HOSHI・HARU
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2003年01月14日(火) リゾット

先日、鍋をやった。鶏肉、野菜、きのこ類、ソーセージを入れた。水炊きの部類になる。ゆず風味のぽん酢で食べまくった。よって、この日はうどんやごはんを入れて雑炊にする前に腹いっぱいになってしまった。

次の日、鍋の残り汁で、雑炊にするかうどんにするか迷ったが、リゾットにすることにした。リゾットはご存知のように米に汁を入れて加熱していくので、雑炊を作るのとは違い、時間がかかる。
休日なので私が作ることにして、マイペースでリゾットを作りだした。少しして妻が様子を見に来た。一言「まだ、できないの! 何やってるのよ」。
なんだって?こっちは休日のだるい体で手間隙かかるリゾットを作ってやっているのに! 
突然、私の体が熱くなり、エネルギー全開という感じになった。リゾットを作っている鍋にフタをして、コンロの火を全開にした(まるでチャーハンを炒めるかのような超強火にした)。怒りをガスに注いで、超強火を出している気分だ。もう味や歯ごたえ(アルデンテ)なんかどうでもいい。スピード最優先で作ってやる。

少しして、スピード最優先のリゾットができた。どうだ。もうできたぞ。早く食え。と心の中で思いながら、妻に出した。

一口食べた妻は、「おいしいじゃない」
ええー何で? 急いで私も食べてみた「あれー 確かにうまい」
何という偶然か。火加減と加熱時間が合ってしまった。
何故かさっきまでの怒りはなくなってしまった。

もしかして、俺は料理の天才なんだろうかと一瞬思ってしまった。
また、来週コンロの前に立っているかもしれない。


2003年01月09日(木) 新年の目標

新年になったので、抱負というか目標を立てようと思う。

あまり大きな目標を立てると途中で挫折しそうなので、小さな目標を沢山立てようと思う。
今日たまたまテレビであるイギリス人が言っていた。
どんなことでも小さく分解して、小さいことを1個1個解決・達成していけば、最後には必ず全体をやり遂げることができる。1個1個解決していく時に達成感を何度も味わうことができるし。

今年はこれで行こうと思う。


2002年11月10日(日) 親子丼

先日、あるおいしいものフェアで、一流の親子丼と言われている東京・鳥つね自然洞の親子丼を食べることができた。
妻が親子丼(800円)、私が特上親子丼(1500円)を注文した。まず親子丼が来て、私も食べさせてもらった。まず、肉が旨い。柔らかくて、鳥のパサパサした感じが全く無い。そこに超半熟状態の卵が口の中に流れ込んできた。この卵も旨い。切れのある味だ。しつこさが全くない。その後、噛んだみつばからいいアクセントが口に広がる。んー日本のハーブだ。これらのバランスが完璧にとられている。これが一流の味かー。この時点で既に私はけっこう大きな満足感を感じてしまった。

次に、特上の親子丼を食べた。まず、肉だ。いい歯ごたえがある。まるで旨い焼き鳥を食べているようだ。明らかに普通の親子丼の肉とは違うことは分かった。そこに流れ込んでくる卵だが、これは驚きだ。なんと黄色ではなくオレンジ色をしている。まるでみかんの食べる部分の色だ(皮ではない)。味はコクがあり上品だ。そしてみつばは同じ役割。 なんかすごく高級な親子丼という感じがする。
しかし、どんどん食べているうちに、私の舌は貧乏性なのか、私にはゴージャス過ぎて、妻が食べている親子丼の方が美味しく思えてきた。
例えていうなら、松阪牛の15000円のステーキと松阪牛の8000円のステーキを比べたら、両方すごく旨いだろう。そして8000円の方でも十分満足できるはずだ。

超一流までいかなくても一流の味で、私の場合は満足できることが分かった。
とりあえず、今後はコストパフォーマンスの高い一流を探していこう。


2002年10月06日(日) 富良野のラーメン

ドラマ北の国からで有名な富良野の六郷のラーメンを、関東の物産展で食べる機会があった。店の人にお薦めを聞いて選んだのは、炭火焼きチャーシュー醤油ラーメン。
特に期待していたわけではなく、さりげなく食べたら、驚いた。
スープがなんと優しい味だ。醤油味にしては油分が豊富で少しこってりしている。そのこってり具合がなんとも優しい感じだ。
麺は、まるで、韓国の冷麺のように腰があって歯ごたえがいい。
そして、チャーシューは、炭火焼きというだけあって、非常に香ばしい香りを発散している。かじるとなんと柔らかいチャーシューか。
これらにメンマがからみ、完璧なバランスをとっている。
これなら、富良野の極寒の冬でも、心まであったまりそうだ。
その土地の気候というのは、食べ物に如実に表れるものだな。


2002年09月23日(月) 蒼庵

先日、東京・広尾の、蒼庵という日本茶を丁寧に飲ませてくれるお店に行った。
ガイドブックにも載っていて、ネットの中でもある人が目から鱗がとれたというコメントをしていたので、私も楽しみにして行った。
お店に入っていくと、まず清潔感を感じた。そしてカウンターに座ると、奥行きのあるそのカウンターの上に大きな鉄の立派なやかんが置かれていた。
お店の人にお薦めを聞いて、田辺玉露と知覧をたのんだ(2人で)。
お店の人は、丁寧に本当に丁寧にいれてくれた。湯のみと湯注ぎわんで交互に湯を行き来させながら湯を冷ましていく。なんと棒状の温度計をつかって正確に行っている。
私は、まず田辺玉露をのんだ。最初の一口が衝撃的であった。通常、日本茶を口にふくむ際、予測するあのいわゆる日本茶の味とは全く別の味がしたのだ。一瞬何の味か分からない瞬間がありその次の瞬間には、だし汁のようなスープのような味を感じた。今のは 何だ!!!−−−。  
それを確かめるために、もう一口、口にふくんだ。今度はやっと味を確認することができた。これは苦味だ。たぶん一口目で感じただし汁のような味は、苦味であったと思う。その苦味は今だかつて感じたことがない苦味であったのだ。だから最初の瞬間、味の判別がつかなかったのだと思う。
三口目を口に含むと、これがきっと玉露の苦味なのだろうと思ってきた。
この苦味をゆっくり味わう余裕がでてくると、この苦味はなかな心地よいものに感じてきた。これが玉露なのか。
私は、とても嬉しかった。これで自分の視野が広まったな! 
自分は、視野が広まったなと感じる瞬間が一番好きである。

<追記>
蒼庵は、2004年5月5日に閉店したそうです。すごく残念でなりません・・


ほし・はる |MAIL

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