★フュージョン盗難車詐欺事件簿 CASE:3★
インターネッツ!! 世界中のあらゆる情報全てを共有させ一つに繋げ、その場を動かずして瞬時に情報を手に入れる事が可能。
夏川の居場所は突き止められる。きっかけはインターネットオークション。出品することもできれば落札もできる。フュージョンを出品していた夏川の知人(代理出品だったのだ)は過去に商品を落札していた。 通常は商品を発送するため発送先の住所が必要となる。その住所を知っているのは過去に夏川の知人と取引した出品者。この出品者にコンタクトをとれば夏川の知人の住所がわかるのだ。 早速他の商品の質問欄に連絡先を書き,コンタクトをとることができた。そして夏川の知人の所在地が判明。 バイクを取りにいった場所からは少し離れたトコだ。
そいつの名は斉藤(仮名)...だがおかしい。携帯の番号が夏川氏の物と同じだった。ほほう,そういうことか。 偽物の保険証(盗んだ物か偽造した物かは不明)の名義で名乗っていたらしい。本名は斉藤。夏川ではない。 あのヤロウ!こうなったらトコトン奴の事を調べあげてやる。実際何者かわからないし短時間で盗難車を改造し売り飛ばす。タダモノのすることじゃあない。プロ集団の場合こっちの身に危険が及ぶ。 いかに身の安全を確保し,法律に触れぬよう金を取り返せるかが重要だ。こりゃ長期戦になるかもな〜。 と張り切っていた矢先,内定が決まっていた会社から電話が。「来週からきてね。」ガチャッ。ツー、ツー、 ・・・え、え〜〜〜っ!?1週間。のこりわずか7日間弱!無理ッス!そんなんじゃヤツの素性は暴けないっス! しかも単独行動は危険極まりなく,土日休みの友人を連れてくとしても実に2日しかないッ!ヨシッ!金曜日!金曜の夜にとりあえずヤツ(夏川=斉藤)の住所を下見し,土曜もしくは日曜にいきなり乗り込むッ! これでいこう!
金曜日。AM12:30。わずか1.5h程で神奈川県某市某区に到着。さてとヤツの住所は...。 交番で道の詳細を訪ねいざ出発! JR某駅のロータリーから車で20分。軽く丘を上がった何も無い住宅街に斉藤の住むアパートはあった。 周りは学校と畑で街灯も少なく真っ暗だ。ヤツの部屋は深夜だが明かりがついていた。表札はない。 だがここに間違いないだろう。外にはヤツの欲しがっていた黒塗装のマジェスティが置いてあった。 オレの15万で買ったのだろうか?裏にまわると駐車場になっていて,そこには見覚えのある車が...。 アイツのだ!バイクを取りにいった時,駅までこの車でオレを迎えにきたのだ! 買ってきたインスタントカメラで車体とナンバー,スモークが貼ってあったがフラッシュで車内も撮影した。何度かムカついた勢いでこのまま乗り込んでやろうとも思ったが,この夜は立ち小便(マーキングw)をして東京へと帰った。
つづく〜!
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