駅のホームの屋根のないところで 傘を開いて電車を待つ。 雨音 傘に落ちる雨 屋根からこぼれる雫の音 どこかへ流れていく音 シンバルのようにバシャバシャ 水琴窟のような高い音 雨 雨 雨 グレイッシュな一日 昨日と今日を区切る雨 今日と明日を区切る雨。
チェッと・ベイカー 「夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」 カズオ・イシグロ著 土屋 政雄訳 を読んだら聴きたくなった。 チェッと・ベイカーの歌。トランペットも。 穏やかでひたすら優しく。 音に浸りながら「ロング グッドバイ」を読みたくなる。 こうやってぐるぐると。 こうしてゆらゆらと いつもの夜。
夢日記をつけ始めて 朝、目覚めるとすぐに夢を反芻して 注意深くPCに向かう。 まるで頭の上に生卵をのせているように 一歩一歩、とても静かに 脳から記憶が溢れてしまわないように歩く。 思い出せることもあれば、何か見ていた感じはするのに、全く思い出せないこともある。 まだ数日間の日記に過ぎないけど、 夢の世界は妙に充実している。濃密な感じ。 荒井由実時代のアルバムデータをもらって聴いている。 よく松任谷よりも荒井由実時代のほうがよかったという人がいるけれど、 わたしが聴くべきアルバムと想うのは「ひこうき雲」と「ミスリム」の2枚。 わたしの感じで言うと、この二枚のアルバム以降と以前では詩が決定的に違っている。 最初の二枚は純粋な感覚から溢れてきた感じ。 後のアルバムはテクニックで詩を捻出している感じ。
小さな人たちには 夏休み最後の日曜日 わたしには?
太陽が燦々と昇って じりじりと温度も昇って でもどこかに嵐の気配… 小さな人たちと同じように ちょっとどきどき…
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