Just A Little Day
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あたしがヘルパーを辞める時。 それは
「人を人として見られなくなった時」
だと思っています。
あたしは契約社員で、訪問時間数のノルマがあって、 介護保険の上で訪問をしている。 当然利用者数が減ればステーションの利益が減る。 だから利益を下げない為に、自分たちが食いっぱぐれないように 利用者は減らしてはいけない。 それはわかっています。 ボランティアではないし、偽善事業でもない。
でもあたしは、「利用者」である前に、「人」だと思っています。 こちらにとっては「利用者」であっても、一人の「人」。 こちらにとっては沢山いる利用者の中の一人かもしれない。 こちらにとってはノルマ百数時間の中の1時間。 でもその「人」にとっては、人生の中の大切な1時間。 あたしはその1時間を、同じように大事に思いたい。
人を人と思えなくなったら、人に関わっていられない。 あたしが相手にしているのは「物」ではなく、「人」だから。
綺麗事なのかもしれませんが。 言いたいことは沢山ありすぎて、うまくまとまらなけれど。
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今朝一番に訪問した先で、 「疲れた顔してるわね。」 って、開口一番に云われた。 疲れを顔に出さないようにと思っていても、人生の大先輩には見抜かれてしまいます。 「そんなに気を張らないで。うちに来た時は実家に帰ってきたと思って、気張らずにやってね。」 その言葉に、どんなに救われたでしょう。
そんな言葉に支えられて、あたしは辞めずにいます。
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