一夜明けて・・・
目を覚ますと真っ先にスリーピーの様子を確認に行く かろうじて生きているっていう感じだろうか・・・
網を持って玄関を飛び出すと小さな蜘蛛を1匹捕まえて帰る 思った通り口を開けてくれない・・・
「 死んじゃうよ・・・ 」 「 死んじゃうよ・・・ 」 何度も言ったんだけど口は開かない
朝ご飯やお弁当を作る気分になれない でも作らなきゃ・・ともそもそと動き出す
子供達が起きてきた 「 スリーピー、今日あたりあかんかも知れん・・・ 学校行ってる間にお空に行ってしまうかも知れんから ちゃんとお顔見て言葉かけてったげて 」 そう言うと
茜はスリーピーの横に放置されたままの蜘蛛をピンセットでつかみ 根気強く何度も何度も口元で揺らしてあげていた。 そして
「 お母さん! 私今スリーピーのむっちゃ元気なとこ見た! スリーピーこっからここまでピョンッ! て跳ねてんで! 」 と、思いっきり嬉しそうな笑顔で私に向かって叫んだ
スリーピーは3匹の中で一番元気な子で、いつも大きなケースの端から端まで ダイナミックに跳ねて見せていた。 今はたった数�僖撻織鵑板靴佑燭海箸�この上もなく嬉しい。 それでもその後はまたぐったりとしたままで・・・
「 今日は七夕やねぇ。 げろげえろがお迎えに来てくれるかなぁ 」 「 げろげえろきっと今でもスリーピーのすぐそばに居てるよ 」 「 いつもみたいにスリーピーの上に乗っかって、スリーピーのことギュウ!って 抱きしめてるんと違う? 」 そんなことを言ってみんなで少し笑った
子供達を学校に送り出してからもずっとスリーピーにつきっきり ついていても仕方ないんだけど・・・ 今私に出来ることと言えば温度チェックと、霧吹きでシュシュッ!と水をかけてあげる ことくらいだし じっと見つめていてもピクリとも動かない 喉のビクビクもなくなり息をしてるかどうかさえ分からない 時々怖くなって指で軽くつついてみると、ほんの少しだけ動いてくれる 「 ごめん。 せっかく休んでたのに・・・ ごめんやで・・・ 」
ポタポタと涙が落ちた おとぎ話の世界やと、この涙がスリーピーの上に落ちたら奇跡が起こって スリーピーが突然元気になったりするのに・・・
そんなことを考えていたら突然どっと悲しみが押し寄せてきて なぜだか 「 ごめんな・・ 」 「 ごめんな・・ 」 と何度も何度もスリーピーに謝っていた。
それからたまらなくなって 畳の上に仰向けに寝そべって 「 おいおい 」 と大声を出し子供のように泣いた。
「 たかがアマガエル1匹2匹のために 」 って呆れる人もいるだろうな でもあの子達は私達家族の大事な大事な友達であり家族であり 少なくとも今の私にとっては一番の癒しだったから・・・・
今も小さなケースの中では真っ白なキッチンペーパーの上に 一ヶ月前京都から来たときよりは一回り大きく、色も深緑に変化したスリーピーが ペタン・・ と横たわっている。
「 もう頑張らなくていいよ・・・ 早く大好きなげろげえろのところにお行き・・・ 」 快復の見込みもない姿を見続けるのが辛くてたまらなかった
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