舌の色はピンク
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2022年07月05日(火) 職場土壇場、最後の検診、タンコロ

5時起床。
目が覚めてうだうだしていたら
妻も目を覚ましていて
ようやく起きたかとおどける。
6時過ぎまでうだうだして、
そっから40分くらいは寝れた。

弁当は鶏もも肉キャベツポン酢。
楽だし好き。

外は晴れている。
でも午後は雨降り。
台風が接近している。
九州はタイヘンなようだ。


昨日思いついた漫画、
到底育休中は描いたりなんかはできないとしても、
ネームぐらいには仕上げてみたい気がする。
なんといっても形にしていくのは楽しいから。


職場で読んだ少女漫画ひさびさにヤバかった。
少女漫画のイケメンて
世間でいうほどにはオカシクないっすよ
って立場とってるつもりだけど
今日読んだ漫画のやつはヤバかった。
押せ押せ系のちょっとちゃらそうな長身イケメン。
主人公が生い立ちの不幸などを弱音として吐露したのを受けて、
気にしたってしかたねえよ、といった意味の言葉を連ねて励ます。
そして決めゴマで。
「なるようになる。これ、俺の座右の銘。オマエも使っていいぞ」
あーヤベエ。きつヤベエな。
久々にきたな。
大型新人きたなー。と思った。


退勤時、先輩が暗い顔で報告してきたことには、
お子さんの保育所で新型コロナ発症が発見され、
一斉PCR検査となったらしい。
その結果しだいでは先輩も疑われるとのこと。
おいたわしい。
責任ないし。
職場的にはこの土壇場で…
後輩の忌引と僕の育休が重なった時期で、かなりの痛手だ。
そして僕の方は、
先輩が陽性者または濃厚接触者となった場合、
産院での立ち会いや面会ができなくなる。
明日の検査結果の無事を祈るばかりだ。


退勤後妻に電話をかけてみたら
買い物で荻窪にきているという。
待ち合わせて一緒に帰った。

妻の検診、おそらく最後の。
今時点で問題があるわけではないものの、
赤子がもう腹の中で大分大きいこと、
また母体の体重増加やむくみがかなりあることから、
予定日翌日である来週月曜日まで産まれなかったなら、
陣痛誘発剤を使っての計画分娩を勧められたそうだ。
しかし妻はなんとなく、今夜か明日にでも産まれると予感しているらしい。
僕の見立てでは今週末に産まれる、そう思っている。


夕飯は揚げ出し豆腐。
それに肉屋で買った冷凍シュウマイ。
浅漬けにしておいたきゅうり。
いずれも美味しい。
揚げ出し豆腐は濃くなりすぎちゃったけど。


録画しておいた捕鯨のドキュメンタリーつけてみたら
面白かったからつい45分見きってしまった。
目当てとなるクジラを発見し接近できたら、
砲手と呼ばれる打ち手が銛を発射する。
クジラが身体を海上に出すのは1.5秒ほど、
急所を狙う発射のタイミングは0.5秒ほどしかないらしい。
しかし砲手は、一撃で仕留めることを目指す。
かわいそうだから…という情感を超えた、
畏敬とか感謝といった精神性に根ざしているようだ。
タンコロというそうな。
単発で殺す、かな。
銛の発射は思っていたよりずっと攻撃的で
壮絶な映像だった。


割拠、明日か明後日で終わり。
もう本当、最後の最後。
ラストの一文は書き終えてる。
その直前の文章を
あたう限りきれいに書いてやりたいので
ぎりぎりまであがく。


マッサージして、
民話を読み聞かせて寝た。


2022年07月04日(月) 公平性の欠如への敏感、デジタル障害、育休開始日の前後

雨。
暑くはないが蒸す。

フジテレビの朝番組、
見るともなく見ることがあるのだけど
交通事故を始めとした車関係の事故、
トラブルの特集が多い。
たぶん公益のためとかじゃなくて、
番組構成上「つくりやすい」からなんだろうけど…
もっと車社会の悪さを喧伝してやれ、という心と、
いや公平性は保とう、という心がせめぎ合う。


土曜から続くauの大規模通信障害、
まだ完全には復旧しておらずめちゃおおごとに。
あるのにね、デジタルだのネットワークだので
こうした「ありえないような」不祥事は、ある。
今後もいくらでもある。
で、その対処法として
デジタルによる事故防止を徹底するみたいな思考法が、
僕が敵対視するソリューション型の力学。
あほかと思うのだけど。


弁当はドライカレー。
キーマカレーをご飯と炒め合わせて出来上がり。


後輩が忌引で今週3日間休みとなっちまった。
僕は妻の出産が予定日より遅れた場合、
遅れても予定日から休みをとる権利はあるのだが
はばかられる立場でもあり悩んでいた…のだが、
これはもう、とらないコースだな。
といってもほんの数日の差だし、全然いいのだけど。


