*黎明ノォト*

2001年05月06日(日) 受話器の向こう

 電話越しの会話は、直接喋るよりも本性がバレると思う。

 今日、昼間に一本の電話がかかってきた。
 私が受話器を取り上げて、「もしもし、」と言うと、聞きなれない声で、「あ、那音ちゃんいますかあ?」と話してきた。
 どうして、セールスだの勧誘だののバイトの兄ちゃんは一発でばれるような会話をするかなあ。今日も一発でセールスだ、と思った。
 不愉快だった。なんであんたに「ちゃん」よばわりされなきゃなんないんだ。
「わたしですけど」
 そう言ったら、相手は驚いたようだった。対応に困っていた。
 本人が出るなんて思ってもいなかったんだろう。
 うさんくさそうに返事をしていたら、相手はわたしの警戒を解く為か、
「大丈夫大丈夫、別に宗教ちゃうし。オウム真理教ちゃうし、“しょーこー”って言えなんて言わへんしさ」
 オウム真理教って。
 うざったいので、出掛けるからと告げたら、「それは断り文句やろ?」ときたもんだ。
 その上、「学生?え?どこ?短大?え、四大なん!賢いんやー」などと言ってきたので、「はい」と答えてやった。
 「…はいって、」と気分を害したらしかった。
 気分を悪くするならそういう莫迦なことは言うな。

 だいたい、そのまま電話を切るという神経はどうかしている。
 おまえがかけてきたんだろう?勝手に。勝手に話しを振っておいて、気分が悪くなったら切るってどういうこと。

 話しぶりで、教養がないことがバレる。
 教養っていうのは学歴じゃない。常識を知ってるかどうかだ。

 でも、電話させるならちゃんと人を選んで雇えよ....。
 爽やか好青年から電話がかかってきたら、セールスでも思わず話しくらい聞いちゃうって。
 雇い主の方もよっぽどどうかしてる。電話してきた人間の対応で、その店なりなんなりの質もバレてるのに。


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那音 [MAIL]

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