あの王子にもっと美への探究心があれば - 2002年05月14日(火) 4月にモーリス・ベジャールバレエ団の『フォーライフ』を観て、つい先日、美輪様のお舞台『葵』『卒塔婆小町』の豪華2本立を観た。 ※ネタばれあり ベジャールバレエ団も、美輪様も、ツアーの際にはなぜか必ず、この劇場での公演が予定に入っている。劇場側によほどのコネがあるのか、彼らがこの劇場が気に入ってるのか。 ◯ーパードホールは、客席にかなり段差があるオペラ座形式の造りで、ひじょーに観劇ムードが良いのだけども、さすがにここで嵐コンサート(ええ。行きましたとも)を観た時は照れた。 なんかこう、劇場とムードが合ってなくて。わはは。(^*) 『フォーライフ』は、クィーンの音楽と共に(モダン)バレエ。 個人的には、小林十市さんが出演されなかったのが残念。 演目終了後、カーテンコールと共に、ステージ上にベジャール氏本人が現れ、観客席はどよめく。まさかこんな田舎に本人が来るとはっ!とゆー拍手が巻き起こり、スタンディングオベーション。(笑) そうして、ステージ中央のピンスポットの下、(御年60歳を越えている)ベジャール氏は、拳を握り天高く突き出した。 ……。(@@)(…や、ロックなんだけどさ。) すんません。コアなベジャールファンの方。 私、顔が綻んでしまいました。 美輪様のお舞台は。 まず『葵』は、かの三島由紀夫氏と演出について語りあったこともあるとゆー(@@)それはもう伝統芸能の域に達した感もある舞台劇で。 美輪様の相手役が、宅間伸さん(『若葉の頃』のおとーさん)だった。 なんつっても、ステージのイメージがサルバドール・ダリ。時代を感じるってゆーか、ある意味、新鮮だった。(笑) 『卒塔婆小町』は、老婆と19の娘の両方を演じ分ける美輪様の真骨頂。美輪ワールド全開の舞台劇。 …ゴージャスなドレス姿がお美しゅうございましたわ。美輪様。 観客層に思ったよりも若いお嬢さんが多くて、しかも、そのお嬢さん達の服装がほとんどゴスロリ!!(爆)とゆー事実も、さすがでございますわ!! ビジュアル系氷河期と言われる昨今、ゴスロリのお嬢さん達は、こんな方面にも進出しているらしい。 (しかし、なぜにKのコンサートにはゴスロリのお嬢さんがいないのだろう…笑) 普通ならば、ご挨拶程度で済ませるカーテンコールも、美輪様の場合はちょっと違う。(笑) 拍手喝采の中、幕があがると、ドレスに身を包んだ美輪様が、宅間さんとナゾの若手俳優(美輪様のオキニ?)の間におさまりご登場。 そして、3人でワルツ!! ステージは大量のスモッグで真っ白!すっかり幻想的になった世界で、3人でくるくるくるくるワルツを踊り続けて、幕は降りた。 ……余韻までお耽美。 ええ。こうでなくてはいけませんとも! 美輪様とJ社長は世代的に似ているし、嗜好も合ってるのではないかと思うだけども(笑)、なかなか美輪様とあの事務所との接点を見いだせない。 はて? 何か事情があるのだろうか。 寺山好きとしては、ぜひとも(若いうちに)光一王子に『毛皮のマリ−』の少年役を演じて欲しいのだ。 光一王子が美輪様のオキニになってくれたら、一緒に舞台を………。 ………。(…王子のオッサンぶりを美輪様がお気に召すだろうか) 無理だな、きっと。(←おいっ) ...
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