梅子の屋根裏部屋

2016年03月27日(日) 日記:別れ

3月は別れの季節。取り立てて別れがあるわけではないけれど、年を重ねると昨日食べたモノよりずっと昔の事の方がリアルに思い出されることが多く、「別れ」と聞くと一つのシーンを思い出す今日この頃なんだ。

もう名前すら忘れてどんな季節だったかも忘れたが、小学生低学年の時一人のクラスメートが引っ越していった。廊下で彼女は泣き続け、次の時間のチャイムが鳴り響き、みんなは教室に入ってしまうのだけど、泣いている彼女の真ん前にいる私は不器用な慰めの言葉を並べながら、離れるタイミングを失っていた。

そこへやってきた担任が私に早く教室にはいるようにと告げ、なんと言ったか忘れたけど、私の最後の言葉に彼女はひときわ泣き、その声を背中に私は教室へ入った。私達は特に仲が良かったわけではなかった。けれど、この事を思い出す度、胸がきゅっと痛くなる。

別れの記念に皆に配られたハンカチをすいぶん長い間持っていた。



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2016年03月26日(土) 日記:お土産

ちょっと台湾に行ってきた。食物は美味しいし、なにより安いし、台湾はいいね。今回はパック旅行だったので、個人旅行ではできない人間ウォッチングが楽しかったけど、向こうも私を見て観察してるんだろうな。で、パック旅行にお約束のお土産店のお話。

なんとなく、これをスルーして近くをウロウロしたらガイドさんが困るんだろうなぁと感じていたので、他の旅行でも土産物店では買い物はしなくても一応一周する。でも、今回お店に入らなかった人がいて、その人にガイドさんがはっきり「ルール違反だ」と言ったのでちょっとびっくり。暗黙の了解ってやつじゃなかったのか?

ルールなら行程表のどっかに書いとけよ・・・と、思ったけど、それより感じるのはお土産店の商品の凄さ。今時こんなもの買う人いるの?的な物達。そして値段も高い。欲しい物が何一つない。小一時間いたからといって何も買わないでトイレだけ済ませてお店を出た。

そろそろこの慣習やめた方がいいんじゃないかな。



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2016年03月19日(土) 日記:元野球選手

あまりプロ野球は見ない。日本シリーズとかいうのでどこかが優勝しても、たまたまスーパーが安売りしてたりすると、気付く程度。だから最近覚醒剤がらみで保釈された元選手も、ローラちゃんとCMに出てた人・・・ぐらいの認識。だから保釈されるのがこんなにもニュースとして価値があるのが理解できない。

普通、保釈が決まるとさっさと出てくるらしいのが、なんと約4時間もでてこなかったらしく、それはそれでいいのに、その間ずーっと「あ、車が出てきました・・・あ、違いました」みたいなことを延々とやっていてあきれたのだ。

その間テレビを見ていたのか?・・・と聞かれたら、見ていたから知っているのだけれど、さすがに他の話題に移るだろうと思っていたので仕方なかったのだ。で、出てきた車の後を、単車やらヘリコプターやらが追いかけるのも目を疑った。一体追いかけていって何を見たいのか・・・全然わからない。

彼の前途が滅茶苦茶厳しいのは誰にだってわかるのに。



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2016年03月16日(水) 日記:がんばり

孫太郎は寝返りが出来るようになった。うつぶせになって、一生懸命頭を持ち上げるのだが、力尽きてパタっと顔を伏せてしまうのが可愛くて、ずーっと見ていて飽きない。自分の子どもの時、こんなに楽しめたのかしら?と、不思議に思う。幼子は魔法そのものだ。

2、3日前やっとこさ寝返りができたばっかりなのに、もう前へ進もうとするのが見て取れて興味深い。まだ、手脚の動きが気持ちについていかないみたいで、やたら手脚をバタバタしているのだが、視線は前にある・・・スリッパだったりチラシだったりおもちゃとは限らない・・・ものに向けられて、近づきたいのに近づかなくて、見ている方がもどかしい。

それなのに、懸命にどうにかしようとしているのをみて、私達はいつこの健気な頑張りを、無垢な頑張りを忘れてしまったのだろうかと、切なくなってしまったのだ。日毎成長していく孫太郎。

頑張りを忘れた時、人は老い始めるのかもしれない。



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2016年03月12日(土) 日記:弁解

例の「保育園落ちた・・・」にまつわる色々で、自民党の議員が自分のヤジに関してテレビで弁解しているのを見ていて、全く効果が無くてむしろ出てこなかった方がまだよかったような気がしたのだった。ヤジった他の人はテレビに映らなかったからばっくれているのだが、映ってしまったこの議員は「貧乏くじ引いちまった」わけで、テレビに出てきたことを褒めてあげるべきなのかしら。

でも「・・・日本死ね」の言葉がよほどお気に召さないようで、「子どもに悪影響がある」とか「本当に女性が書いたのか」とか、「そこなのか???あんたの言いたいことは」という弁解出演だった。

そのあと、どこかのテレビが「死ね」の部分にぼかしをかけていて、子ども達にご配慮いただいているのかどうかわからないけど、電波とめちゃうよ・・・の女性大臣の顔が頭に浮かんで食欲がなくなった。

まぁ、日本はこのままだと死ぬんだろうなぁ・・・と思ったりした。



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