Skipper Johnの航海日誌

2007年05月14日(月) 国民投票法(憲法改正手続き法)が成立

国民投票法(憲法改正手続き法)が成立しました。
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http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070514NTE2INK0414052007.html

憲法改正については戦後長年にわたってさまざまな議論がありました。

世界でも稀な戦争放棄を明記した「平和憲法」を守ろうとする動きもいまだに大きいようです。

また、「新しい時代には新しい憲法を」と改憲によって時代に合った憲法を作ろうとする動きも出てきているようです。

私は護憲でも改憲でもありません。憲法の位置づけの議論が進むといいなと思っています。

どのような国を目指し、どのようにそのビジョンに近づいていくかのルールを宣言して実践する規範となるのが憲法であってほしいと願っています。

ビジョンが変わらないのなら宣言と規範(つまり憲法)を変えてもあまり効果がないかも知れません。逆に、ビジョンが変わってきているのなら宣言と規範を改めて明示し共に歩んで行くのも一つの方法かも知れません。

企業では、ビジョンがしっかりしていれば従業員をまとめやすいと言われています。しかし、ビジョンだけ美しくて実践が伴わない企業も多くあります。(ソフトブレインの元会長・宋文洲さんはこのあたりを喝破しています)
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http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2007051400008cs&p=1

やはり、ビジョン以上に実践が大切で、その実践に重きを置かなければならないと感じます。憲法の内容より、日本国民がよりよい国づくりのための実践を積み重ねたいと希望します。



2007年05月13日(日) がんばれ・中年の星!三浦選手と工藤選手

横浜FCの三浦カズ選手が日本人選手最年長ゴールを決めました。

40歳を過ぎてトップリーグで得点をあげるというのは相当の節制と訓練が必要なのではないかと、素人ながら思います。それを毎日積み重ねてゴールをゲットする三浦選手の姿勢に感動しました。

それと、今年から横浜ベイスターズに移籍した工藤公康投手も怪我から復帰して活躍しています。もう44歳だそうですが、とても年齢を感じさせません。彼は18歳からプロ野球で活躍していますので、今年で何と26年目ですね。恐るべしです。

この二人の共通点があるとすれば、スポーツに対しての情熱と謙虚な態度だと思います。

カズ選手は日経新聞のスポーツ欄に時々コラムを書いています。工藤選手はブログを公開しています。
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http://www.kudoh47.com/blog/blog47/

二人ともファンや家族、関係者にいつも「感謝の心」を伝えています。おそらくですが、スポーツを尊敬しできる限りの節制と準備をしているトップアスリートは、運命や周りのサポートで現在の自分があると、謙虚な気持ちになるのかも知れません。

私はトップアスリートではありませんが、ビジネスでは皆がスターであるわけで、周りへの感謝と謙虚な気持ちを忘れないようにしなければと改めて思いました。



2007年05月12日(土) 上海の豫園は少しずつ整備されてきました

お客様がいらっしゃったので久しぶりに豫園までアテンドしました。

以前は古い感じの建物だったのがすこしずつ改装されて、今ではかなりきれいになってきました。入園料も40元となり、2年ほどまえよりは10元値上げされています。

土曜日ということもあり今日は多くの観光客でにぎわっていました。

もう少し足を伸ばして、陸家浜路の布市場へ。地元のお客様以上に、西洋人のお客様が目立ちます。3階建てのビルは全て仕立て屋さんです。お店の多さは何度きても圧倒されます。まるで迷宮のようです。(笑)

ファッション雑誌の切抜きを持っていって仕立てたら楽しい服ができそうです。



2007年05月11日(金) 北京出張

今日は日帰りで北京に出張してきました。

北京は涼しいかと思っていたら上海とあまりかわらない気温でした。でも空気が乾燥しているのでカラッとしていていい感じでした。

夕方5時半のフライトで上海に帰ろうと思って、ミーティングをぎりぎりまでやってタクシーに飛び乗ったのですが、北京の渋滞はなかなか厳しく、北京の首都空港に着いたらチェックインぎりぎりで冷や汗でした。

