てくてくミーハー道場
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| 2015年07月18日(土) |
宝塚歌劇団月組公演『1789−バスティーユの恋人たち−』(東京宝塚劇場) |
「小池修一郎演出輸入ミュージカルシリーズ」というジャンルでもできたのか歌劇団(皮肉にもならんな。本当にそうだもの)
そして、そういう作品が実際に当たりまくってるから始末に負えない(やめて!ておどるさん、あなたはイケコの味方じゃなかったの?←セリフ調でどうぞ)
まあ、新作書かせりゃ娘役差別のワンパターン時空超越ドラマしか書けないイケコですから(い、言うね〜)、演出にだけ特化してた方が実際良いのかもしれない。
そんなわけで、最近のお気に入りはおフレンチミュージカルのイケコ先生。今回は盟友(いつから?)プレスギュルヴィック氏ではなく、ドーヴ・アチアとアルベール・コーエンというお二人のプロデューサーの作品を持ってきました。
彼ら自身が脚本(と、ナンバーの歌詞)も書き、いろんな作曲家に「ヒットする曲」を書かせて、それをまずF-Pop業界でヒットさせてから作品に組み込む・・・という昨今のフレンチミュージカル独自の手法をとっているんだそうです。
面白いやり方ですね。
ちなみに、こういうのをあちらさんでは「ミュージカル」と呼ばず、「スペクタキュル」って呼んでるんだって。
新ジャンルだっていうことをことさらに標榜してる感じは、日本で言う「スーパー○○キ」(なぜ伏せた?!)とか、「SHOW劇」(ん?)とかに似ているかな。
と、基礎知識を仕入れたところで、ざっくり観た感想を。
なーるほど。
まずは、とにかくナンバー自体がいちいち耳なじみが良くてカッコいい。
“ザ・ヒットナンバー”って感じが最初からある。
日本産のミュージカルだと、オリジナル楽曲作品よりもジュークボックスミュージカル(特定のアーティストのヒット曲をナンバーとして使ったミュージカル)のほうがウケがいいことを考えると、この方法は実際アリなのかもしれない。
つっても、まず「ヒットさせる」って作業がべらぼうに大変なんだけどね。
さて、題材はフランス人のみならず、日本人(しかも、タカラヅカの)観客だったら絶対ハズレなしの「フランス革命」。まーこれなら失敗するわけねえっつーか、もし失敗したら、よほど演者に問題があるんだなー(コラコラコラ!)としかならないわけで、歌劇団での上演だったら、それはまあありえないわけよね。
幸いにも、現在の月組は歌ウマ生徒が男役にも娘役にもそこそこ揃っているわけですし、ロミジュリ初演のときのようなストレスは(余計なこと書くな!)
うえっほん、ごほっほん・・・失礼しました。
だが、ぼくはこっそり書きたいのだが、まさお(龍真咲)の芝居の下手さには、つくづく萎えた。
あ、見えてしまいました?
歌と顔だけがとりえだったのか(こ、こら、はっきり書くなよ)。今頃知ったぞ。
そういや、オスカルのときにしみじみ「ド下手くそ!!!」(←さすがに全隠し)と思ったっけなあ。あのときだけじゃなかったんだ。みりお(明日海りお)と比べてどうとかいうレベルじゃなかったんだ。
特に、パレ・ロワイヤルでフェルゼンと行きがかり上チャンバラになってしまうシーンを観て、
「あああー、これは新布陣の星組で観たい!」
と心から叫びたくなりましたよ(だってもう、主役さんの身のこなしがヒドい。ヒドすぎる)
プロデューサーさんお願いです。今からでも作品差し替えられません?『ガイズ&ドールズ』も悪くはないけど、こっちの方が断然観たい!
