2001年05月17日(木)  母の日の涙

 母の日の2日前、子供達が手作りの貼り絵と手紙をくれました。

 私はそれがカーネーションの代わりだと思っていました。



 けれど母の日当日

 パートから帰宅すると、子供達はみな 机に向かってなにやらコソコソ書いています。 


 亮輔が 「 お母さん、何色が好き? 」 と聞いてきました。

 「 そうやなぁ。 物によって色々やけど。 何の色? 」

 「 お花とか 」

 「 お花か・・・ じゃあ、ピンクとか黄色、オレンジかな 」  それだけにしておけば良かった・・・

 「 お母さん、赤とか紫の花はあんまり好きちゃうねん 」  余計なことを言ってしまった・・・

 「 そう・・・ 」


 しばらくして、3人の子供達がリビングに集まって
 「 お母さんありがとう! 」 言葉とともに差し出された花、カーネーション。

 3人で駅前の花屋さんまで買いに行ってくれたのです。
 それぞれが心をこめて選んだ色・・・

 茜は ピンクの大きなカーネーション1輪
 瑞穂は オレンジの小さなカーネーションの花束

 そして亮輔は 亮輔は・・・ 
 真っ赤な大きなカーネーション1輪・・・


 胸がしめつけられました
 息が止まりそうでした
 悔しくて 悲しくて 腹立たしくて・・・


 「 真っ赤なカーネーションってこんなに綺麗やったんや! 」
 なんて取り繕ってはみたものの・・・



 それぞれの花に添えられた、かわいい手紙

 亮輔の手紙には

 「 お母さん、いつもご飯を作ってくれたり、せんたくをしてくれてありがとう。
   お母さんは前に 『 赤色が好き 』 と言っていたから、ぼくは赤色の花にしました。
   茜はピンクにして、瑞穂はオレンジにしていました。
   でもお母さんに聞いたら 『 オレンジやピンクは好き 』 って言っていたけど
   『 赤色はあまり好きじゃない 』 と言っていたから、がっかりしたけど
   また今度はピンクの花を買ってあげたいです 」

 「 ありがとう (^^) 」 と言う私に、亮輔は満面の笑みを返してくれます。

 けれどその笑顔が、私の胸にとどめを刺して・・・
 泣きそうでした・・・ 亮輔がでなく、私がです・・・




 ずっとずっと遠い昔

 今の亮輔よりもまだ小さかったまあこは、母の日に何をプレゼントしたらいいのか分からず
 お兄ちゃんの真似をして、大きなブローチを買いました。 紫の花の形のブローチです。
 お母ちゃんは喜んでくれました。

 でも、数日後の参観日。 おしゃれしたお母ちゃんの胸で誇らしげに光っていたのは
 お兄ちゃんがあげたブローチで・・・

 分かっていました。 ブローチ2つもつけられないこと。
 その日の服にはお兄ちゃんのブローチが、とってもよく似合っていたこと。
 でも、それでも、やっぱり悲しかった・・・


 つまんないことだけど、30年近くたった今でも覚えてる・・・

 それとこれとが重なって、結局トイレで泣きました・・・

 ごめんね・・・ごめんね・・・ごめんね・・・と・・・


 ('-'*) いつも アリガト♪

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