Skipper Johnの航海日誌

2007年06月13日(水) たのまれごとが増えてくること

最近、以前よりは「頼まれごと」が増えてきました。

頼まれごとってとても不思議だと思います。だいたいの頼まれごとが自分の持っている力よりちょっと上のレベルなんです。

わかりやすく言い直すと、簡単に片付けられる頼まれごとはあまり多くなくて、ちょっと努力したり面倒なことを整理しないと片付けられないようなことが多いんです。

例えば、「あの会社に売り込みたいんだけど誰か知っている人いませんか?」というお話。

私はその会社に知っている人はいるけど、その商品の担当ではないわけです。そういう頼まれごとは断るのは簡単ですね。

そこを敢えて照会して担当者を探り出してみるんです。

敢えて踏み込んで知っている人にお願いすると、最初はなかなか解決しないことも多いのですが、最近は不思議と解決することが多くなってきました。なぜそうなってきたのかは、私にはよくわかりません。

しかし、強く感じるのは、頼まれごとって自分の成長のための「お試し」なのではないかということなんです。

「あの人だったら解決してくれるかもしれない」という期待に応えてあげると相手はとても喜んでくれます。相手が喜ぶと自分もめちゃめちゃ嬉しいんです。

当然ですが、相手の成長も大切なので100%手助けはしません。少し問題を整理して考えてもらうようにするのがコツだと思います。相手に頼られてっばかりでは相手も成長しませんね。

自分も相手も成長できて嬉しくなるには、頼まれごとをしっかり受け止めてやってみること、すると不思議とうまくいくことが多い、これは本当にありがたいなぁと思っています。






2007年06月12日(火) お礼のディナーに招待されました、最高!

今日は、お礼のディナーに招待されて最高に感動しました。

親会社がシンガポールで出資している全地球的に展開している営業系の会社なんですが、ここ2年ほど中国、特に上海での営業がぐんぐん伸びています。昨年、日系企業を紹介して一緒に営業に行ったら、彼女たちの努力でなんと受注しました!パチパチパチ!

紹介だけしかしていないのですが、そんなわけで受注お礼のためのディナーにご招待いただきました。

フレンチと和食と四川料理を選んでいいといわれたのですが、営業の会社で経営状況もよく知っているので四川料理を選びました。(社長が四川人なのでそれにあわせたということもありました・笑)

九江路の渝信川菜で楽しい夕食をいただきました。

二人とも「機関銃」のようにしゃべる営業さんですので、この私が90%聞いていました(爆)傾聴する訓練にはもってこいです。(ちょっとフラストレーションたまったかも、、、、)

外資系での勤務ですので、契約書の文言や詳細については現場に権限がなく、泣きながら社内を説得したこともあったとおっしゃってました。いずこも同じなんですね。さすがにがんばってます!

がんばって結果を出している人たちなのでとても前向きでたくさんの感動と元気をもらいました。これからももっとサポートしてあげたいなと、心に誓いました。




2007年06月11日(月) 本・「社員をサーフィンに行かせよう」by パタゴニア創業者

登山・ヘビーデューティー衣料のトップメーカー・パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナード著「社員をサーフィンに行かせよう」(東洋経済)を読みました。
↓↓
社員をサーフィンに行かせよう bk1

本当に素晴らしい経営論だと感動しました。

・ミッション・ステートメント「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネス手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」

・「健康な地球がなければ、株主も顧客も、社員も存在しない」

・「私たちが地球に及ぼすダメージのほとんどは、自らの無知に起因する。私たちは好奇心がないせいで、やみくもに不必要なダメージを及ぼし続けている。」

・「純売上高の1%を寄付すると宣言した。結果としても怪我あろうとなかろうと必ず寄付を行うことになった。これは慈善というより、この地球に暮らして、資源を使い減らし、環境問題の一員となっていることに自ら課した地球税といえよう。」

このには一部しか紹介できませんが、パタゴニアはアメリカでも株式を上場させない珍しい会社だと思います。市場からのコントロールがわずらわしいと感じているようです。これは全くそのとおりだと思います。

また、ヘビーデューティー衣料のトップブランドと、環境保護を同時に両立させる、つまりビジネスと社会貢献を両立させることはなかなか難しいことですが、パタゴニアはそれをさらりとやっています。そのキーワードになっているのが「社員をサーフィンに行かせよう」です。

日経のウェブで、日本のパタゴニア社員がエッセイを書き始めたのでとても参考になります。よろしければどうぞ。
↓↓
日経エコロミー・「社員をサーフィンに行かせよう」 言葉よりも行動を



