「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年04月21日(土) 大魔人

・・・・うわ・・・。
二階のリビングにドロボーが入った。

いや、ほんとに入ったわけじゃない。
犯人は6歳と4歳と2歳だ。
しかも主犯は2歳だ。

すごい荒らし方。

踏み砕かれたゴーフル。
テーブルにねたっと残る、ジュースのこぼしあと。
まきちらされた、チョコの包み紙。
そしてひっくり返された挙句にポッポーになって
乗られて引きずりまわされて破けたおもちゃ箱。
転々と転がるぬいぐるみに、
押入れから引っ張り出された毛布とまくらで、巣を作ってある。
巣の真ん中のまあるくくぼんだトコにミー。
そのほか、ドロボーさんだって、片づけたくなるような、
おもちゃとおやつの散乱した恐ろしいリビング。


いやだ〜〜〜〜〜〜〜!

こんな汚いの嫌だ〜〜〜!


片づけてやる!つか、おまえたち片づけろっ!
「え〜?」モックン。
「今見とんの。テレビぃ。」ミー。
「ややもん!」マル。

ぷっちーん。

がたッがたがたッ!掃除機を出してセット。
「吸うたるぅぅ!」
スイッチオン、ぎゅいーん!

「うわ!うわわわわわわ!」
「いそげ!」
「はよはよ!!」
慌てるモックンとミー。
目につくおもちゃを大慌てでおもちゃ箱にほおりこむ。

慌てないのが主犯格のマル。
堂々と残ったおやつに手を伸ばし、
あろうことか、この掃除機片手の片づけ大魔人の目の前で
チョコの中のピーナツだけを「ぺっ!」と吐きやがった!

怒りの大魔人降臨!

「くぉおおおおらぁああああああああっ!!」(もちろん巻き舌)

「拾って、ゴミ箱にすてなさぁあいッ!」
「ややもん!」
ぬわにぃ!?

飛び火を恐れたミーがささっと拾ってゴミ箱に捨てる。
そのあとをゴーフルのかけらを踏みしだいて去ろうとするマル。
許せん!

「待てぇい!自分も片づけろっ!」
「ふーんだ、ややもーんだ。」
「そんなこというやつは、ゴミと一緒に吸うたる!」

大魔人、神器の掃除機で、マルの背中を吸引!

「ぎゃっ!ぎゃおう!」
「イヤやったら、ゴミを拾えー!」
「ややー!」
「んじゃ、吸う!」
「ぎゃーーーーー!!」

モックンとミーがボスを助けにやってくる。
「マル、はよ、これ、ぽいってしなっ!」
「にーにが、拾ったるで、ゴミ箱とこ持ってき!」
「ぎゃーん!にーにー!!」

モックンに抱きついて逃れようとするマル。
「ちゃんと自分で拾って捨てるまで許さんー!」
迫る大魔人。
ああっ!今度はアタマ吸引!
「ぎゃーーーーー!」

ミーがマルの手を引っ張って、
さっきマルがこなごなに踏み砕いたゴーフルのところまで連れて行く。
「これ、拾うねん!」
自分でも拾ってみせる。
モックンも拾う。
「はよ!マル!拾い!」

マル、切羽詰った兄と姉に気おされて、クズを拾う。
「急げ!」
兄と姉に両脇を固められてゴミ箱にダッシュ。
「捨てろー!」

ぽい。


のろいは解けた。
村には平和が・・・・。

ほっとして振り返る3兄妹。






あまい。




まだまだー!
はいそっちも!あっちも!
片づけなさああいっ!
ぎゅいーーーーん!(神器のうなる音)



大魔人はあなたのそばに、いつもいる。


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