「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年04月23日(月) 「い〜い?」

おかーちゃんが、床磨きに燃えている。
這いつくばってがっしがっしと床を磨いている。
こうなっては、もう何も他のことは見えない!

マルは横目でそれを見ながら台所に向かう。
「おかーちゃん。い〜い?」
「なに?」
冷凍庫からアイスを箱ごと出している。
「だめ!」

マルの右脳では「ダメ」という言語を、
正確に解析するためのニューロンが切断されている。
たぶん。

「んー、そうねー、あーけーて!」
「あかんていうてるやん!だめ。」
「あーけーてっ!」
「おかーちゃん今手がバッチイから開けられへん。」

む。
では、自分でやるしかないとご決断。
バリバリばりっと箱を破る。
中からアイスを一本取り出す。
袋を引きちぎろうとするが、うまくいかない。

「おかーちゃん、い〜い?」
「だ〜め。」
「い〜い?」
「だ〜め。」

すたすたすたと台所に行く。
手の届くところに置いてあるはさみを持って戻ってくる。

慎重な手つきで袋の上端をカットしつつ、
「い〜い?」

・・・・まだ聞くか。
そこまでやっといて。

「・・・・・・・いいです。残りの箱をしまってきてくらさい。」

チョキンと切り落とした袋の中から、アイスを取り出し、
幸せ〜な顔で、
「はあ〜い♪」と箱をしまいに行った。


その調子で、私がリビングの床相手にはぁはぁ言ってるうちに、
あいつ、2個もアイス食べよりましてん。


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