夕飯はペペロンチーノ。
なんか麺が美味しくなかった。
茹でも乳化もよくできてたはずなのに…なんでだろ。わからん。
わからなさが面白い。


漫画案思いついた。
三角関係?もの。
主人公の女の子は校内で人気のイケメンに片思いしてる。
友達の女の子がそれを応援してくれている。
でも二人とも現実の恋には不慣れで、
大げさな作戦を立てては失敗しているような感じ。
ただ二人で無茶な作戦立てあって、
失敗してる時間そのものが楽しいみたいな。
で、ある日別のクラスに転入生が訪れる。
それが、友達ちゃんの中学時代の友達。
この転入生がまた、イケメンを好きになってしまう。
友達ちゃんは主人公の親友ではあるけれど、
この転入生の方の恋も応援し始める…
というか転入生の方をこそ応援し始める。
主人公にはばれないように。
転入生は恋愛経験もあって、友達ちゃんにメイク教えたりもする。
でも友達チャンは絶対に主人公にその姿は見せない…。

妻に話してみたら、なんて意地の悪い話を思いつくやつなんだ、
さいあくだと罵られた。
その感想をもらえた時点で手応えある。

物語としては、その後転入生とのふれあいの中で、
友達ちゃんは自分の中の恋心を自覚していく。
ああ私もあのイケメンのことが好きだったんだ…
と気づいて咽び泣く。
でも転入生との間で、そこんとこは解決する。
泣き合って抱きしめあう。

主人公はそんな二人から距離を置いて、
うなだれて寝そべって…いるところに一人の男と出会う。
この男と気があって、これからの恋を予感する。
彼はロマンチックな出会いが好きだという。
あんまり荒唐無稽で笑ってしまうが、
そんな幼さが魅力的なひとではある。
物語が始まる気がする…
というところで、たまたま橋の上にいた友達ちゃんが
えいやっと自分の思いの込められた
初期作戦のときのアクセサリーをぶん投げる、
そのアクセサリーが、主人公の前を歩く男の子の頭に今にも当たる…
というところで終わり。

かなり意地悪くていいんじゃないでしょうか。

いや僕はとりたてて女の子の不幸を描きたいわけでもない…
ただ十代の女の子って放っておいても
不幸を実現していくでしょう、
その有様をチョロッとすくいとりたいだけなのだ。


割拠、あと三夜分でおわり。

民話読み聞かせて寝た。


2022年07月03日(日) 曇り雨晴れ雨晴れ曇り雨、産前最後の客、ダラダラテレビ


8時半起床。
休日トーストを食べ、洗濯機をまわし、
一日が始まる。

掃除して洗濯物を干したとたんに雨が降り出した。
ウッソー
一度全部取り込んで部屋干しに切り替え。
エアコンの前に干してさらにサーキュレーターをあてた。
これで万全。
という状態まで持ってったところでまた晴れだした。
なめとんのか。
今日はおそらく降ったり晴れたりするんだろうと、
いったんそのままにして、
カスタードクリームつくって買い物へ。


OKストアから帰りそのまま風呂に入った。
そして掃除。
タイルも磨き上げたしガスの口も器具を外してきれいにした。
気分がいい。


外がピーカンになったから
また洗濯物を庭に出した。
ピーカンにさえなれば1時間でも相当乾くから。


昼飯はそうめん。
目当ての高級めんつゆ手に入らなかったけど
いつものめんつゆでも氷でキンキンに冷やしたら
かなり美味かった。


12時過ぎからシュー生地つくって
焼成している間に掃除機がけ。
2ラウンドに分けて焼くわけだけど
それぞれ45分ずつかかる。
しかもインターバルも必要ということで
実際2時間近くかかる。

その間、掃除もわりと進んだので
ちょっとノンビリした。

14時過ぎからシュークリームの仕上げに入った。
ラム酒を加えた生クリームを8分立てに泡立て、
カスタードクリームと混ぜ込んで絞り袋へ。
シュー生地にクリームを絞り入れていく。
クッキーシュー以外はキャラメルがけに。
クリーム入れたら一度冷やしたいから
どちらも冷蔵庫へ。


お客さん、妻の友人は
15時に来る予定だったところを
15分ほど早めてやってきた。
今日は小雨まじりの曇天で、
そう暑くもなかったようだ。

彼女は産前最後の客となる。
もう今後、
こんなにノンビリ家にお客さんを迎えられる機会は
何年も訪れない。
だから本当はもっと歓待したかったのだが
なにぶん妻の友人であるから距離感が難しい。
僕はほとんど寝室に引っ込んでいた。すこしだけ寝た。


彼女が帰ってから妻が言うには、
夫婦関係がうまくいってないそうだ。
話が通じない、話し合いができないのだという。
しかしまあ、本人から聞いたわけじゃなし、
又聞きの情報は信じない。言及もなし。


10分少々歩いて荻窪地域活動センターへ。
家からほとんどまっすぐ歩くだけなのだが、悪路。
車通りが危ない。
バンバン車通るのにガードレールがない。
ろくな道じゃない…。

センターに到着して、期日前投票。
入ってすぐ、荻窪の地域ロゴデザインが決まりました、
というポスターが目立ってあった。
見ると、デザイン自体はまぁ今時だねおしゃれだねで済むのだが、
テーマカラーがまるっきり、数年前に僕が自分用に定めた色合いと同じだった。
薄蘇芳と鬱金。
まじかよ…
もう数の論理でこっちがパクリみたいなもんだし。
あの人荻窪好きねえとかゆって。
しかし今更変えたりはしない。
変えたらテーマカラーたる芯を失ってしまうし。

