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山奥のカルボナーラ - 2014年09月03日(水) 待ち合わせた二人は、 山奥のパスタ屋さんに車を走らせた。 ヘッドライトには雪が向かってくるのが見える。 とても肌寒い日。 それでもその夜はワンピースにコートを羽織って私は会った。 高台にあるパスタ屋は控え目なライトアップに身を包み、 決して目立ってはいけない私達と同じようにひっそりとそのお店があった。 客は私達二人だけ。。。 私はこの夜のことをとても楽しい記憶として残している。 特に何があったわけでもないが、なんか忘れられない。 それはきっと、 私が注文したカルボナーラが濃厚すぎて酔いそうだったことじゃなく、 仕立ての良いワイシャツの袖口がとてもお洒落で誰に買ってもらったんだ?と悔しかったのではなく、 二人並んでお会計をしているときに彼が感じた「やっぱり俺らってお似合いだよな」と店を出た後に言ってきたことじゃなく、 何でもないことなんだけど、 何でもないそのことが普段できないから嬉しかった。 そんな小さな忘れられない想い出。 ...
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