ヒロの日記

生き辛さ・・・個性だと思って、

2001年05月27日(日) 〜Short story〜

    『マーズ・・・part�供�


野生化した偵察グライダーが、コンドルの様に旋回する赤い空・・・

扇状地の景色は、スケール感のないパノラマ。

プラチナの輝きを放つ球状都市郡は、ココアケーキにまぶしたアラザンを思わせる


六本足と五つのカメラアイを持つ彼・・・残された者

この赤い惑星に生命を発見したことは、天空の観察者へは知らせなかった。



あれは偶然だった。

彼のソナーは足元の巨大な空洞をたどった。

球状都市は、地底を移動しながら軌跡に壮大な迷路を残していく。

。。。果たして扇状地に半身を浮上させた生命球のコロニー。



〈あの中の住人がどのような者であれ、そっとしておくべきだ〉

彼の人工知能は判断した。

そして・・・ここを旅立つ日の遠くないことも

知っていた。

上空を舞う仲間たちが、虚無の天空にむけて、

最期の記念写真を送信した。

          
                   〜END〜


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