投票はすんなり済んだ。
狭い空間に多くの選挙管理人員がひしめいていて
ちょっと独特だった。


10分歩い帰宅。
突貫でキーマカレー。
玉ねぎはみじん切りにしたら皿に水を少々入れて
ラップして2分レンチン。
そっからフライパン中火でニンニクと炒めて、
人参みじん切りとエリンギみじん切り、
ひき肉と炒めて水注いでルーを混ぜて水分飛ばしてできあがり。
20分でできた。

ダーウィンは西之島。
2013年に噴火した後も火山活動は継続していて
2020年に過去最大の噴火があって
生態系がブッ壊れたらしい。
でも蟹がいるんだとか。
蟹が鳥の死骸を食べ、有機体の分解の役割をにない、
死骸が土となれば緑が芽を吹き、やがて生態系がまたできあがっていく…
という物語にグッときた。こないやついんのか。

池の水全部抜くをダラダラと見た。
本当は書きものに専念したかったが、
妻は強くねだった。
どうでもいいテレビ番組には
どうでもいいなりの吸引力がある。
ダラダラと時間を過ごすこと自体が価値あったりするので。

21時前からは集中して1時間取り組んだ。
途中でシュークリームを食べた。
これも…あしたには上がけのキャラメルが
クリームの水分に負けて溶けて生地に染み込んじゃうからな。
僕はそれでもいいけれど、妻はずいぶん惜しんで、
今日中に食べたがっていた。


入浴してからも1時間取り組んだ。
木曜日に終わる。
一年半続けてきたこの話がとうとう、
もう数日で終わる。
感慨深い。
絶対終わらせる。

妻にマッサージして細々した家事片付けて、
1時近く、民話を読み聞かせて寝た。


2022年07月02日(土) 郷愁AVコーナー、出産準備完了、ブレードランナー駄作

7時起床。
朝から掃除して、
トースト食べた後は草むしりに勤しんだ。

できれば今日のうちに期日前投票に行きたかったが諦めた。
今日までは区役所に赴かなければならないらしい。
妻の体力と僕にとっての時間のロスを鑑みて、
明日区民活動センターで投票することにした。


OKストアで食材を買い込む。
やはり10時間近となると混んでいる。
ていうか客の一人ひとりの買い物量が多いんだよな。

TSUTAYAで映画を借りるついでに、
AVコーナーに入ってみた。
15年前のアルバイト時代の記憶が根強いから、
そのギャップに驚いてしまう。
一番の違いは、もはやジャンルは存在せず、
女優ランキングが目立つところにあって、
あとはメーカーごとに並べられているという商品配置。
そもそも商品数が極めて少ない。
いやまぁうなずける。
今やオンラインが主戦場だよな。

そそくさと売り場を出て、
そういえば子どもが保育園とか通いだしたら
うかつにこんな真似もできないのかとぞっとした。
売り場縮小するわけだ。

八百屋で野菜を、肉屋で肉を。
いつもの土曜の西荻ルーチン。

帰宅してから、先週借りた気狂いピエロのDVDを
持参していったのに返却し忘れていることに気づいた。
おお…。夜にまた行くか。
売り場縮小するわけだよなあっ。


昼食は冷やし中華。
ちゃんとタレは直前に冷凍庫に入れておいた。
美味しくできた。
失敗しようがないからな。


エアコン掃除した。
とりあえず居間の。
フィルターほこりまみれ。まあそうか…。
庭に出て小枝でガリガリほこり落として、
流水で洗い落とす。
とてもきれいになった。

自家製のジンジャーエールの仕込み。
さらにクッキーシューのための
クッキー生地の仕込み。
どちらもつつがなく終えた。

うまいことやるべきことが済んでいって時間できたから
寝室でハンターハンター読んだ。読んでしまった。
面白すぎる…。
しかもそのまま昼寝をして16時。
妻も一緒に寝ていたがホドホドで起きて、
僕は出産を迎えたらする手続きなどの確認をし始めた。
ほか、いざ赤子を迎えるとなったら
最終的にどのアイテムをどこへ配置するかなど。
準備はもうほとんど済んでいる。
もうまじでいつ産まれてもいい…。

夕方ピザトースト食べた。
この前の専用ソースつかって。
チーズのっけて焼いて。
別で焼いたベーコンのっけて。
美味しくないわけがないんだなあ。


19時ごろ、義母と義祖父とのテレビ電話。
もう準備が整いすぎてこれ以上準備することがないと報告した。
いつ産まれてもいい状態であると。
次は無事出産できましたの報告になるといい。


