「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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| 2001年04月25日(水) |
いいことってなんだ。 |
子供同士で約束をしてくる。 「今日は○○ちゃんちに集合なぁ!」 「うん!」
で、帰ってきておやつを食べて、飛び出していく。 どこで何してるかは、大体わかる。 もうしていいことと悪いことのわかるトシだから、 こまかいことまではわからなくていい。 そう思う。
それぞれの家で、ルールがある。 そのルールはその家の子供と大人が決めたルールだから、 ゲストである以上は従うのが筋だ。
でも子供だから、親がいないと無法地帯になる。 それもありだ。 決められた枠の中だけでしか遊べないなんて、 おもしろくもなんともない。
でもこれは、タテマエとして大人が言ってはいけないことになっている。 おかあちゃんが容認してはいけないことになっている。
今日、モックンと二人でブルースブラザースを見ていたら、 ママの仕事の都合で預かることになったレー。 レー、実は違うお友達の家にゲームをしに行きたい。 べつにいいじゃん。それで。 そっちの家に置いてけば。 妹のサーちゃんは私が後で迎えに行ってくるよ。
モックンもゲームしようって誘われていたんだけど、 レーを預かる話になっていたから、 レーが来てから二人で行ってくれば?なんて話してたんだ。
レーママとしては、それは、ダメだって。 そこの家の子と遊びたいんじゃなくて、 そこの家のゲームがしたいだけで上がりこむのはダメなんだって。
ふーん。
そおか?
だから今日は行かないってママとレー君、約束したのだそうだ。
しかたないか。
レーは、怒ってぐずってる。 そりゃそうだよなぁ。
なんかないかなぁ。 ミーの「とっとこハム太郎2」のゲームボーイカセットをおすすめする。 打って変わって大喜びのレー。 この子はほんとにゲームが好きだ。 ゲームがないと不機嫌極まりない。
そのうち、モックンが来ないことに業を煮やしたお友達が、 モックンを誘いにきた。 「モックン、遊ぼうよー!」 「何して遊ぶ?」 「じゃ、外で遊ぼう!」
外に飛び出していく子供たち。
「あっ!お母さんに言ってくる!うちにモックン連れてくるっていったまんまやった!」 と、お友達が走って帰ったその後を、レーが追いかける。
そして、外でフリスビーをして遊んでるモックンとお友達の中に、レーはいなかった。
お友達の家に行ってみる。 「レー?来てるよ?おにーちゃんたちとゲームしてる。」 4、5年生に混じって遊んでるのだ。レー。 ゲームしたかったんだもん。 こうなったら、無理やり連れて帰るったって、動きゃしない。
「レーだけ置いてってもいい?1年生たちみんな外で遊んでるけど。」 「うん、いいよー。わたしもほったらかしやしー。」
レーママが帰ってくる。 レーがいない。 「ごめんよー。勢いでサ、上がり込んじゃったから、もうお願いしてきたよー。」
連れ戻されて、怒られるレー。 「だって、おかあちゃんがいいっていうたんやもん!」
いいと思ったよ。 ふてくされて、当り散らしてるレーより、 おにーちゃんたちに囲まれてゲーム見てるレー(させてはもらえない)の方が うんとご機嫌でいいと思ったよ。
でも、「ママとの約束を守らなかった」一点で、 レーは説教食らってしまった。
すまん。レー。 ごめんよ、レーママ。
だけど。 自分のしたいことを我慢することが 「いいこと」なのか?
自分の思い通りにならないことを、 すべて否定していいのか?
好きなところに行って、 好きなことをするためには、 やわらかいアタマと、タフな体が必要だ。 感じる心が育つ器だ。
どれだけの器になるか、まだわからないこの小さい人たち。
信じてやろうよ。 本当に悪いことなんて、しやしないよ。
私は、アマイのか? (ちょっとブルー。)
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