今日は金曜日なので週末北京からそれぞれの地元に帰るビジネスマンが多いらしく、空港もごった返していました。間に合ってよかったです。

飛行機は定時に登場できたのですが、今度は滑走路手前で1時間近く離陸待ちでした。滑走路も混んでるんですね(笑)

北京の首都空港は国内線も国際線も同じターミナルで使い勝手が悪いので、北京オリンピックのために新しいターミナルを建築中のようです。それと空港への道路が空港手前で数キロにわたって渋滞していますので、道路の拡幅やターミナルのタクシー降車を効率的に行うスペースが必要だと思います。

もっと快適な首都空港になるといいですね。



2007年05月10日(木) 上海のプラタナスは若葉でいっぱい

上海は初夏まっさかりです。

昼間は28度くらいになって、汗ばむくらいです。旧フランス租界に多くあるプラタナスの並木はどんどん若葉をつけて新緑が目にまぶしくなってきました。

プラタナスは冬場は葉を散らして日当たりをよくしてくれるのですが、これからの季節は涼しい緑のトンネルを作ってくれます。街路樹にはもってこいの木なんですね。

プラタナスの枝によく洗濯物が干してあります。旧租界は古い住居もまだ多く、洗濯物を干すスペースも限られているのでしょうか。暖かい日差しの中で風に揺られて、洗濯物も気持ちよさそうです。

本格的に暑くなる前のこの時期、本当に気持ちいいです。



2007年05月09日(水) C-tripのすごさ

上海で駐在していると、中国内の出張や旅行で航空券を購入やホテルの予約をする必要が出てきます。

そこで欠かせないのが「C-trip」のウェブサイト予約です。中国全土の航空券やホテルの予約が瞬時にできて、チケットは即日納品で同時に代金も回収されます。とても便利なのでよく利用させていただいています。

特に、この即日納品がすごい!日本では人件費などの理由でE-ticketが多くなりましたが、中国の国内線はまだまだ紙チケットが主流です。クーリエ便もコストが低いのでとても中国の実情に合ったサービスとなっています。

若干弱いのが国際線予約でしょうか。ウェブでは国際便のフライトがあまり表示されないように感じます。

ウェブだけでなく、電話の応対も非常に丁寧で、「上海のサービスレベルもここまで向上したかぁ!」と、拍手を送りたいほどです。

一度、フライトが台風でキャンセルになったときも、郊外の窓口まで行ったら快く返金してくれました。

「C-trip」はすでに米国NASDAQ市場に上場していて成長中の会社です。中国ではこれからが国内の旅行ブーム到来ということで、更なる市場の拡大が見込まれています。一度ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。



2007年05月08日(火) 経営の国際化ってなんだろう??

1980年代以降でしょうか、日本では国際化が叫ばれ、バブルの頃には「バイリンギャル」といった言葉ももてはやされていました(話が古くてすみません)。当時は商社や銀行が海外各地に支店を持っていたり、一部の大企業が海外生産拠点を持っていたようです。

90年代になると円高も進んで、特に生産拠点の海外移転が加速し、メーカーや一部サービス業が海外に進出していきました。また、海外の大学や大学院、あるいは語学研修などで海外に滞在する人が爆発的に増えていったのもこの時期だと思います。

21世紀になると米国の凋落が始まり、中国やインド、ロシアなどの発展が加速し、企業の国際化も多様性が重要になってきたようです。

一口に、経営の国際化って、なんだろうなぁ?と考えてみました。

生産拠点や販売拠点を海外に置いてがんばることなのでしょうか??
外国語を話せるのが国際化なのでしょうか??