夕飯はまぐろアボカド丼。
完熟アボカドに、海苔も小ねぎの力も借りて抜群に美味い。


夕食後、20時頃からブレードランナーを鑑賞。
敢えて避けてきたわけでもないが、
別段観る気が湧くわけでもなくこれまで放置してきた。
妻は原作を読んだことがあるらしい。
それなりに期待して見始めたのだが
ものすごい長く感じた。
しょうもない映画だったな。しょうもない。
全然面白くない。
体調を崩すほど面白くない。
登場人物がバカばかりでできてる話で辟易する。
世界観設定とか原作ではしっかりしてるのだと信じたいけど
映画作中では示唆すらされてないし
危険性あるから寿命4年でリスク回避ってバカじゃねーの。
ブレードランナーなんて大層な冠つけた特命授けるんだったら
もっと法整備させとけよ。バカ未来。
みどころ全然ない。
あぁでも敵役にあたるアンドロイド、レプリカントが
ちょっと強い人間、てくらいなのは良かった。
主人公も別に有能じゃないってのも。
そこくらいか。

それからDVDを二本分まとめて返しに。
映画の内容を思い返してむかむかしながら
自転車を漕ぐ。
めちゃ気持ちよかった。


妻にマッサージして、割拠書いて、民話読み聞かせて寝た。


2022年07月01日(金) 告発の憂慮、天気予報の憂鬱、祖母の溌剌

7時起床。晴れ。あっつい。

弁当は鶏もも肉を炒めて
出来合いのタレを絡ませたもの。
タレはいただきものの黒酢あん。


朝は部活動の顧問だかコーチだかの男性が体罰したとのニュース。
女子バレー部の部員の顔めがけて
何度もボールを投げて全治一週間の怪我を負わせたという。
正直男子相手なら
そのくらいはあるだろうで済ませたいのだが
女の子相手だと聞くとこの馬鹿野郎って怒りたくなる。

このテの告発、大ごととなるほど、
本来槍玉に挙げられるべきはずの男性のみならず、
他の部員たちに迷惑がふりかかるのが厄介だ。
告発することで活動停止になってしまったら、
という配慮がブレーキになってしまう。
それでなくともやりにくくなるし。
生徒たちに頼れる強い味方がいればいいのだろうなとのん気に思う。
でも今回は体罰って話だけど
これが性的な加害をともなってきたりするとまたな…
ウーン難しい。
それっぽい解決案を出せばいいって話でもないし。


天気予報では来週は火水木金と雨降りらしい。
マジ…。
単純に出産というハレの日が雨っていうのもヤだし
お迎えにあたって毎日洗濯したかったのにできないし
一日二日ならまだしも連続してて
当該期間にまんまもろかぶりの可能性あるってのが信じられない。
だいぶへこんだ。
というか未熟だからイライラする。
こっから変転しますように。
連続さえしなければ一日くらい台風でもいいからよ。


帰り際、祖母に電話してみた。
めちゃ元気。
ほとんど若返ってる…声なんかもう溌剌としてて
異様に聞き取りやすいし。
その祖母からのリークで、従妹が妊娠してると聞いた。
10月に産まれるそうだ。
0歳から知ってるあの子がねえ…感慨深い。


夕飯はニンニクチャーハン。妻のリクエストで。
ベースをニンニクにしたチャーハンに、
さらにお好みのニンニクダレを用意した。
花椒、辣油、醤油、砂糖を混ぜたタレ。
ばっちし美味い。

ブリティッシュベイクオフの
シリーズ2作目第1話を見た。
しょっぱな、ケーキ作り。
みなさん思い思いの素敵なケーキを作っていらっしゃる。
1作目の卵入れ忘れ野郎デイビットみたいな、
理論は完璧ですタイプのチャレンジ精神豊富な男がいて不安。
しかも次回予告の映像でたぶんこの男が
できあがったケーキを地面に落としちゃっていた…あああ…


民話読み聞かせて寝た。


2022年06月30日(木) 理屈と齟齬、一人暮らし疑似再現、めでたい報

7時起床。
まだ眠っていたが起こされた。
構ってくれと騒いだあと妻は寝た。

外は猛暑。
朝から居間の冷房をつけた。


昼飯はホイコーロウ風。
風というのは、キャベツと豚肉だけで
ネギもピーマンも入れないから。


男性の育休は妻の出産日から…となり、
立会いを希望、予定している僕は
陣痛が始まり次第そのまま休暇へと向かうわけだが、
いつ始まるかわからないというのは
いろいろの面で不都合がある。
今はもういつ産まれてもおかしくない時期に入り、
とりあえず確率的には、
週末挟んで月曜日に来れなくなる可能性が高いといえる。
だから金曜日は、他の曜日と比べても
シッカリ仕事をきれいに片してあがるつもりでいるのだが、
このものすごい簡単な理屈が
瞬時には伝わらない気がして煩わしい。
「赤ちゃんって土日に生まれる可能性が高いんですか?」みたいな…。
いやいや……。
でもこういう理屈と齟齬ってある。
ていうかいっぱいあった。


出産が無事済んだら妻はそのまま入院となる。
5泊6日にあたるその期間、日に1時間の面会を除いて、
僕は基本的に自宅待機となる。
事務手続きやお迎えの準備など万全に整えるにしても、
正直かなりの自由時間が見込めてしまう。
同棲し始めて以来ついぞなかったことだ。
なにせ仕事もないのだから。
妻には悪いが、
ここでこれからの数年分の気力を養うと割り切って、
自由を楽しませてもらうことにした。
といっても何をするわけでもない。
やるべきことをやったら
ほとんど予定を詰め込んだりはせず鷹揚に構えて、
のんびり好きに過ごすだけ。
それはまるで一人暮らし時代を思い出せるような。


