綺麗でいることを、志してみようと思う。 もう歳も歳なので、成長しない心とともに体が在る、とは とうてい思えない。
すでにこの歳になると (というか結婚して何年かすると、という意味かもしれないが) 「将来」という言葉は「老い」という言葉とともにある。 そして10年・20年後に老いた自分を想像すると このままではいけないなとぼんやり感じてくる。
それが、私は、いつも焦りに直結してしまうのだけれど。
世の中にはいろんな美容法とか健康法があるけれど、 あまり流行に影響も受けず興味もない私にはほとんど意味をなさない。
だいたい長ーく世の中にトレンドを残した人でないと、 やってみよう知ってみようと思えない。
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佐伯チズさんのことは耳にはしていたけれど、 そしてコットンパックとか…を薦めてらっしゃるのも知っていたけれど、 ちゃんと本を拝見したのはつい最近。(ちゃんと買った)
スタートダッシュする傾向のある私は1か月ほどコットンパックを試したものの、 どうやら使ったアイテムとか化粧水とかやり方とか時期の相性がよくなくて 肌が荒れてしまったので、がっかりしてやめた。
で、さらに半年くらい経った現在は、 自分なりに消化するものがあって、もういちど那音方式に飲み込んで試している。
何事も100%に再現することってむずかしくて、 この場合でいえばコットンの質とかサイズとか含水率とか、 素材だのなんだのが影響して同じような効果を得ることが難しい。
それは、世の中っていうか実験ってそういうもので、 だからマニュアルっていうもので大切なのは「概念」であって、 手法としては自分に合うスタイルを見つけていくものなのだと思う。
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そんなトライ&エラーの中で自分の手元に残ったものが 自分にとっての「本物」なのだし、 試してみて自分に合わなかったからばっさり切るっていうのではなく、 ちょっと駄目でやめてしまっても、なにかエッセンスだけちょぴっと 残ったものが自分の内で熟成するのを待てればいいのかな、 と思う。
もちろん取り入れ方としても、駄目だったから全部忘れるのではなく、 体操ならひとつだけ動きを覚えていて、たまにやってみるとか、 マッサージでもひとつだけたまにやってみるとか、そういうことかと。
きれいになったり、きれいでいるということは、 おそらく、そんなちょぴっと排除しきれなかった根っこのかけらを たまに拾いあげて育ててみる遊びを繰り返すことかもしれないなあと 改めて考えている。
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