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2003年11月30日(日)
ワールドカップ バレーボール2003

終わった。


結果は女子は7勝5敗で5位。
男子は3勝8敗で9位。


今日の相手は強豪ブラジル。
男子バレーでは最強国。
穴がない、力強いプレーをする国。

完敗だった。
ストレート負けだったけど、昨日ほどの気迫は感じられなかったけど、でもいい試合だった。
もちろん、「どうしてそこで!」「そこでミスるな、どあほう!」とか悔しいミスもあったけど、でも今日の選手たちの顔はそんな悪くなかった。

そしてメダルも獲れなかったし、当然この大会でのアテネオリンピックの出場権は獲れなかったけど。
でもこの大会を通して日本のバレーに希望が見えたのも確か。
来年の最終予選に向けてまた、より一層チームの組織力を向上させていけばいい。
それだけの力が日本にもある。
世界で活躍できるよ。

なんと言っても最優秀敢闘賞に女子では竹下選手。
男子は宇佐美選手が選ばれて。
MVPに山本選手。

すごいよ。
順位で言うと日本は女子は5位。
男子は9位なのに。
それでも、最優秀敢闘賞に選ばれて。
MVPに選ばれて。

竹下選手なんてホント、バレー界では最小159センチしかないのに、180センチ190センチ台の選手相手に強気でテクニックのあるトス回しをして世界を引っ掻き回して。
宇佐美選手にしたって184センチしかないのに、190後半から200センチ以上の選手相手に早いトスワークや、ツーアタック。冷静に攻撃を組み立てて。少し好不調の波があるけど。

そして今大会であまり期待してなかったけど、見違えるように成長して期待以上の活躍をしたのがスーパーエースの山本選手。
それまで代表の試合で見てた山本選手の姿は、お世辞にも頼りになるエースとは言いがたかった。
それが今回の大会では、最初っから調子はいいし、あれー?って感じ。(笑)

連敗をストップさせたかったベネズエラ戦。
相手のチームの選手がセンターラインを超えていた為に、相手の足に乗っかっちゃって利き足であるはずの左足首の捻挫。
その故障を抱えながらも、スタメンでコートに立ち続け、高い打点で打ちまくり、スパイクサーブも打ちまくり、ブロックも跳んで。
よくココまで闘いつづけたと思うよ。

キャプテンの加藤選手もよく頑張った。
途中で体調がよくなかったりもしたけど、さすが元・スーパーエースだね。(確か前のワールドカップではそうだったよね?)

来年の5月、オリンピック最終予選で行けなかったら、もう加藤選手のオリンピックへの夢は絶たれる。
4年後にはこのチームのどれだけが残っているだろう?
細川選手ももう30歳。
女子もキャプテンの吉原選手はもう33歳だ。

もちろん、男子も女子もこれからって選手もいる。
大山、栗原選手はまだ19歳だし、山本選手だってまだ25歳。
セッターの宇佐美選手だってまだ24歳だし、それこそ阿部選手なんてまだ22歳だ。
これから若い選手だって出てくるだろう。
いい選手も育ってくると思う。
春の高校バレーで活躍して引っぱってこられる選手。
あるいは大学のバレーで活躍して。

だけど。
私は今回のこのワールドカップで戦ったチームで。
オリンピックに出場して欲しいと思っているのである。


でも来年の5月、怪我で戦線離脱した女子の鈴木選手と男子の甲斐選手。
戻ってくるかなぁ?
そしたらそれも密かに楽しみだったり。


ワールドカップ、選手の皆様、お疲れ様でした。