帰りは妻が荻窪へ繰り出すというから
では互いの用件が済んだら連絡し合おう、としてみたが
いざ荻窪駅にたどり着きスーパーへと向かう途中で
妻と鉢合った。
「では…」
「え…」
流れでそのまま一緒に、
彼女の目当てであるタウンセブン内の文房具屋へ向かった。
買い物は一瞬で済み、ついでに前々から興味のあった
タウンセブンの屋上というスポットに向かうことにした。
エレベーターでしか行けないらしい。
その間屋上施設に関する情報を得たかったが
なぜか開放時間についてどこにも書いていない。
四分くらい待たされてようやく昇ってみたところ
案の定というか
もう時間外で閉ざされている。
17時までなんですって。
いいけどさ…下の階にもそれ書いておこうよ…。
あと、出れはしなかったものの
まんまるく真っ赤な夕日をビルとビルの隙間から望めはした。
最低限の満足感を得て、
また数分待ってエレベーターで下へ。


妻は眠れない夜や早朝に時間を持て余し、
スマホで世の婦人たちの妊婦期間の苦労話を読んでいたという。
それらを読めば読むほど、
うちの夫はよくできていると再認識したそうだ。
「酒は飲まないし…」
「寄り道はせずまっすぐ帰る」
「家事全部やってくれる」
「全部ではないけどね」

OKストアに寄ってみると、
売り場の照明が控えられていた。
節電の一環らしい。
そういえばこの時期のスーパーに特有な
暴力的な冷気も漂っていない。
東京都が連日繰り返し電力不足の注意喚起しているものな。

今日明日の食材と、
妻の要望に根負けして
ピザトースト用のソースみたいなのを買った。


夕飯はかれいの煮つけ。味噌汁。
これにきゅうりの浅漬けとサラダ。
健康的なのですねーっ。
録画しておいたドキュメンタリー見ながら食べた。
小中高生の不登校を扱っていた。
どうして不登校になってしまったのか、
学校の何が嫌なのか、
大人たちはそうした質問で子どもの心情と問題を探ろうとする。
それに対して「わからない」と答える中学生の態度を
大事にしてやりたいと思った。
そうだよな。
言語化した時点でウソになるからな。

あと思い出したこと。
中学くらいの時点の僕はよっぽど無気力で
なんの希望もない少年に見えていたらしく
母親からよく
 何か好きなものでもないのか
 何でもいいから胸張れる得意なもの一つもちなさい
と言われていた。
あるわいボケ と思ってたけど言わない。
そういう親子の断絶って、ある。
とくに中学くらいには。


入浴後、旧知の友人から電話があった。
仕事が忙しくなかなか絡めない彼だったが、
15年勤めていたその会社をとうとう辞めたらしい。
路上の貼り紙一枚から始まって、
家族経営のその葬儀社に勤め始めてからは
怒涛の勤めぶりで
誰がどう見てももう辞めなよという状況の中で
ずるずるここまできてしまった、
しかしとうとう辞めたのだと。
七人で新規に会社を立ち上げたのだと。
自分は専務取締まりとしてやっていくのだと。
おお…実に喜ばしい。
忙しくなる、とはいえこれまでより休みは増える見込みらしい。
例えば今年は一日も休みをとれていないという。オイオイ。
ともあれたくさん祝福をした。
この年になって、久しぶりに連絡のあった友人から
めでたい報をもらえるというのはありがたい。


洗濯物を干すなど済ませて
0時過ぎからマッサージをしてやり、
書きものちょっとだけ進めて、
1時近くなって民話を読み聞かせて寝た。


2022年06月29日(水) 防衛機制やむなし、マンモス、大詰め

7時起床。
よく晴れている。朝から洗濯。

弁当は昨日の残り。鶏団子の中華あんかけ風。
あっためて弁当に詰めておわり。


3ヶ月に渡る育休にあたり
後輩への引き継ぎを進めているのだけど
あまりに頼りない。
わかっちゃいたのだけれども頼りたい。
それでも、まったく地力のないその人を
よくここまで引き上げてきたと自分を褒めてもやりたいが…
ミスが多いのはもうそういうもんだとして、
いかにも幼稚な言い逃れをするのは、十代じゃないのだからと責めたくもなる。
二十代はおろか今やもう四十近くなって…
なにをどう指摘しても、
私はわかってましたけどね、という顔をする。
押すも引くも、長年かけてもうやれるだけやってきたから、
これ以上はほとんど望めない。
というか誰もが匙を投げ出すところをずっと面倒見てきたのだ。
大体のやつ、すぐ投げるよな。
「あの人はダメだ」とかいって。
あれはあれで気に食わねー。
見捨てるのも負けだって。

