2012年03月14日(水)
昨日は産科の診察日でした。 朝、産徴があってからちくちくと下腹部が痛みだしたのですが、診察の結果は前回と変わらず。 もしかしたらこのまま入院かも、と思っていたけど、あっさり帰されました。
それから2時間後。
なんとなく痛みの間隔を計ってみると、なんと5分おき! 産科からは「15分おきに痛み出したら連絡ください」と言われていました。 それでもついさっき診察してもらったばかりだし、これは陣痛じゃないかも……とあれだけ待ち望んでいた陣痛を全面否定。 でも、でも、二人目は陣痛が始まったら驚くほど早いというし、とりあえず夫の両親に連絡してわが子を預かってもらい、私は再び産科を受診。
「入院、しときましょうか」
医師に言われてあっさり入院。 それが13日の午後8時でした。
その後、日付が変わる少し前に夫が立ち会いにやってきて、それと同時に陣痛が進み、あれよあれよという間に痛みで分娩台から起き上がれなくなってしまいました。
あとは、赤ちゃんがどんどんと降りてきてくれるのを待つだけです。 ……と言うはやすしですが、赤ちゃんが降りてくるにつれて陣痛が強くなり、痛みをこらえるのに必死です。 口からこぼれる言葉は「痛い、痛い」のみ。
ふと、長男を生むときのことを思い出しました。 産道に停滞してしまい、極限に達したあの痛み。 また、あの痛みがやってくる……と思うと、痛みへの恐怖がわいてきました。
「こわい、こわい!」
「痛い」から「こわい」に言葉は変わり、その恐怖のためなかなかいきむことができませんでしたが、私がいきまないかぎり赤ちゃんは生まれてきません。 夫と助産師さんに励まされ、勇気を出していきむこと数回。
「ふ、ぎゃあ、う、ぎゃあ」
小さな命が私の胸の上にのせられました。 なんとなく長男の面影のある次男坊。
長男のときは、撮影機器は携帯のカメラのみだったのですが、2回目は学習したとあって、夫が手馴れた手つきでビデオや写真を撮り始めました。
さっきまで羊水のなかでぬくぬくと過ごしていたのに、「命」と呼ばれる存在になったわが子。 けっしておだやかな世界ではないけれど、自分の力で自分の道を切り開いていける力強い存在になってほしい。
小さいながらにも、ぽかぽかとあたたかい体を寄り添わせ、少し不安気な表情をしているわが子に向かってこうつぶやきました。
「大丈夫。守ってあげるから。あなたが私の手を必要とするかぎり、私は惜しみなく両手を差し出すから。いっしょに生きていこうね」
今日から4人家族になりました。 これからの育児に不安は多々ありますが、今は家族が増えたことの喜びと守るべき存在が増えたことへの強さとをかみしめて。
おやすみ。
|
|
|