2010年05月27日(木)
十数年ぶりに両親といっしょに暮らし始めたとき、気になって仕方がないことがありました。 「生活音」です。
たとえば、朝早くから母ががさごそとゴミを集めだしたり、朝食の準備をしたりする音。 父が夜中にトイレの水を流す音。 起きたくないのに目が覚めました。
一人暮らしだったころは、自分の部屋で自分が立てる音がすべてだったため、人が音を立てるがかなり気になりました。 まったく神経質な性格ではないのに。
それでも、それが「誰か」といっしょに暮らすことなんだと思うと、いつしかその音に心のどこかがあたたかくなるようになったのを覚えています。
今朝、夫が早く起きてきました。 いつもは私が出かけるときもまだ寝ているはずなのに。
「どうしたの?」
「朝からカチャカチャうるさい」
「………」
いつか夫は、私の立てる「生活音」を心のどこかで受け止めてくれるのでしょうか。 あんまり多くは期待はしないことにしておきましょう。
静かに、おやすみ。
|
|
|