「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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すぐ裏のおうちで、モックン達が遊んでいる。 きゃあきゃあ声が聞こえる。
今日は、小学校の創立記念日で、 朝から子供たちが集まって騒いでる。
水鉄砲で、水のかけあいが始まったらしい。 かかった、かかってないとうるさい、うるさい。
そのうち、みんなで誰かひとりを追い詰めて、「テキ」にして、 なんだか、やな雰囲気になってきたもよう。 「おい!あっちいったぞ!」 「逃げた、逃げた!」 「うわぁ!撃ちかえしてきやがってぇ!」
む。 モックンの声だけしない。
やな感じ。
二階の窓から、こっそり裏を覗いて、 布陣を俯瞰する。
あー。やっぱりー。
やられてるのはモックンだった。
がらっと窓を開けて、 「やめなさいっ!」 というのは簡単だ。
でも、どうなの? 口はさんでいいの?
がまんだ。 ここは、がまんだ。
「よし、撃ったれ!」 「そっちにまわったぞー!」 「冷たいな!やめろー!」
うはぁ、びしょびしょ。
うう。 がまん、がまん。
いじめられてるわけじゃないんだ。 遊んでるつもりなんだ、あいつらにしてみれば。
だけど、子供はこずるいから、 遊びに見せかけて、結構意地悪いことを平気でする。 それを大人がどこで、アウトの審判を下すかが、むつかしい。
速すぎても、遅すぎても、 暴走は止められないし、悪い方向に転がりかねない。
親キャリア7年の私は、 このジャッジがまだ、ビシッとうまく決められない気がするのだ。 ほんとに、むつかしい。
だけど、 はなからジャッジを放棄している親もいる。 おかしいと思う。
大人がえらいわけじゃないけれど、 アウトのコールを大人がしない限り、 子供たちだけで、決着のつかないことって、まだまだある。
大人の視点と、子供の視点は、違うから、 大人が勝手に決め付けちゃいけないけれど、 でも、「明らかにアウト」を見過ごしては、 「アウト」が公認ルールになってしまう。
でも、まだだ。 まだ、アウトじゃない。 ふんばれ、もっくん。 ふんばれ、わたし。
そのうち、そこのうちのお母さんが、 仕事をおえて庭に出てきた。
「?あんたたちなにしてんの?」
この一言で、ゲームオーバー。
帰ってきたモックンに、さりげなく、聞いてみる。 「今日は楽しかった?」 「うん!みんなで、ネコ退治しとった!おもしろかったぁ!」
アウト、出さなくて、よかった。
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