「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年03月15日(木) 壊れたおかーちゃん。

ドラえもんのベッドが、お気に入りのモックンとミー。
どっちが上の段に寝るかで、もめる。

どっちで寝ても、あとで、おかーちゃんが、畳に敷いた布団に寝かせなおすのだけれど。

今日は、モックンが上と協議の末決定。

「おやすみなさーい♪」
と、いったん、機嫌よくそれぞれが押入れに横になったのだが、
ミーが、ぐずりはじめた。

上で寝てるモックンには、羽毛のベビー布団がかかってる。
ミーが赤ちゃんだったときに使ってたやつだ。
だから、「わたしの」だ。

「モックン、これミーの。」
寝てるモックンの布団を、いきなりつかんで引っ張るミー。
「ちょっとー!とらんといてよー!」
もちろん、怒るモックン。

マルとふたりで抱き合って絵本を読んでたのだけれど、
枕もとで、兄姉二人が暴れだした。

「ミー。」
知らん顔。
「ミー!」
まだ知らん顔。
「ミイッ!」
「・・・なに・・。」
「とったらあかん!」
「・・・・だって・・・。」

ミーは、わがままだ。
わがままが通らないと、泣きじゃくる。
叱っても、知らん顔だ。
その内なだめられて、
結局、モックンがいつも我慢させられる。
だから、ミーは、大きな顔でわがままを言う。

「ミー、アンタ、わがまま。」
「だって。いるんやもん。」
「じゃあ、モックンのがなくなってもいいの?」
「だって、ミーこれ、いややもん。」
「そういうのなんていうか知ってる?」
「・・・わがまま・・・。」
「そう、それからジコチュー。」
「うひん。うひん。うあーん。」

泣きゃいいと思うな。
夜10時過ぎると、さすがの母もバッテリー切れなのだ。
泣き声が耳ざとい。
いろいろと声をかけるが、
思い通りにならないのでミーの機嫌は治らない。

ダメだ。

キレる。

「いーかげんにしなさいっ!なんやのん!アンタ!
いっつも自分のことさえよけりゃーいいんやなっ!」
「寝るの?寝ーへんの?どっち!?」
「さっさと寝たら、どう!」
「もうええっ!寝るなっ!」

もう、矢継ぎ早に言葉責め。

そこに夫が帰ってきた。
グズグズのミーを抱っこしようとする。
「かまわんとって。」
怪訝な夫、ミーに尋ねる。
「ミーちゃん、なにしたの?」
説明を聞いてみれば他愛ないことだ。
だが、母のキレかたが尋常ではない。
「ミー、おかあちゃんに謝りな。」
「おとおちゃぁん」と、甘えるミー。
おとーちゃんを味方につけて、謝る気どころか、
なめてるやん!それ!
「なぁ、かまわんとって。」
「なんで?」
そういって、夫はミーを抱き上げた。


大人気ないとはわかっていても、
崩れた。
母であることが、イヤになった。
「もういい。今から私、おかーちゃんやめる。」

モックンとマルを寝かしつけてから
夫のご飯を作りに下に降りる。

ミーは、夫のそばにくっついている。
寝る気はないらしい。
夫は今から風呂に入るそうだ。
用意してあるスパゲッティとサラダは食べたくないそうだ。
夜遅いので胃にもたれるから、うどんを作って欲しいんだそうだ。
ミーも一緒に風呂に入るんだそうだ。


(もう、ダメだ。)
「好きにしたら。」

「怒らんといてよー。」
わかってるのか。
どうして私がこんなに怒ってるのか。
「きゃおちゃんが怒ってると楽しくないよー。」

ばかやろおっっっっっっ!


「どうして、笑ってられる?
私、今、あなたと娘に否定されたのよ。
かまわないでっていったでしょ。」
「でも、逃げ道は作ってやらないとダメだよ。
僕が怒るとき、いつもそう言うやんか。」
「おとーちゃんが味方についてんもん。
逃げるどころか、私のことバカにしてるわ。」
「何を言うてんねん!」
「わがまま言うて、いつも周りに我慢させてるのはあの子やのに、
またこうして、好き放題してもいいって、
おとーちゃんが後押ししてるんやんか!」
「ちがう!さっきの怒り方はもう、おかしかったよ。あれは怒ってるんじゃなかったよ。」
「そりゃもう、キレてるもん!」
「そんなキレてる時に話してもあかんわ。
明日にしよ。」


正論だ。
だけれど、もう暴走している感情が止まらん。


子供の世話も、
夫の世話も、
イヤになった。




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