とはいえ、ちゃぴ(愛希れいか)のアントワネットがこれまたすばらしく(ヅカ形式なら、トップ娘役は主人公の恋人になるのがセオリーだから、本来はオランプになってしまうところを、ちゃんと、出番も歌もたっぷりのアントワネットに収めたところは、小池先生さすがと申し上げる)、最初は(あくまで続演を希望)月組で良かった、とも思った。
しかし、これほどマリー・アントワネットが登場する劇団は世界でも珍しいのではないか。本場フランス以上ではないかと思う。フランスから何か貰いたい(何を?)ぐらいだ。
それと、ルイ16世を演ったさやか様(美城れん)。ぼくもこれまで数々のルイを観てまいりましたが、これほど本人のイメージに近いルイは近来なかった。歴代の『ベルサイユのばら』のルイはもとより、原作の漫画や肖像画、映画『マリー・アントワネット』のルイなどと比べても遜色がない役作りであった。
専科さまの底力を思い知りました(笑)
それと、下級生過ぎて知らなかったフェルゼン=暁千星ちゃんですが、体型が「まあ、下級生だわ」(←)って感じではあったけど、とても好青年なフェルゼンで良かったです。
アントワネットとフェルゼンがデュエットする「許されぬ愛」なんて、本来、娘役が主旋律歌って男役がハモる、なんてタカラヅカではありえない(『エリザベート』の「夜のボート」の改悪(?!)を見よ!)ことなんだけど、時代は変わりました。快挙です。
とはいえ、やはりそこは「組事情」なのか、アリちゃんは大抜擢の研3生なんですねえ。こんな下級生だからこそ許されたのか、いやそれにしても研3でこの役とは、なかなか今後が恐ろしい(え?)感じです。
あと、ぼくは今回全然知らなかったんだけど、オランプとソレーヌがダブルキャストだったのね。
・・・まあ、どちらのキャストでも全然良かったですけど(あんまりよく知らないので←)
本日のオランプ=海乃美月ちゃんも、歌も上手でしたし、出すぎず、地味すぎず、良かったです(って書くときは、実はあんまり覚えてないとき←)
そして、やはり印象が強かったのがイケコ作品名物(爆)エキセントリック超美形悪役シャルル・ド・アルトワ(後のシャルル10世)
原案・小池修一郎でもないのに、お約束どおりのソロ曲「私は神だ」が出てきた瞬間、
やっぱり出やがったなこのやろう(≧∇≦)
と、暗い客席でガッツポーズをしてしまったアタシなのでした。
これ、本当に原作にもあるの? 今回頼んで入れてもらったんじゃなく?(しつこいぞ)
※ネタばれしないために視ないでおいた『TAKARAZUKA〜cafe break〜』(ミヤ様出演)を視て、真実が判明。やっぱりこのナンバーは“小池オリジナル”だったらしい。
やっぱり!!!
ミヤ様(美弥るりか)の美貌もあいまって、今作最注目の役であります。
この人物、なぜか『ベルサイユのばら』には出てこないのよね(原作漫画には出てきたか記憶にない)
まあ、ややこしくなるからね、ベルばらの流れの中で彼が出てくると。
とにかく、兄・ルイ16世にいらんことばっか吹き込んでブルボン王朝を崩壊させた張本人みたいな描き方をされていますが、そこはタカラヅカ(え?)、本編が終わってフィナーレのとっぱしに登場し、「世界の終わりが来ても」を歌うときの、本編とは別人のような美麗人ぶりに、思う存分うっとりさせていただきました。
これ、金髪の方が地毛よね? ま、どっちでもいいけど(←)
あとのキャストについては、まあ駆け足で。
すげえ申し訳ないのだが、デムーラン(凪七瑠海)とロベスピエール(珠城りょう)、区別つかん。(@_@;)エッ?
革命家�機�革命家�供△澆燭い如�個性がないのよね。個性の出しどころがないのかもしれないけど。
まあ、ダントン(沙央くらま)というちょいおいしい役も革命家チームにはいるし、あんまりゴチャゴチャしてもしょうがないのかな。
おいしいといえば、今回もマギー先生(星条海斗)、彼女のためにあるかのような()ペイロールを怪演。こういう役が本当に似合う(ほ、褒めてるのですもちろん)
専科に行ったらますます「怪演専科」になりそうだが・・・今までとどう違うの?(オイ)
活躍を心から祈念。
と書いてくると、やっぱり残念なのが、主役なのに「この人物がなぜ真ん中にいるんだ?」「なんでみんなこの男を中心にまとまっちゃうの? 別に取り立ててリーダーシップ感じないんですけど」(て、ておどるさん・・・抑えて/汗)と思わせられたロナン。そもそも脚本が弱いのか、演じた人の問題なのか(あ、あの・・・そろそろファンが怖いんですけど)
帝劇版にその答えがあるかもしれん。
帝劇版はロナンもダブルキャストなんですが、どちらも安心できるキャストの上に、全く個性が違う二人なので、今から両方観るのが楽しみであります。
って、月組版に全然満足しなかったみたいな感想になってしまったなあ。
そんなことはないんですよ。基本的に、ある人が歌い出すと“(椅子から)ズルッ”ってことがないだけで、「良い時代になった」(コ、コホッ)と思いましたですよ。
そんで、最後にちょっとまじめな感想を書きますが、この作品を観て、為政者たちがテメエの利得ばっか考えて勝手なことをやっているのを止めるには、やはり武力行使しかないのか・・・? と、ちょっと悲しくなった瞬間もあった。
かといって、「誰かが何とかしてくれる」と何もしないでいるのも、卑怯なような気がして。
今、ぼくたちは何をすれば一番いいんでしょうか。
難しすぎる問題ですね・・・(←暗い)
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