しかし彼女は自分より劣等な者に容赦ない。
過去に典型的なADHD的な人の教育を担当させたときには
ぼろくそに叩いていた。
同病相哀れむとかないんか。

彼女は客観的に見て、ありとあらゆるステータス値が低い。
この世の中を渡っていくためにはそのくらいの防衛機制があっても
まあしかるべきか…とも思う。


21字55分帰宅。
タフでパワフルなマンモスの夫のご帰還だぞ、
と告げると
夫がマンモスだったとはと妻は驚いていた。
知らなかったんか。


外は暑いし
夕飯はぶっかけ。…のつもりだったが
うどんが1玉しかない。
しかたなく妻には冷凍パスタをやった。
僕の方は1玉のうどんを茹で、
なんとなく気分でぶっかけにはしなかった。
「マンモスにも劣る原人の脳の持ち主だから
熱々のうどんにしてしまったよ」
「原人だ」


そういや東京都が公募していた育児休業の愛称、
正式に決まったらしい。すっかり忘れてたな。
育業ですって。フーン…


割拠、大詰め。
ずっと大詰めだけど。
6月中には無理だ。
最低限の完成度にたどり着くためには
少なくとも土日までかかる。
投稿はあと1周間は続く。
子ども産まれちゃうかもな。
でも投稿ペースを早めるのははばかられる。
ひとさまのTLを連続5投稿とかで荒らしたくない
というだけの理由だけど
これを始めた当初からの思いだからな…


マッサージをして、民話を読み聞かせて寝た。


2022年06月28日(火) うかつなコメント、マッサージ、デジタルの怨念

6時起床。
唾液多し。
めちゃ暑いと言っても過言ではありません。


弁当は鶏肉とパプリカ、キャベツを豆板醤で炒めたもの。
これにオイスターソースを絡めた。
そういえばハヤシライスのルーが余っていたなと、
後々の間食にするか今食べるか妻に尋ねてみたら
今食べたいという。
ので、ルーを十分に温め僕の弁当用のご飯をやった。
出産までの間はこんな無茶も許す。


朝イチでスプラウト特集。
やみつきになる、とタレントが言う。
「やみつきになるって言うやつは、その後思い出しもしないよ」
「うん」
「いくらでも食べれるってやつは全然食べない」
「うん」
「行けたら行くって言うやつは、かならず来るよ」
「そうなの?」


8時半に家を出て、駅に着くまでの間にわりと汗をかいてしまった。
一時的にシャツのボタンを解いて熱を逃がす。
でもいいぜ夏の熱気。気持ちいいぜ。


夕方、妻から検診結果の連絡が入る。
経過は順調で、ただどうやら、
まだ産まれそうでもないらしい。
予定日まで2週間くらいあるわけだしな。
来週からはいよいよ身構えるつもりでいる。
入院は10日にお産があったら
15日が退院日となるとのこと。
また、入院中はいつでも電話はできるとのこと。
そして今日で検診補助券が切れたらしい。
途中で不安がって一度多く検診をお願いした結果だそうだ。
次回からは5200円の実費がかかるという。
検診は妻の財布から出ているから、
折半とは言わないまでもせめてそのくらいはと
5000円渡してみたのだが一旦は返された。
来週になったらもらうかもしれないけど、とのことだ。

帰宅は今日も西荻から。
八百屋で野菜を、肉屋で鶏ひき肉を買う。
肉屋では304円の鶏ももひき肉を
320円分のクーポン券で買った。
こういうとき、16円分を惜しんでもう一品買うか否かは
人によって分かれると思う。
僕はどちらもある。その時々で判断する。
今日は買い足さなかった。


夕飯は鶏団子の黒酢あんかけ。
野菜たっぷり。
妥当な美味しさ。
あんの加減は上手になった。


民法のなんかくだらん動物番組見ていて
どっかの動物園を取材していた。
ベンジーがたしか皆殺しのトランペットで
 おれは 動物園が大人になってからあんまり好きじゃないから
と言っていたのをふいに思い出した。
この あんまり という部分に、
本当は行きたいんだけどでも、という葛藤がにじみ出ていて好き。


入浴後、妻にマッサージを施した。
優れた夫なので
マッサージは普段からしてやってるが
この頃の妻は足先が極端にむくんでいる。
医者が驚くほど、ぱんぱんに腫れている。
数値の上では問題なさそうだからと
経過観察で済んでいるものの、ぎょっとする程度ではある。
今日はマッサージ用のボディクリームを塗りたくって
じっくりと揉みしだいてやった。
指圧と違い疲れるものでもないから
毎日でもやってやりたいが
時間は惜しい。
今日はトータル15分ほどをついやした。


割拠。
また文章が飛んだ。
ブラウザが落ちてしまって投稿文が消失。
クリップボードに生きてたりしないかと
テキストメモへ貼り付けを試みるも何もペーストされない。
うなだれながらブラウザを立ち上げ直し、
往生際悪く今一度投稿画面で貼り付けをしてみた。
するとそこには
ブラウザが落ちる寸前の画面のスクリーンショットが…。
エーッ。
プリントスクリーンで?
いや因果はわからない。
わからなすぎて笑っちまった。
復旧かなって嬉しいけど。
死に際の断末魔というか怨念のデスマスクという感じで
怖面白い。


