「もう嫌」と、何度云っただろう。胃に穴が空きそう。誰も、何も、悪くないのは判ってる。でも、あたしのこの気持はどこにやればいい??黙って、息を潜めてやりすごそうとした。でも、黙っていられない。息も止まりそう。あたしの中に渦巻く黒は、あたしを食おうとしている。あたしに出来ることは、馬鹿みたいに黙って食われることだけ。