てくてくミーハー道場
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| 2017年09月02日(土) |
ミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』(東京国際フォーラム ホールC) |
実写版『銀魂』が未だ全国の映画館で上映継続中でございますが、福田組舞台版の方も、舞台版らしく局地的ではありますが盛り上がっていました。
つっても明日で千穐楽。日本の場合、どんなに人気が出ても舞台は予定通り終わっちゃう。文化的バランスが“かの地”(というのはもちろんブロードウェイとかウエストエンドとかのこと)とは違うのがつくづく寂しいですなあ。
舞台オタとしては悔しいもんがありますが、まぁ別にいいや。←
楽前の休日ということもあるのかもしれないが、(特別コンサートなどでなく通常のミュージカル公演で)国際フォーラムホールCが三階席までびっしり埋まってるのを見るのは久しぶりだった。
小栗君はテレビドラマや映画はもとより、舞台俳優としても以前から活躍しているので、ほとんど舞台でしかエンタメに触れないぼくから見ても今さら珍しい役者ではない。
だが、今回はどどどどういうつもりかミュージカル初挑戦。
ダーフクの悪乗りではないのか、と、若干の不安と不満がよぎる。
そもそも、ぼくは小栗君の“歌”ってものをまともに聴いた記憶がない。
改めて一所懸命思い出してみたが、本当に例の「PASSION」しか聴いた記憶がない。
やばいんじゃねえの?これ←
期待と不安に慄きながら、鑑賞させていただきやした。
結論から申しますと、小栗の歌は「中の上」だった。
金返してほしいほど下手ではないが、金出して聴くほど上手くもない。なんだそりゃ(自己ツッコミ)
でも、こういう作品だから(どういう作品かはこれから説明します)許せたな。
この『ヤングフランケンシュタイン』は、1974年に公開されたメル・ブルックスのコメディ映画が基になっていて、2007年にミュージカルとして舞台化された作品。
そう、かの傑作『プロデューサーズ』と同じ道をたどっている作品なんですね。ってか、舞台化したときのスタッフも『プロデューサーズ』のスタッフが再集結したんですって。
つまり柳の下のドジョウなのね(おいこら)
二匹目はやや小ぶりだったかな・・・(ずけずけ)
ぼくは『プロデューサーズ』は映画も観てるし舞台版も大好きなのだが、この『ヤングフランケンシュタイン』の映画は実は観ていない。そんだけ思い入れがないからの感想なのかもしれないが、今回この舞台を観て最初に思ったのは、
「うわー、ぼくが苦手な方面のダーフクが出てる」
だった。
いわゆる「作ってる側が先に面白がっちゃってて気に障る」感じ。
もう、最初のムロツヨシ登場で駄目(何か厳しいですよておどるさん/汗)
映像作品では面白いんだけどなあムロツヨシ。舞台で、それもこういう大きなコヤで観ると、なぜ腹が立つんだろう?
でも、観ているうちにどんどん面白くなって最後には上機嫌になりましたけどね。
要するに、気分があったまってない状態でふざけられたから腹立ったのかなあ。それだったら悪いのはムロツヨシじゃなくて、やっぱりダーフクだよなあ()
実は前々からダーフクがメル・ブルックス好きなのは感じてた。だからこの『ヤングフランケンシュタイン』も、どんな感じになるのか予想はできてたんだけど、それ以上に、メル・ブルックス臭(こら)がきつかったなあ。
あのね、全編「こんなミュージカルありましたでしょ」ってパロディなんだよ。音楽も、「あれに似てる!」(どころか、まんま「踊るリッツの夜」を丸々使ってるシーンがある)の連続で。
それにブルックスらしいふざけた歌詞が乗ってる。
わかってるんだ、そういう作品だって。
でもなんか、「今さらこういうことやられてもな・・・」って思っちゃった。
1974年だったらすごく刺さってたんじゃないかな。それまでの古臭い作品群のパロディとして生き生きしてたんだろうな。
でも、その後そういうのが出尽くしちゃったからなあ。この作品が元祖に近いとしても、“今”初めて観ちゃったからなあ。
何かあまり楽しめなくて残念。
その元作品の古臭さをカバーするために、ダーフクが現代ニッポンのあれこれをまぶして面白くしてたが、それって作品の根幹の面白さとは全然別物じゃん?
