「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ついついふらふらとかわいらしい子供服の店に入ったら ハルさんがいきなり履いていたサンダルを脱いだ。
なんではかないのよ〜う、とサンダル持って裸足のハルさんを追いかけると ニッと笑いながら目の高さの陳列からピンクの長靴をつかんでいるハルさん発見。 あああぁ〜、また履く〜。 ダメー、買わない〜、おうちにあるでしょ〜と声をかけながら近づくと 「まって!かーか!」と小さい手のひらをぴた!と広げて静止され んしょ、すぽん、んしょ、すぽんと上手に長靴を履いた。
もー。だめー。買わないー。 と、言う私に「イヤ。」とだけ返事をして次にレインボーな色使いの夏の帽子を手に取った。 「ぼうち!」と宣言してギュム、と目深にかぶり、次に手に取ったのはピンクの派手なバッグ。
イヤー!もうやめてー!
やめよ、ね?これやめよ?ね?いらない。おうちにあるよ? と懇願してバッグを手放させ、長靴を脱がせた。 「ぎゃ〜ん!イヤーっ」反り返って抗議するハル。 「ぼうちー!」賢い子だ。次は帽子を剥ぎ取られることを予測しおったか。
そんなレインボーな帽子じゃなかったら考えてもよかったけど。 レインボーだもん。なんでその柄がいいのよ。 「やっ!んもー!がーーーっ」・・・・・威嚇された。
帽子だけなら、買ってやらないこともないか。 「くっくーー!」と長靴を指差して反り返るハルに じゃ、長靴お手手で持って、おねーさんに、渡してこようね、と手に持たせて レジに持っていかせる。
レジまで機嫌よく帽子をかぶって長靴を持って行ったハルさん、 長靴を「あい!」とカウンターに置いた後 「ぼうち!」と帽子も脱いでおねえさんにちゃんと渡した。
店内で、次々と試着し続けるご機嫌のハルの様子を 笑いながら見ていてくれたお店のおねーさんに、 「すみません、この長靴は、そーっと返して置いてください。すみません。」 とお願いすると うんうんと笑いながらうなずいて「帽子はどうします?かぶっていきます?」 と子供心のわかった応対をしてくれた。
値札を切った帽子を、おねえさんから 「よかったわねぇ。似合うわよ〜。」とかわいらしくかぶりなおさせてもらって ムフンと有頂天になったところに、ありがとうございました〜とたたみかけられて 長靴のことは領域外に。
ありがとう。ごめんね。履き散らかしてしまって。とレジで手を振るおねーさんに両手を合わせながらお店を出る。
ハルはムフン顔のままである。
ハル1歳9ヶ月。 やりたい放題のイヤイヤ期に、絶好調突入である。
やつれてきました。母が。 レインボーの帽子なんて、なににあわせりゃいいんだよ。
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