週末に妻の友人が遊びに来ることとなった。
おそらくは産前最後の客となる。
歓待したいのは山々だけれど
割拠を書き上げてしまいたい…という情熱があり、
デコレーションケーキは諦めることにした。
でもシュークリームくらいは作る。


民話読み聞かせて寝た。


2022年06月27日(月) 梅雨明け、最後の資料、危険な虫の見分け

7時起床。
よく晴れている。
妻は朝から元気で早く早くと朝食をねだる。
5時から起きていたらしい。

弁当はハヤシライスにした。
米がいつもの弁当の倍量となる。
弁当箱に熱々のご飯を詰め込み、
スープジャーに熱々のルーを入れて密閉。
妻にはこれを温めてこうしてああして
食べ終わったら水につけて…と指図した。


外あっつい。
今日も最高気温が35度に達する見込み。
あっついけど8月とか朝の時点でもっと暑い。
汗ダラダラにならないだけ随分ましだ。
今年は長い夏休みが始まることだし。


梅雨明けしたらしい。
天気予報全然雨ないもんな。
正直助かる。
四季感ほしいけど。
あと野菜とか大丈夫かって心配してしまうけど。
理想は、今夏ばかりは夏も前倒しで過ぎて欲しい。
来年以降はもうどうなってもいいですから…今年だけ…


本屋から注文していた本が入荷したとの報が入り、
今夜の帰路は西荻から。
1400円。
これが割拠の、最後の資料だ…。


帰宅してみるとメリーが完成していた。
正確には既成のメリーに取り付けられていた人形と
取り替える格好で妻が作ったフェルト細工ができあがり、
みごと形となっていた。
ウーン…いいな…


夕飯は豚しゃぶ。
昨日のうちに玉ねぎのスライスを塩水に漬けておいた。
まだ辛味を感じる。先にポン酢をかけた。
これに、ただサッと茹でた豚肉をのせて
万能ねぎ散らしてできあがり。
美味しすぎるー。
けど味噌汁をさぼっちったのが痛手。
味噌汁あったら満足度が倍加したものを。


そろそろ危険な虫について君も知っておいたほうがいいんじゃない、
と妻が言う。
「教えてもらったところで覚えないよ」
「庭でさ。うかつっていうか、危なっかしいんだよね」
「ハチとか」
「ハチをはじめとして。巣を踏んだりするし…」
「ヤクザの事務所にピンポンダッシュするみたいなもんだと」
「そうそう」
「そこがヤクザの事務所だって見破れるくらいにはなっとけと」
「そうそう」
「まあでもヤクザも人だからね。ちゃんと謝れば許してくれるよ」
「虫は人じゃねえっつってんだよ」
「は」


爪の本、ちょろっと読んでみた。
良書だ。
言祝ぎと魔法。
割拠でやろうとしている一部に通底する仕組みがあるから、
影響受けないように
割拠の大部分を書き終えてから読もうと決めていたもの。
足し算ではなく引き算の資料となる。


民話読み聞かせて寝た。


2022年06月26日(日) 風呂掃除徹底、人類滅亡、140字の喪失

8時半起床。
休日トーストにはウィンナーを付けた。

午前中に図書館。
何も借りないけど取り寄せと予約を一軒ずつお願いした。

草刈りちょっとだけやった。
もう陽射しが出てきていたから長丁場は諦めて、
10分少々で切り上げた。

昼飯はそうめん。
揖保乃糸、美味しいんだけれど6束分300gは
二人前にしては多い。
腹には入るけど
そうめんって腹八分目が美味しく食べられるラインだ。
今日は270g分くらいにした。
薬味は万能ねぎ、大葉、ミョウガ、ゴマ、練り生姜で
抜群に美味しい。

そうめんって外国ウケどうなんだろう。
白人とかわかんのかな。この涼やかさ。
ズゾゾッて音立てて吸うんだぞ。


食後、風呂掃除。
まずは徹底的にブラシで磨いてった。
タイルの隙間をきれいにしていくのは気持ちいい。
さらに、妻の指示に従い
カビキラーをマットにかけて
キッチンペーパーをかけて放置。
しかしこれはほとんど効果が出なかった。
薄汚れているのは裏面だからまぁいいけども…。


昨日のテレビの受け渡し、
なんとリモコンを持っていきそびれていた。
ということで
あらためて連絡を取り合い
こちらが向こうの近くまで行こうか
または向こうに昨日の待ち合わせ場所に来てもらうか
どちらでも構いませんがと判断委ねてみたところ
ついでの用件があったらしくこちらに来てくれることとなった。

彼を待ちつつ妻が昼寝できるようベッドを整えて寝かしつけ。
民話を読み始めるとほどなく寝入った。

くだんの彼の方は予定より早まって
15時半に到着したとの報が入り、
無事渡した。
1秒のやり取り。
助手席には今日も女性がいた。
やけに若く見えたから娘なのかもしれない。
昨日と同じくスマホをいじっていて、
こちらを見向きもしなかった。


