てくてくミーハー道場

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2012年04月07日(土) 『SAMURAI7』(青山劇場)

日曜日・・・だと思ってたが、実は土曜日だった。

危ねぇ危ねぇ・・・。



さて、再々演なんだそうですが、今回初観劇となりました。

原作はもちろん��あの”『七人の侍』、そして、それをSFアニメ化した『SAMURAI7』です。

アニメの方は、もちろん(何だと!)存じません。

逆にそれが良かったかもしれない。コスチュームなどはアニメを踏襲しているので、アニメのファンにも親切な造りになってはいるのだが、声優さんでハマってた人には、ちょっとアレだったかもしれないので。

ぼくがアニメを知らないで良かったかも、と思ったのが、まさにその点で、今回ぼくは、アッキー(中川晃教)演ずるウキョウに、一発でノックアウトされてしまったのである。

子供(のような無邪気さ)と大人(の腹黒さ)を併せ持ち、天才と狂人の挟間を行ったり来たりするウキョウという底知れぬキャラクターを演ずるのに、女(のようなハイトーンボイス)でもあり男(のような底暗い声)でもある声の持ち主であるアッキーほどふさわしい人がいるであろうか!

と、断言してしまうよぼくは。

なんか、こういう「キーッ!!!」ってなる役がピッタリだよねアッキーって(ほ、褒めてます!褒めてるんです!/汗)

このカンパニーのウリである殺陣を堪能したかったので思いっきり天井席を選んだのですが、そのせいで役者の顔はほとんど判らず。まぁ、写真で見ると皆さんイケメンなんですが、正直僕は舞台俳優にはあんまりそういうの求めてない。

遠目で見たときのカッコ良さ(つまり、体格イケメンかどうか)と、それ以上に重視するのが“声”でございます。

それがゆえに、今回はアッキーを筆頭に加藤雅也兄さん(初演からのカンベエさん)、市瀬秀和くん(ヘイハチ)、そしてレイザーラモンHG住谷正樹!(これも初演からのキクチヨ)・・・が良かったっす。

アッキーとこの3人が良かった、とか言うと、ておどるは一体どんな声が好きなんだ? とかなり疑問に思われるでしょうが、これは「好きな声」と言うより、「声が役にマッチしてた(とぼく的に思う)」ってことなんで。



今出た4人さん以外で印象に残った役者について語りますと、まず、以前に舞台を観たことがある馬場徹くん(カツシロウ)と中河内雅貴くん(キュウゾウ)についてになります。

二人とも、いわゆるテニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)出身になっちゃうのか。ぼくはテニミュに関しては全くの門外漢なんだが。

馬場くんは、『新・幕末純情伝』の竜馬が良すぎて良すぎて良すぎ(はい、ストップ)

こほ。・・・カツシロウはアニメでは完全に少年なんだよね。「少年の成長譚」を受け持つ役。

若さ溢れる素直な役づくりだったと思います。いかんせん、そういう役にほとんどシンパシーを感じないオイラが悪いのです。許してください。

キュウゾウは、いわゆるクールナルシストキャラね。ぶっちゃけ、2時間半弱の尺の中でサムライ一人ひとりのバックグラウンドをじっくりと描くのは無理っぽく、その影響を一番受けたキャラのように思う。アニメは2クールあったし、今回の舞台も、原作映画ぐらいの長さ(3時間半!)があれば、じっくり描けたんだろうけど・・・。

中河内くんに関しては、今まで観た舞台がなぜかことごとくセリフがほとんどないものだったので、今回初めて声を聴いた感じ。なのに、キュウゾウがこれまたあまりしゃべんない役だったという。

なので、観た回数は決して少なくはない(多くもないけど)のに、声の印象がない(『BONNIE & CLYDE』ではやたらとセリフの多いテッドだったはずだぞ・・・? なぜ印象にないんだ?)

今度出る映画『死ガ二人ヲ分カツマデ・・・/第一章 色ノナイ青』に賭けて(?)みることにします。

しかしそれにしてもこの映画、主役が、もぉ心配・・・あ、いや(汗)楽しみでしょうがないっす! 本気で!(←おい・・・)

・・・つうか、おいら、観るのかなぁ? この映画。なんか、スルーしそうだなぁ・・・いろんな理由で。

まぁ、観たらまた感想書きますけどね。





さて、役者の話はこのへんまでにして、舞台版の演出にちょっとケチをつけますと、やっぱなんつうか、舞台にしてしまうと、こういう作品て、やっぱり何となく「なんちゃって新感線」に見えちゃうんだよなー。

(蛍屋のシーンとか・・・「あー、やっぱこういう風にやる?」って感じで若干萎えた。あと、やたら絶叫芝居が多いところも。キララ役の疋田英美ちゃんの声が低めだったので救われていたが、あんなふうに女の子が終始叫んでばかりいる“小劇場芝居”、ぼくはとっても苦手です。これは役者ではなく、演出家の責任だと思います)

別にこういう世界観とかSF活劇は新感線の特許ってわけじゃないし、やったってかまわん(30-DELUXとかも得意分野にしてますしね。もっとも彼らはある意味新感線の“血を引く”人たちなんだが)のだが、なんで「なんちゃって」に見えるのかを、ちょっと考えてほしい・・・と思うことが時々ある。

そもそも新感線自体が「つかコピー劇団」だったので、今回このホンを書いた北区つかこうへい劇団出身の渡辺和徳氏は、異母兄弟みたいなもんなんだが。

渡辺氏のホンでいうと、ぼくとしては『あずみ』は傑作、『女信長』は駄(断!)

どこが? どういうところが? というのを細かく書く気はないのだが、一言で言ってしまうと、笑わせどころとシリアスのバランスかな・・・と。

とにかく、中島かずきさんのホンは、伏線の嵐ってとこがあるからね。

シリアスどころのタネ証しが出てきたときの爽快感が半端じゃないわけよ。

具体性を欠いて申し訳ないのだけど、『SAMURAI7』でも、「ここ、聞かせどころだなっ!」と思う、カッコいいキメゼリフがいくつか出てくるんだけど、それが、ちょっと、唐突なんだよ。

それまでのやりとりの中からぐーんと昇りつめて、ハイッ!決まったぁーっ!っていうセリフじゃなく、伏線も何もないのに、カッコいいセリフがいきなり飛び込んでくるわけ(そのようにぼくには思えた)

かと思うと、「これはいいセリフだ!」ってのが、実は『七人の侍』の名ゼリフそのまんまだったってとこが(これはまぁ、仕方のないことなんだが)何か所かあった。

結局、原作が良すぎたんだ。

黒澤映画を原案にすると、しょっちゅうそういうことが起きるんだけどね。

そもそも、3時間半もあるのに1分たりとも退屈するヒマのない原作映画が化け物すぎるんだが。

ぼくが信仰(・・・)する中島かずきさんにしたって、映画版『隠し砦の三悪人』のホンはダサかった。つうか、あの映画自体がダサかった(おいっ!)のだが。

黒澤映画のリメイクはやめようよ、と心から思ったものだ。

(でも、リメイク版『椿三十郎』は、最後の最後に「す、すばらしいーーーーーっ!(T△T)」と感動したんだけどね。ちなみに監督は鬼才・森田芳光)



もう話がとっちらかっちゃって収集つかねぇな。この辺で終わっとこう。

結局、良かったのか、良くなかったのか、はっきりしない感想ですいません。

では最後に断言します。

中川晃教のウキョウでなければ、別に観なくても(こ、これっ!/大汗)





言ってしまった。スミマセン・・・。


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