2007年06月10日(日) 週末の上海はいい天気

今週末の上海はいい天気でした。

上海はまだ梅雨前で、日中の気温も30度にはいかないので少しカラっとしていて最高の季節です。街を歩いてもそんなに汗ばむほどではなく、ちょっと遠くまで歩くことができます。

今日は南京西路や富民路を歩きました。

富民路には素敵なハーブのお店がありました。ハーブ・ティーとか飲みたくなりました。

6月下旬からは入梅だそうです。それまではこのいい天気を楽しみたいと思います。



2007年06月09日(土) 荒木千絵さんのピアノを聴きに行きました。

今夜は上海で荒木千絵さんのピアノを聴きに行きました。

荒木千絵さんは島根県松江市にお住まいでピアノの演奏家としてご活躍中です。今回はご縁があって上海・浦東のグランドハイアットホテルで1時間のリサイタルを開催してくださいました。

グランドハイアットは浦東で現在一番高いビルである金茂ビルにある素敵なホテルです。ハイアットのピアノバーを貸しきってリサイタルが行われました。

沢山の曲を演奏してくださっさったんですが、私はガーシュィンのラプソ
ディー・インブルーと、ショパンのノクターンに最高に感動しました。

音符の多い曲はやはり弾くのが難しいと思うのですが、荒木さんはそこをすらりと軽く聞かせてくださいました。

ガーシュィンはとてもアメリカらしい曲ですし、ショパンはさすがにピアノ曲を作らせたら天才という曲です。思いがけず上海で日本人のピアノを堪能させていただきました。ありがとうございます。

リサイタルのあとはホテル向かいの四川料理を友人の皆さんと楽しみました。辛くておいしかったです。今度はお好み焼きパーティーをやることになりました。楽しみです!(笑)



2007年06月08日(金) なごみの里の柴田久美子さん、すごいです。

先日、感動した本を読みました。

島根県の沖に浮かぶ隠岐の知夫里島(ちぶりじま) で「なごみの里」という高齢者の終末期看取りの施設を運営している「柴田久美子さん」という方がいらっしゃいます。
ウェブ
↓↓
なごみの里ウェブページ

柴田さんは島根県出雲市の出身で、1970年頃には藤田田商店で初期のマクドナルドの店舗展開を行った人です。気づくところがあって福祉の世界に入り、今は隠岐の知夫里島で、島の高齢者の最後を看取る施設をボランティア のような形で行っておられます。

私は柴田さんが書いた
「ありがとうは祈りの言葉 〜隠岐の離島に生きる幸齢者たち〜」
を読んで涙が止まりませんでした。
本の紹介
↓↓
本 ありがとうは祈りの言葉 柴田久美子著

柴田さんはこう書いています。

(引用ここから)
(マザー・テレサの)「死を待つ人の家」で暮らす人の多くは、死に際に「サンキュー」と言って旅立って行くという。人生の最後の最後に「ありがとう」と言ってこの世を去って行く。

逝く者にも、送る者にも、大きな愛が与えられる尊い瞬間だ。それこそが私が心の底から求めてやまない看取りであり、私が探し求めていた「人間らしい死」なのである。たとえ、人生の九十九パーセントが不幸であったとしても、最期のときが幸せなら、その人の人生は美しいものに変わるであろう。
(引用ここまで)

柴田さんの死にゆく人々への深い愛、死にゆく人がその瞬間に迎える
想像を超えた感謝の姿、命のバトンをつないでいく思い、そういうものが
文章にあふれていてとても感動しました。

私の祖母と母が島根県の出身で、私自身が隣の鳥取県で育ちましたので、柴田さんの環境を肌で感じることができます。田舎では老人はとても身近な存在です。

「田舎にしかないもの」「都会ではわからないもの」ってやはりあるんですね。自然や人の気持ちが山陰両県にはたくさん残っています。こういうかけがえのないものを都会の人にも知ってほしいし、我々も誇りとして伝えていかな ければと感じました。



2007年06月07日(木) 今日もうれしいお便りが届きました!

今日も日本からうれしいお便りが届きました!

上海でやっている豫商会という勉強会でご一緒させていただいた方なんですが、新聞記者になる夢を実現しようと2月に日本へ帰国されました。

いろいろ試験や面接を受けて思うようにいかなかったようでしたが、今日お便りがきて、地方紙の新聞記者として採用されたとのことでした。あ〜よかった!私もめっちゃ感動しました。

上海では彼と「どういうふうに就職活動を進めるか」といったことを一緒に相談し(ってか、飲んでました・笑)ていたので、夢が実現できて本当にうれしいです。

地方紙の記者さんですのでしばらくは中国とはつながりが薄くなるでしょうが、人生あきらめずに続けていたらきっとまた中国とつながることができます。

たまたま私の出身地の新聞ですのでとても親近感があります。今度地元に帰る時に再会したいと思っています。



2007年06月06日(水) 学生交流団体の方とミーティングしました

今日は学生交流団体の方々とミーティングしました。

日中の学生交流活動を中心に関東と、関西、及び上海に支部を設けて活動しておられ、今年は中国人学生を日本に招聘するそうです。

あ〜〜いいなぁ!