冥契のルペルカリアをプレイし始めた。
絵がゴテゴテの萌え絵で不安だったけど
シナリオの評判がいいからと手を出した、
いや正解だった…これすごい面白い。
序盤から話が盛り上がる。
演劇をめぐっての人間の動きが見ごたえある。
座長いいキャラしてんなあ。


夕方、掃除機がけ。
ミヤタクラジオ聴きながらしたかったけど
しばらく休止するらしい。
残念だ…ぜひとも存続していてほしい。
でも理由分からんもんな。


夕飯はハヤシライス。
玉ねぎと牛肉を炒めて煮込んで
市販のルーを混ぜるだけ。
今回は辛めというルーを使った。

調理中、妻は半端だった桃鉄を終わらせていた。
70年目で全駅制覇を遂げてしまったらしく
もう自分の番にすることがないと嘆いていた。
なるほどこれは、さぞや99年プレイは苦行だろう。
プレイ年数を短く設定し直して終了としていた。
続けてぷよ通に手を出していた。
懐かしい、名作だ。
キャラクターの絵と寸劇は今見ても実に可愛らしい。
というか以前はほとんどまともに見てなかったから
今とても可愛いと思える。


ダーウィンを見ながら夕飯。
ハヤシライスは大盛り。美味い。
オーストラリアのコアラを特集していた。
2年前の、半年にも渡る大規模森林火災で
オーストラリアの自然環境は激変した。
当然コアラの頭数も激減したらしい。
彼らは本来ユーカリの葉を無差別に食べるのではなく、
毒性の弱いものを選んで食べるそうだ。
しかしユーカリの木々はまだ若い葉しかつけられない、
若い葉はことさら毒が強い、
それでもそれを食べざるを得ない…
今ではずっと木の上にいるわけにもいかないらしく
そこいらをウロウロを練り歩いたりもしている。
歩くのヘタすぎてびっくりした。


ちょっと思ったこと。
いつでも死ねる、という到達点があると思う。
これは生に満足しているってことだ。
もうやり残したことはない、生を全うしきった、
そういう実感があれば、いつでも死ねる。
我執から解き放たれて解脱して…といった見方もあるだろうが
ここでは複雑化はさせない。
で、これを 種 に適用するとどうだろう。
人類はもう役目を終えた。
といえる日が来るのではないか。
もう来ているのではないか。
そういう考えが昔から僕の中にはある。
この世代で人類は滅びるんじゃないか。
もうそれがふさわしいところまできたんじゃないか。
悲観とかじゃなくて。
やることやったよねっていう。


夜、PCと向かい合っていると
妻がディストピアを観ないかと持ちかけてきた。
インスタにあげられた動画。
主婦だか働く女性だかわからないが、
いわゆる丁寧な暮らしを実践しているアカウントのようだ。
モデルハウスのようなリビングに洒脱感あるダイニングテーブル、
その卓上には観葉植物が置かれている。吊るされてもいたかも。
で、彼女が用意したのがコンビニで買ったドーナツ。
これでコンビニドーナツかよ、と妻がなじる。

要点としては、
だってこれバレてんじゃん、ということらしい。
なるほどわかる。
しかし伝わりづらい。
ほとんどの場合は誤解をもって
つまらない揚げ足取りと鼻白まれてしまうだろう。


もし明日産まれたらどうする、と妻から尋ねられ、
そりゃあアタフタ慌てるだろうなとおどけて返した。
実際には、やるべきことをテキパキこなすつもりだ。
そのための準備は整ってるわけだし。
あとは妻を不安がらせないようにするのは大仕事。

…NANAで、長年たびたび過呼吸に苦しんできたミューさんが
知り合ったばかりのナナと周りの連中に、
過呼吸についての対応指南をする。
その最後に
「でも大丈夫でしょう。
あんな精神安定剤みたいな人がついてるじゃない」
とヤスを指す。

これが当時すごくいいなと思った。
こんな男になりたいと思った。
正確には、人からこう言われる男になりたいと。
でもこんなん、何ができたからハイなれましたって話じゃない。
険しい以前に見えない道。
その道を、直行できずとも遠回りでも、進んでいくつもりではある。


割拠を終わりへ向けて整えてる最中、
本日分の投稿をTwitterにしようとしたところで絶望した。
あらかじめ書いておいた1ツイート分の文章が消えている…
僕はテキストメモに草稿を打ち込んでおいて、
それをもとにブラウザ上で清書している。
ツイートの体裁に則った140字制限のためには
どうしたって清書はブラウザ上になるのだ。
で、思い返してみると昼間にブラウザがフリーズした。
ちょうどテキストメモの方の草稿を削除して、
いざ清書の方に差し替えようとしていたところだったか…
とにかくも悪条件がいくつか重なって、
140字が消失してしまった。

取り返しがつかない。

ことここにいたって、
複雑怪奇なパズルを完成させるつもりで
緊密な文章を組み上げていってるのだ。
この部分は会心の、
これ以上差し引きできない言葉並びが連ねられていた。
もう戻らない。
深い悲しみに陥った。
たかだかこれしきで全体の完成度がどれほど落ちることか…
悔やみきれない。
あーもう…。


意気消沈ながらも
民話だけは読み聞かせて寝た。


れどれ |MAIL