ときどきメモ
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2009年10月25日(日) |
よろしかったでしょうか?って使いますか |
先日、受付に偉そうなおじさんの客がきたんですね。 そのとき接客した新人くんが「よろしかったでしょうか?」と 用件を確認したんですよ。 そしたらその客が「今の若者の言葉はけしからん! よろしかったではなくてよろしいでしょうかだろうが! 正しい日本語を使え!大体…(長々と続く言葉の乱れ談義)」 ときれたあげくに設置してあるアンケートにまで長々と苦情を書いて 去っていきました。
そりゃあ、間違っているかもしれないけれど 一生懸命丁寧に話そうとしている気持ちを汲んであげてよ。 というか混んでるときにそんなに怒らなくたったいいやん。 あんたがけしからんよ。 と新人くんが怒鳴られている間一人で接客するはめに なった私は思ったのでした。
私の中ですでに「よろしかった」という言い回しが普通になって しまっているからそう思うのかもしれないですけど 正しい日本語っていったって何が正しいのやら。 あのおじさんは自分が話している言葉はすべて正しいと思っている のかしら。
と腑に落ちないまま月日が流れ昨日のこと。 有栖川有栖「ダリの繭」を読んでいたら、 アリスにお隣さんがカナリアを預けにくるシーンがあって そこでお隣のおねーさんはアリスに 「今、よろしかったでしょうか?」と声をかけるんですよ。
ほーらー。これだって「正しい日本語」なら「よろしいでしょうか?」と 言わないといけないところなはず。 この本10年も前のもので、その時点で作家が使うほどこの言い方が 浸透しちゃってるんだからもう認めてあげてもいいんじゃないの? と思うわけです。
日本語日本文学科なんてのをでてしかも語学専攻だったくせに 適当すぎかしら。でも、何故変化していったかは研究しても それが正しいかどうかは勉強しなかったもんなぁ。
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