私は学生の頃中国語を専攻していましたが、当時は中国へ行くのも留学するのもアメリカに行くより高かったんです。今では信じられませんが。

中国側も改革開放政策が始まったばかりで、文革中に大学にいけなかったオッサン連中が大学生にも多く、なかなか学生交流というのはできませんでした。

現在では両国が経済的にも豊かになり、学生の交流はどんどん活発になっています。若いうちに異文化に触れて感動を味わうと、その人は一生素敵な思い出を持って生きていきます。ですから学生の交流は掛け値なしに大切だと思っています。

秋には著名経済アナリストを上海に呼んでセミナーを行う予定なので、学生さんにもボランティアとして参加してもらい、素晴らしい経験をシェアできればいいなと思っています。




2007年06月05日(火) 京都から本を送ってくださいました。ありがとうございます!

今日はオフィスに思いがけぬ本が届きました。

届いた本は「生かされて(Left to tell) Ms. Immaculee Ilibagiza著・PHP」です。送ってくださったのは京都の小池さんというお友達です。

小池さんとは先月東京で開催された阪本啓一さんのセミナーで知り合い、「金縛りの解消法!?」とか楽しい話題で盛り上がり親しくさせていただいています。

今この本を読み始めて、すばらしい本だということがよ〜くわかってきました。

著者のImmaculeeさんは1994年にルワンダで発生したツチ族に対する大量虐殺を奇跡的に生き延びた生存者です。政府発表によると100日間で100万人が虐殺された大惨事だったそうです。

Immaculeeさんは両親と3人の兄弟を全て失い、牧師にかくまわれて狭いトイレで7人の女性と三ヶ月間立ったまま潜んでいたそうです。声も出せない三ヶ月間は地獄のようでしたが、神への祈りを通じて気づくところがあり、殺戮を繰り返す人々を赦せるようになりました。

牧師がフランス軍のキャンプに誘導してくれ、その後彼女は神の手に導かれるかのようにさまざまな試練を乗り越え、なんと3ヵ月後には国連で働くようになったのです。

「祈りと肯定的な考え方」で、最悪の状況から自分を導いていきました。これほどのつらい経験が人間にあるのかというなかで、殺戮者たちへの許しがたい感情と闘いながら、母と兄を殺した実行犯を許しました。

一番難しい「許す」という体験を極限の中でできたということ、これは日常生活ではもっと簡単にできると思いました。






2007年06月04日(月) 戦争は必要悪なのか??

昨日、「硫黄島からの手紙」という戦争映画について書きました。

そのあと「宇宙(そら)の約束」(山元奈津子著・三五館)を読んでいて、「戦争とは必要悪なのか??」ということを考えました。

山元奈津子さんは、富山県の養護学校の先生で、いろいろな子供たちと接する中で世の中とは単純な仕組みでできていることに気づいた人です。どういうことに気づいたのかというと、単純に言えば「カラダが不自由な子や智恵遅れの子でも、祈るように生きている。大きな力とつながっている。人間の本質は祈りであり、さまざまな宗教が感謝で生きることを説いている」という感じの気づきです。

これは素晴らしい気づきで、山元さんの素直でストレートな文章にものすごく感動しました。

今回の「宇宙(そら)の約束」では山本さんは戦争中のイスラエルに行って不思議な体験をしながら戦争を考え直しています。次の文章がとても心に残りました。

「大きな力”神様”はどうして、このイスラエルという地に、ユダヤ人とパレスチナ人との争いを用意したのでしょうか? ”神様”は世界を無目的に作っていない・・・・・・戦争すら、私たちがむなしく生きなくてすむように用意された”もの”や”こと”や、”ひと”なのでしょうか?」

ものすごく深い問いだと思います。

誰でも戦争はイヤなはずです。そんな中で、あえて戦争をしている国々に生れてくる人たちは相当魂のレベルが高く、このつらい経験から多くのことを学ぼうとしている人たちなのかも知れません。

この人生が魂を磨くためにあるのだとすれば、戦争という不条理なものも何か大きな力が用意した試練であるという見方も、なくはないように思えました。

私は戦争に反対です。しかし戦争を通じて大切な何かを学んでいる人々がいることも貴重だと思うべきだと、少し考えさせられました。


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Skipper John