地図を持たずに出掛けよう

2001年06月28日(木) プロドライバーの独り言(少しは役に立ってほしい事) part 3

さてさて今日はどうしようか。

とりあえず「フォグランプ」の話でも。

さて問題です。フォグランプってなんの為にあるの?

答え、霧が濃いときに点ける“補助灯”
あくまで補助灯。

でも「あるものは点けなきゃ」とでも思ってるのか、
天気の良い(雨も降らず、ましてや霧も出てない)
夜中に点けてる人をよく見る。

おかしいんちゃうか?

フォグランプの性格は
1.‘近くを広範囲で’照らす事。
2.暖色系(特に黄色)の色を使うことによってコントラストをはっきりさせる。
3.霧のあまり無い地面から30cm以下を照らす。

1.としては、ヘッドライトとは配光が全く違う。
通常ヘッドライトは左上がりでレンズが切られてる。
(国内仕様)
対向車に直接まぶしい光が当らないように。
でもフォグランプはそうじゃない。
対向車に思いきり光が当る。
あれってまぶしいよ。
多くの人が体験してると思うけど。

それを知っててなんでフォグランプを関係ない時に使う人が多いのかなぁ。
もちろん使ってない人もたくさんいるけど。

メーカーも考えて欲しいよ。
何でもかんでもフォグなんか付けないで欲しい。
ワケわからん人が使うから。

2.としては、何で白色系が増えたのかなって事。
たぶん単なるドレスアップだと思うけど。

オリンピックなんかで射撃の選手が、
よく黄色いサングラスを着けてる。
黄色の波長は物の輪郭を際立たせる効果がある。
一昔前のフォグが黄色だったのはその為。

何で白色?
フォグでしょ?

スポットランプとか、ドライビングランプなら話は別だけど、
フォグでしょ?

3.としては、霧って地面から少し離れたところから漂ってる。
その霧の無い部分、地面から30cmほどのところを照らすのが効果的。
で、よく見るのがヘッドライトのわきにあるフォグ。
あれは何にも効果無いよ。
霧を照らすだけだから。(笑)

ただし、あまり低い位置にフォグを付けると飛び石で割るおそれがあるけど。
(実際やりました。バチッ!!って音と共にランプは砕けた。
その後ランプカバーは必需品)


夕方にスモール&フォグを点ける人がいるけど、
フォグを点けるならヘッドライトを点けなさい。
その方が運転手も見やすくなるし、
対向車もまぶしくない。

あるものを何でも使うんじゃなくて、
使う時、使う場所を考えなきゃ。

相手を考えた運転。
これが基本だと思うんだけど。


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