この頃すこし淋しいみたい 終わった恋の抜け殻を そっと拾い集めては 涙流しても 目をそらせない
ニュースのバックに 見覚えのある あの場所が映る ただそれだけで ずしりと重い手応えに ふらつく胸を支えきれず
あのときもしもこうしてたら なんて 何の意味もないと 知っていても 人は 苦く泣く眠れぬ夜がある
あんなに大切だったあのひとの 名前が思い出せない 深夜のバスルーム 愕然とする 再生できないビデオを抱えて
通勤ラッシュに目を閉じて ひたすら耐える その刹那 ふっと浮かんだそれは 二度と呼べない名前 かなしすぎる 朝
あんまりきれいで 大切で 両手のひらに そっと包んでた そんな時間を一緒に生きた あのひとの名は二度と呼べない
忘れなければかなしすぎて こころがくだけてしまうほど 愛しかったあのひとの 名前は二度と呼べない
いつもと同じ 朝
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