なんかごめん。
『プロデューサーズ』は好きなのに、これは好きになれないって何でなんだろう?自分でもわからない。
エロネタが多いからかしら?別に今さら純情ぶるつもりはないんだが。
うーんそうか、エリザベス(主人公フランクの婚約者)にせよ、インガ(オバカな助手)にせよ、ブリュッハー夫人(謎の家政婦)にせよ、出てくる女を悉くニンフォマニアっぽく描いているのがムカつくのかもな。この辺、フェミニズムなんてないがしろにされてた70年代っぽいもんな。
こういうネタをあはははと笑って楽しめる思考の持ち主じゃない自分が残念です(←あまり本心でない書き方)
さて、作品に対する不満はこれくらいにして、出演者に。
最初に散々ディスったムロツヨシに関しては、本当は敢闘賞をあげたいです。彼がいなきゃお客がここまであったまらなかったと思うんで。1500人規模のコヤの客を最後列まであっためるって、実は大変なことなんで。
主演の小栗旬。いやー頑張ってた。最近はもう中堅俳優になっちゃってて楽々と(本当はそんなことないんだろうけど)仕事してるような印象があったので、今回みたいに歌とかダンスとか、基礎からやんなきゃいけないような仕事をしてるのを見て、蜷川作品に出始めのころの小栗君を思い出した。
ただ、これはもう偶然のタイミングの神様の意地悪なんだけど、彼が自分の婚約者を呼ぶたびに、映画『銀魂』の宇宙生物がチラつくんだよお!どーしてくれるんだよダーフク!!()
で、その宇宙生物婚約者の“エリザベス”あさこ(瀬奈じゅん)ですが、まあー歌が上手くなったこと(えっ?)
男役時代の後半は普通に上手かった(下級生時代はそうでもなかったから)んだけど、女優になってしばらくは元男役のならいで高音が出てなかったじゃないですか。でも今は出る出る力強い声が。
嬉しかった。
コメディエンヌぶりも板についてた。
OGには相変わらず甘いておどるですスンマセン(^^ゞ
保坂知寿さん。彼女も相変わらず芸達者。安心して観れました。これは宮川浩さんも一緒かな。
そして吉田メタルも実力発揮。
・・・あっさりした感想ですいません。
さて、最後にとっといたとっておきの二人、瀧本美織と賀来賢人
ブラヴォ!(はい、本日のデカ字、いただきました)
二人そろって殊勲賞です。主演女優賞と助演男優賞です。
特に瀧本美織ちゃんのポテンシャルを、『マリウス』に続いて再び強く実感。
いやーどんだけ隠し持ってるんだこの子。すげえわ。
歌やダンスの実力もだけど、ぼく的に一番ツボッたのは、フランクが悪夢にうなされてるところに駆け寄ってくるところの走り方。あれはもちろんダーフクの演出だったんだろうけど、あまりにもおかし可愛いかったんで、もう一度見たい!と思った。明日もう楽日だから難しいけど。
ふと、今思い出すと、インガのせりふのアクセントって何か神楽みがあったな。ダーフクの好みなのだろうか?
ほらほらまた『銀魂』影が・・・だからやなんだよこういう時期かぶりは(愚痴るな!)
えと、アイゴール。こいつもまたこれすごいやつだった。
賀来君は『モンティパイソンのスパマロット』での好演ももちろんだが、『五右衛門vs轟天』で『五右衛門ロック�掘�の三浦春馬以来の衝撃を受けたことを覚えている。てか、『ロミオ&ジュリエット』やら『RENT』やら普通に出てるんだけどね。なぜかぼくにはイケメンのくせにナンセンス作品でしれっと笑わせ役してるイメージが強い。
なんか、こういう俳優がボコボコ()出てくると、日本もすごくね?と思える。いや、欧米コンプレックスなんて今時ナンセンスなのかもしれないが。
とりあえず、今回はこのお二人が大収穫でした。
ありがとう。(誰に?)
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