不安が溜まってゆく澱のように こんな日は誰かにそばにいてほしくなる雨音を聴きながらよけいに心は乱れている誰かの救いを求めている誰か 誰か と声もなく叫びながら本当はただひとりを待っている あてもなく錐のような思いが 胸を鋭く貫くあの人は 決して来ない雨音を聴きながらとりとめもない不安はやがてひとつの哀しみに変わる凍りつく