2009年07月12日(日) |
植物を育てられるひと |
私は植物を育てられる人になりたい。
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久しぶりの黎明ノォト。 もうすこし義務的に書いてみようかと思う今日この頃、 那音宅では植物育成プログラム進行中でございます。
新居に移り、念願の大型観葉植物を購入したのはよいのですが、 雪の降る日にぽそぽそと濡れて宅にやって来た 見上げるほど大きなそのコは、 陽照りつける夏に猛烈な勢いで成長し、 その反動でか秋以降、急激に枯れてしまいました。
まだ観葉植物初心者の那音はあわあわとそれを見守るだけで 一向によい治療をしてやることができず、 無念に見送ったのであります。
傷心の冬を過ごし、 春と同時にQ氏と心を入れ替え、 「小さいコから時間をかけて大きくしていこう。 その中で、育て方を覚えていこう」 と方針転換し、 今やその希望で飼われる植物が多数、宅に転がっております。
呪文のような フィカス・ベンジャミナ (Q氏の独居時代からのおとも) 新入りの フィカス・ベンガレンシ と フィカス・アルティシマ 王道の アイビー (3種ほどあるが、名が不明) そしてカネノナルキ。
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植物と縁近い職を持っている一方で、 ちっとも育てられない那音。 もっぱらQ氏が育てているような・・・
少しずつで良い、 植物を育てられるひとになりたい。 宅の中がジャングルのような、そういう部屋に憧れている。
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けれど、その一方で庭先に色とりどりの花を咲かせた ガーデニングにあふれた一軒家には 少し胡散臭いものを感じて、私は好きでない。
明るく鮮やかで華々しく分かり易く美しい、 そのような押し付けがましさが怪しい。
対照的に家の中は暗く、停滞し、すれ違い、 こごった憎しみやほぐれることのない怒りが (渦巻くほどではなく) 足元に沈殿して澱のようにはなっていないだろうか?
と、そんなことを想像してしまうから、好きでない。
ベランダが植物で足の踏み場もなさそうなマンションの一室も、 遠くから眺める私には同じように感じられる。
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あなたはその無数の植物と同じように ひとを愛していますか?
もの言わぬ植物はただ己を感じて生きているだけ。
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…だと私は思っている。
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