*黎明ノォト*

2007年11月01日(木) 意を決して、手放した。


いや、まだ手放していないのですが…
手放すことに、したとでも言うか、
それほど大層なことではありませんけれども。

以前から好きで好きで、
私が好み、憧れ、目指す世界観がそこにあると思った。
長野まゆみ氏の書。

文庫派の私は、それでもあまり多くの本を所有していませんが、
文庫本を中心に、いくつか処分することにしました。

今までに幾度か書籍処分しましたが、
決して手放さないだろうと思っていた長野氏の文庫。
今回ばかりはこれがまず選択されました。

なぜなら、あまりに多くの回数読み込んで、
自分ひとりの力で得られるぶんはすべて得てしまった。
ストーリーもすっかり覚えているから、新しい発見はない。
さすがに一字一句と言うわけには行かないけれど、
いま手にしているものの中では、
もうあまりにスタンダードになってしまったので。

もう手放しても大丈夫。

…………
と、思いながら、さいごのお別れに再読しています(笑)。
ハマっていた当時の新鮮さも綺羅きらしさもなく、
一歩引いた読み方になっている自分に年月を感じつつ。

捨てる物と捨てない物を選り分けます。
うーん、ちょっとした後ろめたさを背負いながら。


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那音 [MAIL]

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