てくてくミーハー道場
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2019年03月30日(土) |
『Gran Tango NATSUKI MIZU Con FEDERICO PEREIRO Cuartet』(イイノホール) |
めっちゃ素敵やった。
ちかちゃん(水夏希)、良い仕事してはるわー(なぜ関西弁?)
本場(ブエノスアイレス)から招聘のバンドがもうくろうとって感じで。
そして男性ダンサーたちの体幹のすばらしさ。あの独特の体の使い方って、本当に他のジャンルのダンスにはないもので、禁欲的でいながら色気ダダもれで、たまらんものがあります。
女性ダンサーたちも日本人のタンゴダンサーなのかと思ってたら(視力の関係で顔が判らなかった)全員元ジェンヌじゃないすか。
ぶっちゃけ、タンゴって、タカラヅカでダンスやってたからってそんな簡単に踊れるものじゃないと思っているので(タカラヅカでのタンゴやスパニッシュって、あくまで“それ風”だから)、こんなに本物の男性ダンサーたちと遜色なく踊れている彼女たちを見て、ちょっとびっくり。
パートナーが本物の男性だからってのもあるのかもしれないけど、まさに羽根が空中をひらひら舞っているような、体重ゼロ理論()みたいな軽やかさに目が釘付けになりましてん。
まあ、ぼくは見巧者でも何でもないんですが、一応“本物”は昔観たことあるので。
ちなみにまさえちゃん(舞風りら)だけは一幕目に“クラブ歌手”みたいな役で出てきたのですぐ判りました。
彼女は本当は地声が低いんだよね。現役時代は娘役ソプラノの無理なキーで歌っていたので「歌は下手やな」と思ってたんだけど(ごめん)、自分のキーで歌うと上手なんですね。色っぽくてステキでした。
そしてもちろん得意のダンスでは、体はすごく小さいのに芯がピシッとしてて大人の女を感じさせるあたり、フィギュアの宮原知子ちゃんみたいでした。ミス・パーフェクト!←
さて、肝心のちかちゃんですが、冒頭、ディートリッヒみたいな“半”男装で出てきた瞬間からその倒錯的な色気にヤラれっぱなし(すみれコード無視の感想)
これ言うといろんな方面から怒られそうだが・・・なーちゃん(大浦みずきさん)の面影がチラつく(;;)
なーちゃんも生前、「これからタンゴを本格的に勉強したい」って言ってたんだよね。ちかちゃんにそれを背負わせるつもりは毛頭ないんだけど。
もちろん、ちかちゃんはちかちゃんとして大好きなので(実はちかちゃんも、退団してからの方が断然歌が上手くなったと思う)、今後も彼女の活動を追いかけていきたいと思っていますが。
ゲストシンガーはどの人も聴きたかったんだけど、平日は行けなかったのが悔しい。でも、今日のウタコ(剣幸)さんだけでも充分満足。
ウタコさんも、現役時代はそんなに(こら、しつこいぞ)
タカラヅカって、本人の本来のキーで歌えないのがネックなんだよねえ。
まあ、今更それ言ってもしかたない。
今になって聴くウタコさんの歌は、現在の声の艶に加えて、現役時代と変わらぬ温かさと包容力をたたえており、大変素晴らしゅうございました。
ところで、ちかちゃんがブエノスアイレスに行くきっかけになった“友達”って、もしかしてゆみこ(彩吹真央)かなあ?的外れかもしんないけど、ゆみこが『ロコのバラード』を演った時期と何となく重なる気がするので。
その『ロコ』を今回はちかちゃんの歌で聴くことができ嬉しかったです。
ぼくの頭ン中では宇野昌磨君がすんごいスピンしてました(≧∇≦)
そういやタンゴ使うフィギュア選手って多いんだよな。即カッコ良さを表現できるからかしら(問題発言?)
いやいや、音楽に負けずに体で表現するのはどんなジャンルだって難しいもんです。
目の前で見て、よーく実感しました。
あー、カッコ良かった。
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