| 2001年12月26日(水) |
タマには「プロドライバーの独り言」など・・・ |
気付いたら何ヶ月も独り言を書いてないなぁと、反省。
で、今回のお題。
「暖機運転」
恒例の質問です。 何のために「暖機運転」をするんでしょう。
冬ならヒーター、夏ならクーラーを効かせるため?
ブッブー、違います。
エンジンにオイルを回らせるため?
う〜ん、おしい!
良く見かけるのが、30分以上エンジンを掛けっぱなしにしておいて、 それから狂ったようにすっ飛ばしていく・・・
あんなのオイラに言わせたら、自殺行為だってぇ〜の。
「暖機運転」だよ。 あくまで「運転」だよ。 ソコんとこ間違えないように。 エンジンを掛けっパにするのは、ただのアイドリング。
では、何のために「暖機運転」をするのか。
答えは「車の性能を発揮する」ため。
さて、エンジンを掛けっパにしておくと、 確かにエンジンオイルとクーラントは温まる。 でも温まるのはそれだけ。
車には他にも温まらないと本来の性能を発揮できないところが多数ある。 例をあげると、タイヤ、ATフルード、ブレーキ、 ディファレンシャルオイル、触媒、etc・・・
じゃあ、これらを温めるにはどうすればいいの? と疑問を持つやねぇ。
答えは簡単、動けばいいのさ。
でもその動き方を工夫しないとダメね。 エンジンを掛けて、すぐにスタート・・・ これはエンジン内を痛めるからNG。 ドライスタートはダメって聞くでしょ?
で、ここからが本題。 どんな「暖気運転」をすればいいのか。
まず、エンジンを掛けたら、1分だけその場を動かない。 アクセルもふかさない。 その1分がもったいなかったら窓でも拭いてみましょう。
で、エンジン始動1分後にスタート。 ただし! 回転数は2,000rpmを超えないように。 タコメーターの無い車だったら、 あまり回さないように心掛ければ大丈夫。
AT車だったらDレンジでなく、 自分でどんどんL、Sなど、セレクトする。 で、あまりアクセルを踏み込まないこと。
その2,000rpmのまま2km走る。 これでほぼ暖気はOK。 動かすことで、各部が温まる。 できれば5kmとか走ってほしいけどね。
あとタイヤによっても、温まりやすい物、 温まりにくい物あるから、その辺は個人の判断で。
で、この方法。 くれぐれもガソリン車だけにしてほしい。 ディーゼル車は、エンジンオイルが固いので、 それが柔らかくなるのにはも少し時間がかかる。
2,000回転で2kmね。 これだけ覚えておいてください。
ちなみに、環境問題が叫ばれている中、 触媒の働きは特に大切になってくると思う。 この触媒、低温だとほとんど意味を成さない。 最近のエコカーはそんなこと無いと思うけど、 ちょっと前の車は特に。
エキパイのタコ足部分と、太鼓部分の中間にあるこの触媒。 ここには(昔聞いた情報だが)プラチナが使われてる。 これが排気ガスをきれいにする働きがある(らしい)。 でも温度によってその働き具合が違ってくる。
低温時に同じ場所にいつづけると、そこに濃い密度で排気ガスがたまる。 でも上記の方法の暖機運転をすると、 低温時でも走ってるため、濃い密度の排気ガスは拡散される。 拡散されるとどうなるかは・・・ 何となくだけどわかるよね。
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