てくてくミーハー道場
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| 2012年10月05日(金) |
宝塚歌劇団花組公演『サン=テグジュペリ』『CONGA!!』(東京宝塚劇場) |
仕事が不規則になってきたので(前からか?)、曜日に関係なくてくてくし始めています。
本日はダブルヘッダー(シアターゴアーは普通「マチソワ」と言うが、ぼくにとっては観劇は“試合”である)
総試合(上演)時間5時間50分(休憩時間50分除く)の予定。
・・・体力保つかしらん。(不安)
ではまず、タカラヅカから。
『サン=テグジュペリ―「星の王子さま」になった操縦士―』
まあ、タイトルから想像されるとおりの内容でした(偉そうだぞコラ!)
音楽が、最近の歌劇団公演としては珍しいくらいに思いっきり「懐かしきタカラヅカ」な感じだったので、「おや?」と思ったら、久々に吉��憲治先生のご担当だった。
そして作・演出もこのところお久しぶりな感じの谷正純先生・・・そんなにお久しぶりでもないか。歌劇団も若い演出家が増えたので、この辺のキャリアの先生にしては、作品数は多いかもしれん(“売れっ子”小池修一郎は別として)
現在のトップコンビとしては早や5作目(全国ツアー公演も含む)なので、この二人には安定感があったが、二番手と三番手の男役さんが今回で花組(どころか歌劇団そのもの)とお別れということで、そういうのをセリフに織り込むのが常の歌劇団なので、ちょっと脚本的に「ここのセリフは余計ちゃうか?」ということがあるのかと思ったら、思ったほどそういうところはなし。
これを「薄情」ととるか、「つじつま第一!」ととるかはその人次第だと思うが、ぼくは後者です。
あと、観る前にぼくは、
「蘭とむに、1ミリも似合わない“星の王子さま”のコスプレだけはさせるなよ? 頼むぞ谷先生。心からお願いします!(←ちょっと・・・それは失礼では?)」
と祈っていたのだが、プロローグ見て「恐れていたことが!!!(以下略)」とショック。
でも、本編が始まったら、蘭とむはサン=テグジュペリ本人の役であった。
なーんだ、ドキドキさせんな(さっきから・・・失礼極まりないですよておどるさん)
で、そのテグジュペリ(劇中での呼び名は「サン=テックス」)が、「楽しい」飛行機乗り生活を送っているところから後に奥さんになるコンスエロとの出会い、なんかを、いかにもタカラヅカっぽく歌とダンスでつないで(なんかこの辺、流して観てるな?お前)いくうちに、いよいよリビア砂漠に不時着しちゃって死にかけるシーンが、幻想的な『星の王子さま』の世界になる。
王子さまを演じるのはもちろん(オイ)可憐な蘭はなで、世界中で最も読まれたファンタジー小説の、あの有名なくだりを二人芝居で見せるのだが、ここが思っていたよりもすごく良かった。
いや、正直に言えば蘭はなの芝居は、ヅカの「子役芝居」によくある、若干騒々しい感じの芝居だったのだが、なんか、この『星の王子さま』の会話って、独特なノリがあるんだよね。
(これは、サン=テグジュペリの文体というより、翻訳した内藤濯の文体と言った方が良いのかもしれないが)
そして、ここを実は最大限強調したいのだが(きたぞ)
一番素晴らしかったのは、サン=テックスと心がすれ違いになって悩むコンスエロ(ヅカの王道の展開です)に、サン=テックスの親友のアンリ・ギヨメ(壮一帆)が、
「大切なものはね、目に見えないんだよ」
と、『星の王子さま』の中でも一番有名な名文句で諭すシーン。
それも、普通に話すんじゃなくて、コンスエロの意識が『星の王子さま』の世界にワープしてって、ギヨメは「きつね」として「王子」にその言葉を発するわけ。
この、えりたんの「きつね」の演技の素晴らしかったことったら!(T_T)
軽妙にして洒脱、小粋にしてジェントル、という「ザッツ男役」な感じでした。人間じゃない役でこんなにカッコいい男役を造形できるって、大したもんだホントに。
まさに、充実まっしぐらですねえ。(溜息)
正直、年齢的に遅咲き過ぎたって気がしないでもないんですが、次回はめでたく雪組トップに就任されるわけで、心からお喜び申し上げます。
願わくば、「結局二番手の時が一番おいしかったねぇ・・・」ってならないようにお祈り申し上げます。そういう人、けっこういるんで(余計なことを言うな!)
そして、これが退団公演となったみわっち(愛音羽麗)・・・なんか、「実力はあるのに、見かけが女の子っぽいので損してる男役」の典型的な末路(おいっ!/怒)になってしまったではないか・・・。
元月組のみつえちゃん(若央りさ)と同じような道をたどってしまったな・・・“先生”になって歌劇団に戻ってくるのかしら? いや、そうはならなくても、充実した第二の人生を送れますよう、応援しております。
上のような理由からか、ほんと、実力はあるのに「出てたっけ? ああ、出てたね」みたいな役どころが特にここ最近多かった気がする。デカい“男感のある”下級生に居場所を奪られちゃってるような・・・。
その分、ショーでは、(歌唱力があるので)けっこういい場面もらってたんだけどねえ。
で、そのショー『CONGA!!』
黒塗りですね、ぼくの嫌いな(しょっぱなから否定ですか)
なんでかね、好きになれないんですよ。特に、ゴテゴテした衣裳が多いでしょ、ラテンのショーって。
まあ、藤井ちゃん(大介先生)だし、わーわー言ってるうちに楽しく終わっちゃうんだろうなと思ったら、まさにそのまんまやった(こら)
一番印象に残ったというか、その印象しかないんだけど、とにかく全編蘭はなが大暴れ(言葉を選べ!)してたって感じかな。
大暴れっつうか、思いっきり踊りまくって楽しそうだった。どの男役よりも暴れてた印象(笑)
でもぼくは、変に遠慮せずに暴れる娘役(もちろん悪目立ちはダメだよ?)が好きなので、なんか、気分がスッキリしました。
藤井ちゃん(に限らないが)得意の「二丁目」シーンでは、みつる(華形ひかる)が女装したのだが、思ってたほど「おい(汗)」な感じじゃなく(←それこそ「おい!」)、ちゃんと女に見えたのが感動だった(キミ、かなりみつるに失礼なこと言ってるぞ?)
あとは、キキちゃん(芹香斗亜)にたくさん良い役がつきますように。(←ひいきしてるな?)
最後は、エトワール(今回はポルトガル語だったので、「エストレーラ」)がみわっちで、愛を感じました。良いフィナーレでした。
今回、全体としては、特に印象に残るような公演ではなかったのだが(最後に来てそれはないだろ)、こういう、オリジナル作品をコツコツやっていってこその宝塚歌劇団なのではないかと。「大作」の翻案ものばっかじゃ、宝塚歌劇団のレゾン・デートルもいよいよ危うくなっていくのではないか、と、部外者ですが心配してるのでありますよ。
でも、正直、その「大作」以外はあんまり観る気を起こさせない企画力にも、問題があるような気がする(嘆息)
余計なお世話ですが。
とかいいつつ、律儀に毎公演観てるわけだから、ぼくもたいがいなもんだな。
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