年07月22日(火) ブレス

暑いせいなのか
電話で問い合わせしてくる人々の声に
「怒気」が含まれていて
受け取ったとたんにたじろぐ。
焦燥感と
不安が混じり合って
ああ…昨今は穏やかに話し合うシチュエーションがあまりないのだと思う。
 電車の中
学生たちの声はうわずっていて
おばさんたちは我先に話を繰り出し
耳を傾けていると
ちょっと呼吸が苦しくなってくるような…
穏やかに聞くこと
しっかり聞いているということ
こちらがそれを表すと
不思議と先方の声も和らいでくる。
それには、「ゆとり」が必要で
職場で周囲に流されないで、そんな「ゆとり」をキープするのは、ちょっと難しい。
 最近、ひとつのテクニックを発見。
呼吸をコントロールすること。
たとえば、クレームの電話を受け取ると、そのとたん、アドレナリンが噴出してドキドキしてくる。
気がつくと、そんな時は息が止まっている。
こちらが、呼吸のバランスを崩すと、先方もどんどん息が粗くなってくる。
そんな時に、受話口を少し話して、鼻で深く息を吐き、吸う。
このときに、受話器に息がかかるとため息に聞こえちゃうから注意!
鼻で深い呼吸を数回すると
声が深く落ち着いてくる。
すると不思議に会話自体が和やかになり、自分自身も落ち着くのです。
はいて
吸う
吸って
はく
自分以外の
外界との
最初の関わり
おぎゃあとはき出して生まれてきて
さいごには、息を引き取る…
「息」は深い。
呼吸は「鍵」



2008年07月21日(月) サリーガーデン

 今日の夕暮れはどんな色かな?
そう考えているとラジオからサリーガーデンが流れた。
またたくまに
わたしのイメージの夕暮れがわすれな草色になった。
と言うものの
曲紹介があるまで
アニーローリーだったか
サリーガーデンなのか
区別がつかないのだった…
 なぜか夕暮れの風には
もう秋が少しばかり潜んでいる。
鉢植えの植物が
夜を迎えて
ホット一息つくのがわかる。
灼熱の昼間の太陽
熱い風
過酷な環境であるベランダの花々は秋の匂いに気付いているだろうか。
この数年、季節の移ろい方が
少しずつ、でも確実に変わってきている。
ねえ、君たちは感じてる? 鉢植えに聞いてみたい。
 Aは借りている小さな畑にスイカを植えて
ちょっとスイカの育て方の勉強をして
わき芽を摘んでやらねばならないと知り
急いで畑に行ったものの
苗はずんずん伸びて
さて、どれがわき芽なんだかなんなんだか…
 Bは去年、かぼちゃの苗を大事に育て
晩夏には
立派な瓢箪がなった。
かぼちゃの苗と
瓢箪の苗はよく似ているらしい。
 連休が終わります。
どっこらしょっと働きます。
暑いです。ご自愛を…



2008年07月19日(土) MILESTONE

 午前一時を回り
すでに日付は変わり
わたしの時は区切られたのだけど
このチャンスを逃して
昨日を引きずったまま ここにいる。
世の中の仕組みはいい塩梅に出来ていて
その気になれば古い角質を剥ぎ捨てて
新しい顔で生きられるマイルストーンがそこここにあったりする。
「その気になれば」だ。
問題はそこ。
 満月
今宵は満月だと教えてくれた人がいた。
黄昏にはひどい夕立。
果たして 月は見えたのだろうか?
月の朔望だって
その気になれば ひとつの道標
丸い黄色のマイルストーン
新しい四週の始まり…それとも終着?
どちらにしても
その気になれないわたしは
真夜中の空腹に
じゃがりこなぞ抱えて
こんな文をつらつら書いている。
黄色い月
とろりと溶けて
道標は形をなくして…
昨日と今日は曖昧に混じり合ってしまった…


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茉莉夏 [MAIL]