てくてくミーハー道場
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2019年04月07日(日) |
シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』(東劇) |
歌舞伎座恐怖症()が完治していないせいで見事に観逃がしてしまったマスト作がシネマ歌舞伎になったので、平身低頭して(卑屈!)観に行きました。
シネマ歌舞伎ってありがたいなあ。←調子いいヤツ
実は、伝説の夢の遊民社版はもちろん、当たり役だった毬谷友子様の夜長姫も、去年のNODA・MAP版も全部観逃がしているという間の悪い客であります(NODA・MAP版はこないだWOWOWが放送してくれたので、しっかりと録画しました。が、まだ観てません←)
なので、全くストーリーを知らずに(これはわざとそうしました)観たんですが、やっぱり野田秀樹だなと唸りました。
そして、NODA・MAP版を観てもいないのに言ってしまいますが、
やっぱ、歌舞伎俳優って、すげえ
と思いました。
ていうか、七之助がすげえ。
本当は男だから()っていう逆ハンデを差し引いてもすげえ。
いや、「本当は男だから」はハンデにもなっているから、差し引きゼロだな。
そして、野田がすっかり歌舞伎オタのツボを知り尽くした演出家になってることを感じて、ちょっと沁みた。
正直『野田版 鼠小僧』ぐらいまでは、「歌舞伎オタのジジババに、小劇場のセンスを教えてやるぜ」みたいな生意気さを感じないでもなかったんだけど、良い意味でカドがとれたと思う。
というか、ジャンルに上下はないわけで。
各上演ごとに、面白いか、つまんないかしかないわけで。
具体的な感想を全然書いてないんですが、内容に関してはNODA・MAP版を観てから改めて感想を抱きたいと思っておりますので。
一応これだけは書いておこう。
舞台って、正直、顔をアップで見るもんじゃないとぼくは思っている。
顔のアップが入ってくると、「舞台作品」じゃなくなる(オペラグラス常用者には反感買うかもしれないが)
でも、今回シネマ歌舞伎で顔のアップのあるこの作品を観て、要所要所の役者の表情から、もし歌舞伎座の三階で観てたら全然違う印象を抱いたろうな、っていう個所をいくつか発見した。
技術の発達は、どんどん新しい種類のエンタメを生み出すんだな・・・。
8Kの時代が恐ろしいような気がしますな(そんな感想?)
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