「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ハルさんが家族になって以来、マルのことが気にかかっていた。
赤ちゃん返り、という年齢でないにしろ いままで末っ子で猫可愛がりされていたマルさんにとっては 相当ストレスになってるはずなのでは。と。 (猫可愛がりしていたのは母だけで、兄姉からはビシビシやられているけれども。)
ちょうど今年は3年生。 小学校生活でもっとも扱いの難しいお年頃だ。 マルさんも去年後半あたりから 友だちとの関わりあい方や、自分の主張の強弱のつけ方なんかで 「自分作り」に揺れ動いておられるご様子がよく見て取れるようになってきた。
思えばモックンも、ミーもこのくらいの時期に 友だちとガンガンぶつかって、やりあって、 自分のポジションを見つけて、 自分に自信をつけていったなぁ。
そんなときに横で母親が 「あーハルかわいーーー!」と小さい妹にメタメタになっていて 自分のことを大事にしていない、と マルさんは、よもや思ってはいなさらないでしょうか。 何事も悲観的に考えるたちのマルさんですからねぇ。心配だ。 自分作りの入り口のこの時期に、 自分に自信がもてるかどうかが、 親に大事にされてると思えるか、にかかる割合は大きいんじゃないだろうか。
なにか、わかりやすい形でマルさんが 「わたしは大事の子だ。」と実感できるといいなぁ。
と、思っているところへ マルさん、お友だちともめて帰ってきたヨ。トホホ。 もめやすいタイプのそのお友だちと、 帰ってからも遊ぼうね、と約束するとマルの一日はほとんどが戦いだ。
学校で、ぶつかり稽古をしこたましているのだから うちでは栄養を摂らせてもいいなぁ。
「マルたん、火曜日と、金曜日はおかあちゃんとおやつ作ろうよ。」 「おやつ?いいなあ!」 「うん。だから、お友だちと約束しないで、早く帰ってきてよ。どう?」 「うん!なに作る?」 お。乗ってきた。シメシメ。
第1回目はチョコチップクッキー。 2回目の今日はオレンジジュースで作るゼリー。
「マルが作ってくれたおやつ〜♪」と振舞うと、 みんなが喜んで「お〜いし〜♪」と食べる。 おやつ部部長、むっふんと鼻高々である。
おいしいは、シアワセである。 シアワセは、自分で作れちゃう。 自分が作ったシアワセをおいしいね、と喜んでくれる人がいるのも幸福だ。
幸福という栄養をたくさん摂って、 自信の実をたくさんつけてくれたらよいなぁ。
ぶつかり稽古、がんばれマル。
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