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人間という残酷 / 2005年10月10日(月) |
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テレ朝の『奇跡の生還者!!特別編 世界が恐怖したロシア学校人質事件…生と死の52時間』をついつい観てしまいました。 記憶にはなんとなく残ってはいた事件ですが、内容はすさまじいですね。 千数百人が人質になって、三百人以上が犠牲になった。その国自体のテロではなく隣のチェチェン共和国がロシアから独立する為の行動で、人質の命は交渉の道具でしかない……その道具として子供がいれば強行突入は出来ないだろうと言う計算の元なのが、冷酷です。 その中で、気丈に、ずっと子供たちのことを考えて励まし続けた28歳の女性教師に焦点を当ててましたが、いくら職業が教師でも、自分のことは度外視して、周りの子供たちを励まし続け、生きることを決して諦めないと教えるって、普通では出来ない。多分彼女は英雄的な志でそうしたのではなく、本当に自然に湧き上がる気持ちで助けようとしたのだろうと思いました。 主教や政治的な信念とかが絡むと人はとても冷酷になれる。イラクなどの自爆テロもそうだけど、他人の命も自分の命も神や信念の前には、取引材料でしかない薄っぺらなものに見えているんだろうなぁ。 昨日の『24』の最終回観てても、テロでの大量殺戮って、人間だからやる無駄な殺戮だと思う。動物は必要な分しか狩をしないのに、狩をすることを忘れた人間だけが、不必要な殺戮を繰り広げる生物の中で一番獰猛な生き物だと思ってしまう。 |
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