私はどちらも違うと思います。経営の国際化は日本で日本語だけでもできると思っています。

私が考える経営の国際化の定義は以下のとおりです。

1)相手の国、国民、文化、習慣を尊重し思いやってあげられること。
2)相手を信頼して責任を明確に定義して、相手のやり方でやってもらうこと。

言い換えますと「相手への信頼を基礎としたガバナンスの構築」が経営の国際化ではないかと考えます。

もう少しわかりやすく言いますと、「相手を尊重して信頼して、全て任せる」という感じですね。

現在、中国における日本企業のプレゼンスが低下しつつあることを危惧しています。90年代くらいまではたいていの業種において、外資と内資による合弁企業の設立が義務でしたが、外資合弁法の規定が変わって外資独資でも法人を設立できるようになりました。

独資で企業を100%コントロールするメリットはとても大きく、特に製造業では日本のやり方をそのまま持ち込んで生産できるという点では大きな進歩があったと思います。

しかし、独資になったために、「合弁企業」の煩雑な経営からでも学ぶことの多かったさまざまなレッスンが無くなってしまい、独資企業内の従業員をただの低コストな使い捨てのように考える企業も出てきてしまっているのではないでしょうか。

低コストは悪いことではないのですが、日本でのやり方を持ち込んでずっとそういうガバナンスで独資を経営していると、次第に現地従業員の気持ちがわからなくなります。

他の日系企業との「従業員の給与比較」をしてそれなりの給与を払っているだけで従業員は満足しません。経営者の熱いハートと、任されることによって植えつけられる責任感がなければ、従業員は伸びて行かないのではないでしょうか。

やはりそこには、異文化の相手を思いやる心、信頼して任せる心が必要で、それがすなわち「企業の国際化」につながっていくのではないかと、感じています。




2007年05月07日(月) オフィス街はガラガラ

日系の会社は今日から仕事のところが多いようですが、中国系の会社は明日からなのでオフィス街はガラガラでした。

ひっそりとしたフロア、すいているランチタイムのレストラン、すいすい走る高速道路、まるで夢のようです(笑)

普段込みすぎるから、これから土日を交代で出勤するというのはいいアイデアだと思います。

あ、それと定期停電にして、夏場のウィークデーを強制的に休ませるのもいいかもしれませんね。

普段の混雑を解消するためのアイデアはまだまだありそうです。



2007年05月06日(日) 列車内の網棚の荷物が少なくなった

中国の連休は明日の7日までですが、明日は東京の本社が出勤日でテレビ会議があるので明日から出勤です。

中国の5月の連休は気候がいいのでかなりの人が国内や海外へ旅行に出かけます。一日の列車や飛行機の便数は当然限りがありますから、社内や機内は満杯すし詰め状態です。空港や駅には人があふれ、騒然としています。

昨日も汽車に乗って思ったのですが、20年以上前に比べて乗客が持つ荷物の量はずいぶんと少なくなりました。以前は生きた鶏やアヒル、サルなどの動物、そして冷蔵庫や洗濯機まで列車内に持ち込んでくるのに驚きました。現在は流通が発達したのか、列車内の棚にはあまり荷物が載っていません。

これも大きな時代の変化だなぁと、一人関心していました。



2007年05月05日(土) 紹興に行ってきました

22年ぶりに紹興(しょうこう)にいってきました。

紹興はすっかり変わっていましたが、観光資源は豊富で、魯迅故里や魯鎮、東湖に禹陵(うりょう)、蘭亭と、一気に回って堪能してきました。

魯迅博物館は上海のがやはりすごいんですが、魯迅の故郷である紹興の魯迅博物館も味わいがありました。魯迅が育った環境を直接見れますのでやはり感動ものです。

また、紹興酒も堪能してきました。魯迅の小説「孔乙己」に出てくる「咸亨酒店」で、本場の紹興酒をどんぶりで、ウイキョウ豆(そら豆)の煮付けと「臭豆腐」のつまみでめっちゃ美味しかったです。

咸亨酒店は雰囲気は同じでしたが中はだいぶ近代化されていました。電子マネーで精算です。びっくりです。

22年前に咸亨酒店で飲んでたら食べるものがなくなってしまい腹へった〜〜と困っていたら、咸亨酒店の裏に住んでる人が食事を食べさせてくれました。今もいるかな〜とのぞいてみたら駐車場になっていて、引っ越してしまったようです。残念でした。

今回は紹興酒博物館を見ることができなかったので、次回の楽しみにしておきます。


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Skipper John