わたしのファースト・ダイアモンドは婚約指輪だった。 ダイアモンドの4Cも知らない、白い石はジルコンぐらいしか手にいれたことはなく。 鑑定書なんてもちろん初めて見るものだし、恐れ多く、いろいろと新鮮だった。
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石のついたアクセサリィは好きで、 ぽつりぽつりと集まっている。 今は、とてもお高価いので手が出せないが、オパールが欲しい。
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私が好きな花をモチーフにした指輪を春頃に頂いた。 小粒のイエローサファイアが点々とあしらわれていて、 咲きこぼれるミモザ。
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ずいぶん前、価値も値段もわからない高校生時分に、 贅沢にもプラチナの繊細なチェーンを父からもらった。 その繊細な陰影はまるで咲き誇る桜のつくる濃淡で。
今もそれを生かすことなくペンダントトップをつけてまるで ありふれたチェーンのように使っているけれど、 うーん、ちょっと、反省した方がよいかも知れない。
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